その食堂はなんともノスタルジックな食堂であった。
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若草堂
伊勢市本町5-1
伊勢市駅から伊勢神宮外宮へと続く参道の入り口に早朝から営業しているできれば通り過ぎたいような外観の食堂である。どこかに空いている店はないかと9時に駅前をぶらぶらしていて、最初に目についたのが、この若草堂だった。
伊勢うどんは太いが柔らかい麺だというのは鉄腕ダッシュで知っていた。腰の強い面が好きな弁慶氏としては、ここくらいしか空いていなかったということがなければ、たぶん一生食べることはなかったんじゃないかという麺なのだったが、その他のメニューと見比べて、価格的な理由からこれを頂くことになった。いわゆる汁なしの麺で、麺をかき混ぜてタレを絡ませて頂く。
麺は見てのとおり。唐辛子は弁慶氏の好み。腰というものはまったくないが、気が抜けたような食感でもない。それはそれで許せるような食感であり、味付けである。
残ったタレはこんなに黒いから、さぞや塩っぱいのかと思いきや、そんなことはなく、こくのあるタレなのである。最後にこれにお湯を注いで、薄めて頂く。これは地元では薬代わりに飲まれるそうで、身体が温まって風邪を引いたときなどに良いそうだ。
店内はレトロなのだが、雑然さも味付けされている。場所柄、こんな店構えなのに、うな重があったり、伊勢うどんのバリエーションとしては伊勢海老うどん、それに松阪が近いからステーキだってあるのだ。
茶色に変色したメニューのほかに、こんなふうに張り出されたメニューの札が、更に雑然さに拍車を掛けている。
食後、伊勢神宮に向かって歩いていくと、こんなレトロな宿があったが、温泉じゃないから泊まることはないだろうな。
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