爆走兄弟レッツ&ゴー!!
炎の漫画家こしたてつひろ
青春です。本当に好きです。
なけなしのお小遣いを握りしめて近所の駄菓子屋へ何度走ったことでしょう。
ミニ四駆の箱がいっぱい積んであって、友達と組み立てて走らせるんだけど、あんなコースないからすぐどこかにぶつかってボロボロになっちゃって。
好きなキャラのやつは傷つけたくないから、予備機をいくつかもってて、あちこち擦れたり、破れたりして。
で、モーターとかは売ってないから、親の買い物でちょっといいところへ行くのについて行って、おもちゃ屋さんに行くんだけど、
モーターは高くてびびった。一番安いのしか買えなくて、レツゴの子たちお金よくあるなーって思ってました。
いやー、懐かしい。
今になると、あの子たちはお小遣いの全部をミニ四駆に使って、いろいろ工夫して頑張って改造してたんですね。
WGPもめっちゃ面白いですが、やはり無印の、13話くらいまでが好きですね。WGPから見始めましたが。
ミニ四駆面白い!ミニ四駆したい!そんな魔法にかかっちゃいます。
あと序盤の子どもらしさが、今見るとすごい。
子どもには子どものルールや世界があって、いつだってその瞬間は真剣なんですよね。
勝ちたいから頑張るし、勝ちたいからズルしちゃうこともある。失敗するし、怒られるし、ケンカするけど、いつも子どもなりの思いや理屈があって、自分のハートにとことん正直。
そんなアニメを作った大人たちは、子どものまま大人になった人たちなのかなぁと思います。
セイバーが溶けちゃって、めっちゃ落ち込むレツゴー兄弟は博士にニューマシンをもらう。
見てる人からすると、良かったじゃん!前よりカッコイイやん!と思うんだけど、
本人たちは全然嬉しくなくって、ミニ四駆やめるって言い出す。
この話、昔から大好きで、
お小遣い全部使って、改造して、時に失敗して、直して、直して、チューンナップして、
それだけなんですよね。
その思いや時間が新しいマシンにはないのね。
だから最初は渋るんだけど、
お父さんがいいこと言う。
その後のレースで二人がニューマシンにした行為は、
心が熱くなる。
思いを乗せて、マシンは走ってる。
誰よりも速く。
勝ちたい。
コーナーを曲がれ。
スピードを上げろ。
抜かせ。
飛べ。
いける。
負けるな。
頑張れ!
コントローラーなんかついてないから、願う。叫ぶ。追いかける。
マシンに思いを乗せて。
マシンにかけた時間と思いは、マシンを速くする、マシンを強くする。
WGPの最終回、好きです。
ゴールが最終地点じゃない。
俺たちは走りたい。
そこに地面があるのなら。
となりにライバルがいるのなら。
俺たちは走り続ける。
まじ青春。
あと、
私は、
鷹羽リョウが、
大好きです。