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〜 渋谷で働くIT女子ブログ 〜

ブログ書くの半年ぶり…
最近T社長に本を借りることが多く、特に小説を借りることが多いが(私が小説好きなので)久しぶり?にお借りしたビジネス書が面白かったので備忘録。

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則/早川書房
小さなチーム大きな仕事


ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞2014受賞作品。
アメリカのソフトウェア開発会社「37signals」のCEOとその共同経営者によって書かれた、事業スタート・会社経営に関してのノウハウが書かれている。

結構エッジが効いていて、普通のビジネス書とは逆のことが書いてあったりする点もあり面白い。
(「失敗から学ぶことが過大評価されている」「競合相手以下のことしか考えない」「まねてはいけない」など)
事業スタートで、注力する点が端的に書かれているため、現状自分のフェーズとも合っていて'ビビッ'とくるフレーズが多かった。

<<自分的'ビビッ'ときた4フレーズ>>

1.時間はある
- 何か本当にしたいことがあれば、他にやることがあろうとも時間を作る。
- 完璧なタイミングは決して到来しない

➡これは本当についやりがち。


2.必要なものは思ったより少ない
やめたほうがいいものを考える

- 本当に10人必要?2-3人でいいのでは?
- なぜ行うのか?
- どういった問題を解決するのか?
- 変わりの方法はないのか?

➡最近特にここを意識して、作業効率化していかないといけないと思う。日々の業務がただのTODO(作業)となっているが、本当にTODO="すべきこと"なのか考え取捨選択が必要。


3.決断することで前に進む
小さな決断をする

- 完璧な答えはやってこない
- 「これについて決断を下そう」と思うこと
- 効率よく一時的な小さな選択をする


4.邪魔が入る環境では生産性はあがらない
- 邪魔が入ることで勤務時間は「実際に仕事をしている数分の集まり」となる
- ひとりきりモードを作る

➡これは間違いない…最近はボールをいかに素早く打ち返すかを意識していたため、結構コミュニケーションツール依存(メール,fbメッセ,LINE,skype,slack…)してしまって、そればかり見て1日が終わる気がする。ディレクターとしてボールは素早く打ち返しつつも、そういった時間を意図的にとらなければ。

以上、備忘録でした。
2014年本屋大賞 『村上海賊の娘』読みました。

村上海賊の娘 上巻/新潮社


村上海賊の娘 下巻/新潮社


本屋大賞作品は外しが少ないので、いつも楽しみにしています♪
特に最近の、本屋大賞をとった歴史もの

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・2013年本屋大賞「海賊とよばれた男」⇒感想
・2010年本屋大賞「天地明察」⇒感想
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はどちらも、はまりしたので、
今回も歴史ものが受賞し、期待は高まっておりました。


しかし…

正直、期待をかけすぎた感が否めない。。

批判的になってしまうのは、良くないのですが
あまり面白くないと感じたポイントをまとめてみました。

※ネタばれ含みます

1. 登場人物に感情移入出来ない。
戦国時代を生きる武士や海賊たちの話であるため、もちろん考え方感じ方、現代の環境から理解するのは難しいのだとは思うのだが…

この物語の肝である、
『留吉を助けるために、景が七五三兵衛に立ち向かった(端的に言うと)』
という点が何とも理解しがたい。

七五三兵衛がイイやつで、豪快で男気ある!という話が何回も出ているのに、そんなやつとわざわざ戦うことになった目的が、留吉なのか?という点が、受け入れがたい。
最終景が勝つけど、うーん…留吉はもちろん砦を出ないわけだし…

登場人物が成したい、と思うことに理解が出来なかった。


2. 長い。
長いw
もちろん色んな背景があった上での、最後の決戦なわけなのだが…
上下巻計1000ページくらいで、時間としては1年も経過していない。
これだけあれば、普通の歴史小説だと1人の一生を書けちゃうレベル。

調べたら著者初めての、週刊誌の連載作だったらしいので、出版社の関係でストーリーを伸ばし伸ばしにした大人な事情もあったのだろうか…


3. 漫画みたい。
前作ののぼうの城を読んだ際も思ったけど、漫画みたいだなーと。
別にそれは悪いことではなく、キャラクターが活き活きしている
ということとも繋がると思うのだけど。

