スクワットが出来ない人が出来るようになるまでその2 | さかもとサンのブログ

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体が固いということが原因でスクワットが出来ない場合のケース。

結局股関節周りの筋肉及び動きの柔軟性のなさでしゃがめないことが多いようです(例外は認める)ので、やっぱり対処法としては股関節周りの筋肉及び動きを出していく内容になります。

前回の関節が柔らかい人もそうなのですが、出来ないものを1日でいきなりやろうとしても、関節や筋肉、靭帯や腱を痛めるだけなので、どちらにしろ慎重に行っていくことには違いないのですが。

それではどのようにスクワットが出来るように持っていくのかというと、可能であればコンディショニングを少し行ってからですね。

スターティングストレッチで最低でも殿筋、ハムストリングスはしっかり行います。
もちろん全身を動かす準備運動を行うのが一番ですが、取りあえず準備運動をしっかり行います。
そしてその時の状況により、チューニングという意味でもテーピングをしたりスラッキングを行ったりもします。

私の場合ですが、準備運動の最中に股関節をしっかり動かす内容も入れて、その時に今日の股関節の具合をチェックするということもしてもらっています。

後はその時の可動範囲に合わせてスクワットをしてもらうのみですね。

体が固くてスクワットが出来ない人も、膝を内側に入れてスクワットをする人もいるのですが、そもそもか固くで膝に問題が出るほどに膝を内側に入れることも少ないので(筋肉の固さゆえにうまい具合に出来ていると感心する)しゃがみが浅い内に股関節の外旋外転屈曲を意識してもらうようにします。

膝を内側に入れない問題のない形の人はひたすら今日一番しゃがめるところまでしゃがんでもらう感じですね。

最初の内は深くしゃがむこともないので、立ち上がりでの苦労は少ないと思いますが、立ち上がる時に膝が内側に入らないように注意してもらう感じでしょうか。

結論を言うと、体が固くてスクワット出来ない人はスクワットトレーニング中に何かをするというよりは、トレーニング時間以外のセルフコンディショニングケアを頑張ってもらう方が大事です。

ですので股関節周りのストレッチを毎日か1日置きぐらいにやってくださいというのがスクワットが出来るようになるための近道というか正当な道筋なのかと思います。

体が固い人の大半は、筋肉が固くなっているからしゃがめない、つまり筋肉量や筋力はそこそこある、つまりは筋肉の機能不全的な理由でしゃがめないので、筋肉のケアを優先的に行ってあげると上手く行くケースが多いようですね。

もちろん病気で筋肉が機能不全を起こしている場合は病院での治療が必要になります。
この話はそういう人向けではなく、病気ではないけれども体が固い人向けの話になるということを付け加えておきます。

余談ですが、体の固い人の何割かは「どこかが痛い状態が続いている」ことがあります。
良くあるのが「腰が痛い」「膝が痛い」などですが、それをカバーするためにどこかの筋肉が常に力を入れていて、それが慢性化して筋肉の伸縮がうまくできなくなり結果体が固くなっていくということがあります。
その場合はスクワットをするために、痛いところの治療やケアが優先になります。

例えば私はテーピングが出来るのでやるのですが、痛みが出にくくするようなテーピングをして動いてもらうと、体のへんな緊張が抜けて例えばスクワットの動きが少しスムーズになるというケースもよく見かけます。

後は本来使うべき筋肉が使えていない場合に、これまたテーピングでその筋肉に刺激が入るようにフォローしてあげるとやっぱり動けるようになることもありました。

「体が痛い」にもいろんな関連性がありまして、本来使うべき筋肉が使えないから他の筋肉がそれを代償してその分負荷が大きくなり、結果代償を担っている筋肉が痛くなって本来の動きに影響が出る、なんて状況もありますので、原因が遠いところにあったりする場合もあります。
その見極めが結構難しかったりするし、見極めるためにはやっぱり時間が必要になってきます。
これは体や関節が柔らかい人にも同じことが言えるんですけどね。

体をこれ以上傷めないようにスクワットの指導をするのにはやっぱり慎重にならざるを得ないといった感じですね。

体が固い人もいきなり可動域が増えるような内容をやると、逆に関節を痛めたりすることがあるので慎重に少しずつやっていく形になります。
今は痛くなくても、将来痛くなる原因を作らないようにすることも見越してやっているので、私の所でスクワットを習得するには時間がかかることもあります。

将来のリスクを承知で行うならそれは自己責任としてやってもらっても構わないのでしょうが、例えば選手生命を伸ばしたいならそれは無視できないかなとも思ったりはしますね。

その辺りはドーピングと同じですよ。
ドーピングのリスクを承知の上で自己責任においてやるのは構わないけど、選手を長く続けるならやっぱりドーピングについては無視できないといったところでしょうか。
ドーピングはその辺りうるさいのに、筋トレについては野放しな部分があるのもどうかとは思いますけどね。

話を戻しますと、体が固い人もその人の体に合わせてしっかり時間計算をして計画的にスクワットが出来るようにしていくのが私のやり方でしょうか。
専門家からしてみたら恐ろしくスローなことをやっているかも知れないのですが、私はスクワットで足を治せない形で痛めてしまった分どうしても慎重になってしまうのも否定はできないです。
まあ、怪我の功名と言ってしまえばそうかも知れないですが。

とにかく出来ない人に関しては時間を使うことも大事だということで今回の話は締めておきます。