令和8年9月伊奈町議会の審議結果

 

 伊奈町の地域政党「改新みらい」の冨井です。

 

 本日9月16日に、伊奈町議会の令和8年9月議会が閉会しました。

 今回審議した議案などの数は、計18件の議案と1件の請願書です。

 

 閉会日は、町長提出議案16件と請願1件の採決を行いました。

 その採決結果を本記事で報告します。

 

 


 

採決結果

令和8年第3回伊奈町議会

 

 令和8年9月16日に行った、令和8年9月議会の採決結果です。

 

 なお、議会初日の採決結果は、以下をご覧ください。

▲初日採決結果

 

 

◆町長提出議案(16件)

○第54号議案 令和8年度伊奈町一般会計補正予算(第4号)
全会一致で可決

 

○第55号議案 令和8年度伊奈町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
全会一致で可決

 

○第56号議案 令和8年度伊奈町中部土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)
全会一致で可決

 

○第57号議案 令和8年度伊奈町介護保険特別会計補正予算(第2号)
全会一致で可決

 

○第58号議案 令和8年度伊奈町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
全会一致で可決

 

○第59号議案 令和8年度伊奈町水道事業会計補正予算(第1号)
全会一致で可決

 

○第60号議案 令和8年度伊奈町公共下水道事業会計補正予算(第1号)
全会一致で可決

 

○第61号議案 伊奈町行政手続条例の一部を改正する条例
全会一致で可決

 

○第62号議案 伊奈町印鑑条例の一部を改正する条例
全会一致で可決

 

【改正の主な内容】

 国内に在留している外国人を対象とした「特定在留カード」等の導入に伴い、コンビニなどにある多機能端末機で「印鑑証明書」を発行できるようにする改正です。

 

○第63号議案 伊奈町職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例
全会一致で可決

 

○第64号議案 伊奈町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
全会一致で可決

 

【改正の主な内容】

 伊奈町役場の職員の方々に対し、通勤時の駐車場料金の手当として上限1か月5000円まで公費支給できるよう改正するものです。

 

○第65号議案 伊奈町税条例の一部を改正する条例
全会一致で可決

 

【改正の主な内容】

 固定資産税の免税点について、これまで「家屋」については、評価額20万円未満まで免税でしたが、これを30万円未満まで免税とするものです。「土地」については、これまでと同じように、評価額30万円未満まで免税です。令和9年4月1日から施行されます。

 

●固定資産税の免税●

家屋:(旧)20万円未満→(新)30万円未満

土地:変更なし(30万円未満)

償却資産:(旧)150万円未満→(新)180万円未満

 

○第66号議案 伊奈町水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例及び伊奈町監査委員条例の一部を改正する条例
全会一致で可決

 

○第67号議案 町道路線の認定について(開発行為)
全会一致で可決

 

【議案の内容】

 小室本区内の土地を「町道第2491号」として新たに認定するものです。

 

▼新たに町道として認定された当該箇所

 

○第68号議案 町道路線の認定について(その他)
全会一致で可決

 

【議案の内容】

 都市計画道路「上尾伊奈線」の路線を「町道22号線」として新たに認定するものです。

 

▼新たに町道として認定された該当箇所

 

○第69号議案 財産の取得について(AIオンデマンドバス運行車両)
全会一致で可決

 

【議案の内容】

 伊奈町では、令和9年度から「いなまる」に替わって「(仮)AIオンデマンドバス」の運行が開始されます。本議案は、AIオンデマンドバス運行車両について、ソフトバンクとトヨタ自動車の共同出資会社である「MONET Technologies株式会社」と契約するものです。

 

▲MONET Technologies株式会社

 

 伊奈町AIオンデマンドバス運行車両は、乗車定員10人(運転手含む)のバス2台と、乗車定員9人(運転手含む)の福祉バス1台です。

 福祉バスは、車いすの方1名が乗ることができます。

 

 

◆請願(1件)

○請願受付第1号 丸山地区新幹線側道の道路構造改善に関する請願

賛成多数で趣旨採択
(改新みらいは趣旨採択に賛成)

 

趣旨採択賛成:○○○○○○○○○○○11

趣旨採択反対:●●●●4

 

趣旨採択とする判断に反対:

日本共産党3議員、日本維新の会1議員

(日本共産党は請願の紹介議員として、「採択すべき」という立場から反対

 

反対討論者:五味 雅美 議員(日本共産党)

賛成討論者:川内 雅人 議員(無会派-自民党)

 

<請願の内容>
◆丸山地区にお住まいの方から、要約すると次のような請願が伊奈町議会にありました。

 丸山地区に所在する町道第4239号、4240号については、大型車両も通行する重要な道路である一方、路面のひび割れや陥没も繰り返し発生しています。安全な通行に支障がある状況です。

 よって、表層舗装の補修にとどまらず、道路構造全体の健全性を調査・検証したうえで、必要に応じ路盤からの改修を含めた抜本的な道路整備計画を策定し、計画的に改修工事を実施してください。


