群ようこさんの『れんげ荘』シリーズの7作目。


 

 

れんげ荘の元住人のコナツさんが結婚することとなり、キョウコもパーティーに招待された。

結婚パーティーと言っても、招待客はコナツさんが勤めるスーパーの上司と友人とキョウコの3人だけ。

このパーティーの費用もコナツさんのお母さんの再婚相手である義父が負担しているので、コナツさん曰く、「オヤジがご馳走する会」なんだそう。

とはいえ、れんげ荘で慎ましく暮らしているキョウコには着ていく服がない。

そこでキョウコは兄嫁から服を借りることにした。

そこで、キョウコは亡くなった母親が生前、義姉にパールのイヤリングをプレゼントしていたことを知る。

 

 

 

 

 

キョウコが母親から何も贈られたことがないことを知って、義姉は涙ぐむのだが、キョウコは、「他人から親切にされて当たり前と思っている母親」が義姉を信頼している気持ちがあることに嬉しく思うのだった。

私がキョウコの立場なら、実の娘より義姉を大切にしていた事実から、義姉に対して嫉妬心を感じたり、母親への恨みが更に増大しそうに思う。

心が素直で清らかなキョウコだからこそ、キョウコの周りには優しい人であふれているのかもしれない。

 

 

そして再び、キョウコにやたら働かないのかと聞いていた、区役所のタナカイチロウが戻って来た。

彼は一時期異動していたのだが、また福祉担当として戻ってきたのだとか。

いくら貯金を取り崩して生活しているとはいえ、働かないキョウコは、住民税に対象にもならず、所得税も納めることもできないため、福祉担当が介入するケースになるということなのだろうか?

今まで必死で働いてバーンアウトしてしまったキョウコより、労働意欲のある人に尽力してほしいものだと、架空の人物であるタナカイチロウにクレームを言いたくなる。

今後、タナカイチロウがどんな形で現れてくるのかも楽しみだ。