
だから「躾のある人」は美しい
著者;斎藤薫
出版;集英社
「ちゃんとする」ことが美しさ…
この本は、特別な教養やマナーレッスンが必要と言っているわけではありません。ただ「ちゃんとする」ことこそが美さであると伝えています。忙しさの中で、つい乱れてしまう所作を、ほんの少し見直して正してあげることで、昨日までにはない「品」が生まれます。これを読んで、わたしがはじめた第一歩として、字を丁寧に書くことでした。日々書き殴ることが染み付いてしまった「書くこと」を、少しだけ意識するだけで気持ちすら整ってくる気がします。字こそ生活の乱れが現れるものなのかもしれません。
そして、姿勢を正すこと。背中を丸めた姿はどこか見窄らしさを感じます。相手に与える印象もネガティブなものになります。余裕のある凛とした姿勢を意識して、「見られている」と演じる余裕も、美しさなのかもしれません。
【概要】
知識と経験を積み重ねた私たちに、自分の格をあげるためのマナーはもういらない。自らの心を豊かにし、周囲も心地よくさせる究極のマナーの数々を解く。相手に寄り添う「装い」の躾や、少しの気遣いで格段に差が出る「対話」の躾、質を底上げする「生活」の躾など、あらゆる角度から読む者を正す一冊。
【印象に残った言葉】
誰も見ていないところでちゃんとする。それが自分の心と体を洗い清める“浄化作用“がいちばん高いことを、人は感覚的に知っている。一人でいる時にちゃんと姿勢良く座って、ちゃんと正しくお茶を飲む。こういうことができたら、あなたももっと自分が好きになる。