群ようこさんの『れんげ荘』シリーズの5作目。
今回はキョウコの周りが騒がしくなっている。
以前、れんげ荘の物置部屋で生活していたコナツさんは、一時は実家に帰ったのだが、再びれんげ荘と似たような格安物件に住み、スーパーのアルバイトをしていたのだが、タカダくんというパートナーを得る。
驚くことに、このパートナーは、元カノとの間に男の子がいるのだが、籍を入れる前に元カノは子どもを置いて出ていっている。
また施設に入所したキョウコの母親は、相変わらずキョウコのことを忘れたまま亡くなってしまう。
自分は変わっていないつもりでも、周囲が変わっていくのを見ると、やはり自分も変化しているのだろうと思う。
れんげ荘の最年少住居者であるモデルのチユキさんも事実婚をすることとなる。
今までタワマンに暮らしていた生活を捨てて、山で野菜を作ったりできる限りの自給自足をして、ほとんどの時間を仏像を彫るという変わり者らしい。
チユキさんは山とれんげ荘との二拠点生活をすることとなる。
チユキさんもおじいさんの遺産として引き継いだタワマンを人に貸して、『たおれ荘』と揶揄されるほどの古い『れんげ荘』に住んでいるのだから、似た者同士なのかもしれない。
そのチユキさんの部屋はトラブル続き。
1回目は、友人に貸したために家賃を支払わずに逃げられた。
そして今回は、小さい子どもがいるので汚れても当然でしょ、と言って部屋の壁紙や床を汚したり傷つけたり。
現状修復には相当な金額も要するため、借主にも負担をしてもらうことになると相手が「子どもがいる家族に貸した方が悪い」と言ってくる始末。
賃貸は退去の際にオーナー側とのトラブルも多いと聞く。管理会社にも問題があったりもする。
どんな家でも、屋根がある家に住めるだけでもありがたいのかもしれない。

