叡山電鉄の鞍馬行きの路線は、台風被害で現在は市原から鞍馬方面が不通だ。小野寺の後はどうしようかな考えた結果、岩倉実相院に行ってみようと移動を開始した。
岩倉山実相院。円珍の教えを引き継ぐ三井寺に代表される天台寺門派ではある。現在は本山も末寺も持たない単立寺院であるが、かつては寺門派三門跡(聖護院、実相院、円満院)の一角を担った。
本尊は不動明王。床もみじが有名であるが、写真撮影が禁止されているのはすごく残念で、今時ではない気がする。インスタにどんどん載せてもらって、それが人を呼ぶほうが参拝客は増えるだろう。もっともそんなに大勢に来て欲しくないということもあるのかもしれないが。
石庭は比叡山を借景したもの。縁側からゆっくり鑑賞することができる。
縁側の 左右には張り出した枡形の縁側があって、こちらはその右側からの景色。
こちらは本堂全面の池泉回遊型庭園。
庭園と本堂。撮影禁止で庭園に降りられない場合、あんまり撮影する物がないことがあるが、実相院もそうかもしれない。
本尊、不動明王の梵字。
同僚というか、よく温泉に出かけた温泉おじさんの息子の手術が無事終わったので、不動明王に御礼をいう。
実相院から岩倉具視寓居跡に行こうとすると、左手に何かありそうだったのでぶらりと向かった。
石座神社(いわくらじんじゃ)
石段を登ると広い境内がある。
境内の中央の拝殿から臨む、左が十二所明神、右が八所明神の二つの主祭神。
新羅、八幡、山王、春日、住吉、松尾、賀茂の八所明神がまず祀られ、後にこの八明神に伊勢、平野、貴船、稲荷の四明神を合わせた十二明神が祀られた。創建は明らかではないが、997年に隣の大雲寺の鎮守神として当地に勧進された。
境内から一段高い場所にいくつかの末社と共にある。普段着だが神社の関係者なのか、各社に榊を備えて回っていた。
境内から石段を見下ろす。左右の建物は宮座とあったが、どんなことをする建物なのだろうか。
大雲寺
石座神社から左に向かうと石座神社を勧進した大雲寺があるが、観光についてはまるで意識していないようだった。
岩倉具視幽棲旧宅
岩倉具視が佐幕派とみなされ、失脚した時の隠棲した家である。
幕末は興味から外れるが、実相院に入る前に外から眺めた時に雰囲気のある建物だったので、せっかくなので立ち寄ることにした。
居間でしばらく休憩。
居間から見た庭だが、実はガラスが古いガラスで、気泡が入っていたり厚みが均等でなかっり、私はそんなガラスが好きだ。
居間から見ると表の庭の背中側には中庭がある。
対岳文庫
岩倉具視遺品類や明治維新関係文書などを展示・収蔵するために昭和3年(1928)に建設された鉄筋コンクリート平屋建ての建物。
新型コロナ対策で入場者をかなり絞っているので、たいへんのんびり過ごすことが出来たのが良かった。無料で案内もしてくれるのだが、バスの時間もあってそれは遠慮させてもらった。次はチェックインして新京極から祇園、先斗町へ。
ね。