そもそも主人公は「この時代の醜女」で、恐らく「現代で言う美人」。
おしろいを塗って、綺麗な着物を着たら「おぉ美しい」と… 少女漫画によくありそうなキャラクター設定。
途中途中で入る、ギャグっぽい登場人物のやり取りも、漫画の1コマにありそうだなー
と、何か冷めた目で見てしまいました。。

かなり文献に忠実に話が書かれているだけに、そういった漫画っぽい面がやたら浮いて見えました。



・・・と批判ばかりですがダウン
本屋大賞をとったということは、やっぱり優れた本なのだと思うので
読んだ方の意見聞いてみたいです!
先週高村さんにお借りして読みました。
アメリカの有名なプロダクトデザイン会社IDEOのイノベーションの生み出し方を綴った本です。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法/早川書房


高校の図書館の端っこにありそうな、見た目固めの本ですが、IDEOの事例がたくさん載っていたり、実際の制作物の写真が載っていたりして読みやすいです。
(事例が多すぎて、途中もういいや、ってちょっとなりますがw)


以下気になった点、備忘録代わりの抜粋↓

イノベーションを生み出すために

P35 自分自身で見つけ出す

顧客は殊勝なことを言い、役に立とうとするが物事を見抜くのは客の仕事ではない。

よくユーザーアンケートとか取ったりするけど、イノベーションを起こすには顧客を良く観察し、自分で見つけ出すしかない
とのこと。

P56 名詞ではなく、動詞で考える

「携帯電話」ではなく、「携帯電話をかける」という動詞で考えることによって作ろうとするのは動かすのを目的とした製品、人々が生活に取り入れる生き生きした装置として見てみる。
動詞で考えることで、その使われ方にもっと敏感になれる。

P.180 種まきのヒント

映画監督の視点を身につけて、観察の達人になる
→どんな小さなことでも世の中を小さなシーンに分けて、ちょっとした仕事をしている人々にも気を配る


より良いブレインストーミングのために

P68 しかるべき範囲に問題を限定し、明確に表現する。

例)
×「中身がこぼれないコーヒーカップの蓋」
→答えが明確すぎてつまらない
×「自転車用カップホルダー」
→カップホルダーなんてみんな使わない

○「自転車に乗る人がこぼしたり、舌を火傷せずにコーヒーを飲めるようにする方法は?」

P68 顧客を焦点にする

内向きよりも特定の顧客ニーズやサービスの強化に焦点を置いた外向きのものの方が良い。
例)
×「どうしたらX社から市場占有率を奪還出来るか」
→イノベーションを生まない

○「ダイヤルアップモデムを介して、検索する顧客が最初の結果に行き着く時間をどうしたら短縮出来るか」
→顧客に焦点が当たっている

P77 ブレインストーミングを台無しにする6つの落とし穴

1. 上司が最初に発言する
2. 全員必ず順番がまわってくる
3. エキスパート以外立ち入り禁止
4. 社外で行う
5. ばかげたものを否定する
6. すべてを書き留める


イノベーションを生み出すチーム

P.97 チームと信頼

チームメンバーが口には出さず、常に問いかけてくる変わらぬ3つの質問
1. 私のことを気にかけている?
2. あなたを信用しても良い?
3. このチームを成功させることに身を捧げている?
→最高のリーダーはこれら質問に言葉ではなく、行動で応え、最高のチームメンバーは自分の立場をあえて疑わない。



と…
私はどちらかというとディレクションという視点からの、チップス的な箇所に目が行きがちでしたが、レイヤーによっては、チームビルディングの話も多く書かれていたので、そちらが参考になるのではないかと思います。


あと余談ですが、弊社でも取り入れた良いな~と思ったのが↓

履歴書を受け取った際、全ての履歴書に目を通すまで返事をしないのではなく、まず
「ありがとう、○○を受け取りました!合格については○週間以内に直接ご連絡いたします」とカラフルなカードをお返しする。


不採用通知はいらないし、少なからずただ待たせるよりは良い印象を与えられそうな気がします。

長くなりましたが、以上!