135湯 霊泉寺温泉 大湯 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

赤い寺前橋を渡ると霊泉寺があり、それを過ぎると無料駐車場がある。


←霊泉寺温泉

  無料駐車場→


とあったら、一瞬奥に進みたくなる気持ちはよくわかる。ワシもしばし車を停めて考えたのであったよ。


隣にある霊泉寺は温泉の発祥となった寺であり、霊泉寺温泉はもともとは寺の湯であった。非常によく効く温泉で、弱弱しかった若者がこの温泉によりたくましくなったとか、古い話だからそれはそれで読んでください。現在は静かにたたずみ境内には苔が蒸していた。


photo:01

本堂に近づいてみると、霊泉禅寺とある。


photo:02

境内にある天然記念物の大ケヤキではあるが、残っているのは巨大な根である。樹齢700年とも900年とも言われたが平成20年7月に倒壊してしまった。


photo:03


在りし日の雄姿である。

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


霊泉寺温泉の歴史が語られているこの掲示は、境内の片隅から無料駐車場に向けられ建っている。



photo:05


平維茂が紅葉狩りをしていたとき,美女「もみじ」に呼び止められ酒を勧められた。酔ってうたた寝をしていると夢の中に白山大権現が現れて「お前の相手をしている女は鬼女であるぞ」とお告げを受け、維茂が驚いて目を覚ますと鬼女が維重に襲いかかろうとするところだった。何とか退治したが、これで体力を失ってこの地にようやく差し掛かったところ、不思議な音楽が聞こえ虹が山の間に見えるので、近寄ってみると岩の間から温泉がほとばしり出ていた。この湯を浴びたところ体力が回復した。


鬼女は今なおおるので時代の特定は困難であるが、平維茂は平安中期の人物である。


寺院は鎌倉と並ぶほど栄えたのだが、明治10年の大火で焼失。温泉は民生化され存続。その温泉街も昭和38年に大火にあって、今の鄙びた温泉街に至っている。


photo:06

午前11時の温泉街である。

霊泉寺温泉 大湯


長野県上田市平井2530


共同浴場が正しいのかもしれないが、温泉街の古い案内地図に大湯の文字がかすかに見えたので、あえて大湯とする。


photo:07

入浴料 200円 入浴時間 7時ー21時30分


反対側からも撮ったけど、この赤ポストがばっちり見えるショットは譲れない(^^)


右が男湯、左が女湯、真ん中の窓の中には番台のおじさんが佇んでいるが、番台から脱衣所はみえません。


photo:08


脱衣所である。


トイレはぼっとん式であるが、貴重品入れは存在する。


photo:09

気持ち良さそうな内湯でしょ。男女間のパーテーションは、シルエットが見える半透明なもの。それより男湯右側は秘湯を守る会会員の宿 和泉屋さんの駐車場であるから、そちらから男湯はよく見えます。


photo:10



アルカリ性単純温泉 

源泉温度43.8℃ pH8.9


源泉かけ流しで、pHとくらべるとヌルすべ感は弱いお湯。脱衣所には塩素殺菌の記述がありますが、臭気なし。


循環の塩素殺菌の強いヌルスベに塩素が作用しているんじゃないか・・・というかねてからの疑問をここでなぜか吐露してみる。



photo:11



ほらね、ほらね、源泉が流れ落ちる向こう側にあるのは女湯だからね。

飲んでみたけど、無味無臭とワシは思った。



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