<冨井が趣旨採択に賛同した理由>

 こちらのご請願については、実際に雨天・曇天時の2回、現地調査を実施させていただきました。

 実際に、路面のひび割れや、陥没、雨天時には水はけの悪い箇所がある状況を確認しました。

 

 いただいたご請願の趣旨は大変理解できるものである一方で、伊奈町内では、他にも道路が損傷しやすい箇所が複数あります。

 これらの道路について、町は公平公正に道路修繕を行う観点から、優先順位を設定して随時修繕を行っております。


 したがって、町議会としてご請願を「採択」とすることは、議会として本路線に関する予算化をすべきと行政に要求するものであるため、その要求を行うにあたり「公平公正」という点と「緊急性」の点について、町民の皆様および行政にご理解いただける根拠を提示し説明しなければなりません。

 

 こうした観点より、町議会として本路線に関する予算化をすべきと優遇し要求するだけの根拠は、町内他路線でも同様同程度の箇所がある現状で示すことは残念ながら難しいです。

 よって、本路線の損傷状況やご請願の想いについて、町は配慮すべきであることから、町議会としては「趣旨採択」とすることが適当であると私は判断しました。

 

▲現地の様子(冨井撮影)

陥没があり、水はけも悪い状況です

 


 

趣旨採択は無意味じゃないです

 

 今回のご請願で、「採択」とすべき立場から、「趣旨採択」とすることに反対する反対討論がございました。

 

 そのなかで、「趣旨採択」は、議会として何もしないのと同じ、といった旨のご発言がありました。

 

――これは僕は違うと思います。

 

 僕ら改新みらいは、令和4年1月に「ジェンダーに配慮した伊奈町印鑑条例および伊奈町印鑑条例施行規則などについての陳情書」を伊奈町議会に提出し、この陳情は議会では「趣旨採択」となりました。

 

 ではその後、何も動きがなかったのかと言うと、そうではありません。

 しっかり、町にはその想いが伝わり、陳情提出1年後の令和5年2月に陳情の趣旨を反映した印鑑条例改正がなされました。

 

▲ジェンダーに配慮した印鑑条例の改正について

 

 この条例改正の実現は、当時の伊奈町議会が「趣旨採択」の判断をし、町に対して陳情の趣旨を尊重するよう意思表示をしたことも大きな要素であると捉えています。

 

 これがもし「不採択」であったならば、「承認機関である町議会」の判断ということで、町側もジェンダーに配慮した印鑑条例の改正提案をしなかったかもしれません。

 

 むろん陳情者としては採択して欲しかったという想いではありますが、しかし、全く無意味ではなかったです。

 町議会が「趣旨採択」という決断をしたからこそ、町もこの件について配慮し改善する姿勢を見せました。

 

 したがって、趣旨採択は無意味ではないです。

趣旨採択」は、議会として行政に対し、この陳情・請願の趣旨に配慮すべきという、二元代表制の片翼からの立派な意思表示であります。

 

「採択」はパワー

 

 また、今回のご請願に関する反対討論のなかでは、請願を採択しても予算編成権は町側にあるので、町議会としてこれを採択とすることは、行政側の道路補修の優先順位をゆがめることにはならない旨のご発言がありました。

 

 確かに、「予算編成権」は町側にあり、町議会には予算編成権や予算提出権はありません。

 しかしながら、この論理では、町議会の力関係が町側よりも劣ることとなってしまいます。

 あわせて、住民参加手段である議会への「陳情」や「請願」のパワーを弱めることとなってしまいます。

 

 採択された「陳情」や「請願」に法的拘束力がないとしても、その「採択」には二元代表制の性質を鑑みれば、大きなパワーがあるといえます。

 

 僕はこうした点から、陳情や請願における議会の「採択」、「趣旨採択」、「不採択」を次のように捉えています。 

 

◎採択:議会として陳情・請願に賛成するものであり、行政はこの決定に最大限配慮・尊重すべきである。

○趣旨採択:議会として陳情・請願の趣旨に共感・賛同するものであり、行政もこの陳情・請願の趣旨に配慮すべきである。

×不採択:議会として陳情・請願の内容に反対するものである。

 

 二元代表制という観点からいえば、予算編成権が議会にないにしても、議会で「採択」された陳情・請願について、行政側はこれに最大限配慮・尊重する責務がございます。
 その証拠として、地方自治法第125条では、地方議会は、行政に対し「請願の処理の経過及び結果の報告を請求することができる」とあります。

 つまるところ、議会で採択された請願について、行政は誠実に検討し、説明する義務が生じるのです。

 

 こうした側面から、議会の「採択」という決定には行政を動かす大きなパワーがあるのです。

 

 

 なお……

「陳情」は、議員の紹介がなくても提出できます!

「請願」は、議員1人以上の紹介があれば提出できます!

 

 陳情や請願は、有力な住民参加手段でありますので、伊奈町のこの制度や条例を現代にアップデートしたい!、良くしたい!といったものがありましたら、お気軽にご相談いただければ幸いです。

 

伊奈町を一緒に良くしていきましょう!

 

 

改新みらい

冨井 篤弥

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