アメリカの有名なプロダクトデザイン会社IDEOのイノベーションの生み出し方を綴った本です。
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法/早川書房

高校の図書館の端っこにありそうな、見た目固めの本ですが、IDEOの事例がたくさん載っていたり、実際の制作物の写真が載っていたりして読みやすいです。
(事例が多すぎて、途中もういいや、ってちょっとなりますがw)
以下気になった点、備忘録代わりの抜粋↓
イノベーションを生み出すために
P35 自分自身で見つけ出す
顧客は殊勝なことを言い、役に立とうとするが物事を見抜くのは客の仕事ではない。
→
よくユーザーアンケートとか取ったりするけど、イノベーションを起こすには顧客を良く観察し、自分で見つけ出すしかない
とのこと。
顧客は殊勝なことを言い、役に立とうとするが物事を見抜くのは客の仕事ではない。
→
よくユーザーアンケートとか取ったりするけど、イノベーションを起こすには顧客を良く観察し、自分で見つけ出すしかない
とのこと。
P56 名詞ではなく、動詞で考える
「携帯電話」ではなく、「携帯電話をかける」という動詞で考えることによって作ろうとするのは動かすのを目的とした製品、人々が生活に取り入れる生き生きした装置として見てみる。
動詞で考えることで、その使われ方にもっと敏感になれる。
「携帯電話」ではなく、「携帯電話をかける」という動詞で考えることによって作ろうとするのは動かすのを目的とした製品、人々が生活に取り入れる生き生きした装置として見てみる。
動詞で考えることで、その使われ方にもっと敏感になれる。
P.180 種まきのヒント
映画監督の視点を身につけて、観察の達人になる
→どんな小さなことでも世の中を小さなシーンに分けて、ちょっとした仕事をしている人々にも気を配る
映画監督の視点を身につけて、観察の達人になる
→どんな小さなことでも世の中を小さなシーンに分けて、ちょっとした仕事をしている人々にも気を配る
より良いブレインストーミングのために
P68 しかるべき範囲に問題を限定し、明確に表現する。
例)
×「中身がこぼれないコーヒーカップの蓋」
→答えが明確すぎてつまらない
×「自転車用カップホルダー」
→カップホルダーなんてみんな使わない
○「自転車に乗る人がこぼしたり、舌を火傷せずにコーヒーを飲めるようにする方法は?」
例)
×「中身がこぼれないコーヒーカップの蓋」
→答えが明確すぎてつまらない
×「自転車用カップホルダー」
→カップホルダーなんてみんな使わない
○「自転車に乗る人がこぼしたり、舌を火傷せずにコーヒーを飲めるようにする方法は?」
P68 顧客を焦点にする
内向きよりも特定の顧客ニーズやサービスの強化に焦点を置いた外向きのものの方が良い。
例)
×「どうしたらX社から市場占有率を奪還出来るか」
→イノベーションを生まない
○「ダイヤルアップモデムを介して、検索する顧客が最初の結果に行き着く時間をどうしたら短縮出来るか」
→顧客に焦点が当たっている
内向きよりも特定の顧客ニーズやサービスの強化に焦点を置いた外向きのものの方が良い。
例)
×「どうしたらX社から市場占有率を奪還出来るか」
→イノベーションを生まない
○「ダイヤルアップモデムを介して、検索する顧客が最初の結果に行き着く時間をどうしたら短縮出来るか」
→顧客に焦点が当たっている
P77 ブレインストーミングを台無しにする6つの落とし穴
1. 上司が最初に発言する
2. 全員必ず順番がまわってくる
3. エキスパート以外立ち入り禁止
4. 社外で行う
5. ばかげたものを否定する
6. すべてを書き留める
1. 上司が最初に発言する
2. 全員必ず順番がまわってくる
3. エキスパート以外立ち入り禁止
4. 社外で行う
5. ばかげたものを否定する
6. すべてを書き留める
イノベーションを生み出すチーム
P.97 チームと信頼
チームメンバーが口には出さず、常に問いかけてくる変わらぬ3つの質問
1. 私のことを気にかけている?
2. あなたを信用しても良い?
3. このチームを成功させることに身を捧げている?
→最高のリーダーはこれら質問に言葉ではなく、行動で応え、最高のチームメンバーは自分の立場をあえて疑わない。
チームメンバーが口には出さず、常に問いかけてくる変わらぬ3つの質問
1. 私のことを気にかけている?
2. あなたを信用しても良い?
3. このチームを成功させることに身を捧げている?
→最高のリーダーはこれら質問に言葉ではなく、行動で応え、最高のチームメンバーは自分の立場をあえて疑わない。
と…
私はどちらかというとディレクションという視点からの、チップス的な箇所に目が行きがちでしたが、レイヤーによっては、チームビルディングの話も多く書かれていたので、そちらが参考になるのではないかと思います。
あと余談ですが、弊社でも取り入れた良いな~と思ったのが↓
履歴書を受け取った際、全ての履歴書に目を通すまで返事をしないのではなく、まず
「ありがとう、○○を受け取りました!合格については○週間以内に直接ご連絡いたします」とカラフルなカードをお返しする。
不採用通知はいらないし、少なからずただ待たせるよりは良い印象を与えられそうな気がします。
長くなりましたが、以上!