群ようこさんの『れんげ荘』シリーズの第1作目。

 

この『れんげ荘』シリーズと『パンとスープとネコ日和』シリーズと『かもめ食堂』は定期的に読みたくなります。

 

以前も読んだことがあったのですが、ブログにはしていなかったようなので改めて投稿してみました。

 

大手広告代理店に勤めているササガワキョウコは、母親と2人で暮らしていた実家に兄一家が同居をすることとなったため、45歳で実家を出て1人暮らしを始める。

実は母親に対して良い感情を抱いていなかったキョウコは、いつか会社を辞めて実家を出ることだけを考えて貯蓄に励んでいたのだ。

家賃3万円、シャワーとトイレは共同の木造アパートに越してきたキョウコの生活費は1か月10万円。

日々の何気ない日常を大切にしながらつつましく生活するキョウコの生活に憧れを抱く人も多いのではないかと思う。

 

 

 

 

 

 

アパートの住人はキョウコを含めると4人。

職業「旅人」というコナツさんは20代後半ぐらいの若い女性。物置部屋に住んでおり、旅に出かけると数か月は帰ってこないらしい。

クマガイさんはもう何十年もれんげ荘に住んでおり、おそらく70代ぐらいの女性。

サイトウくんは若い男性で板前修業中。

キョウコだけでなく、れんげ荘の住人の生活にも興味がでてくる。

もちろん木造のボロアパートなので、隣人の声や音などは筒抜けだ。

 

隣に住む人のくしゃみや鼻歌を社会的に何もすることのないキョウコにとっては日々の句読点みたいになっていた。

 

生活音すらトラブルにもなる昨今。

キョウコも住民に対して興味津々なのだが、生活音にたいしては非常に大らかで寛容だ。

 

こんな風に人のことに無関心なのではなく、自分の日常の一部として見れることも、共同生活では大切なのかもしれない。