②ピアノ調律師というひと | タロットのささやき、こころの景色

タロットのささやき、こころの景色

大田区・東急沿線にあるプライベートスペースで、
マルセイユタロットリーディングをおこなうHARUです。
おやつとお茶を楽しみながら、じっくりゆっくりタロットを介してじぶんと向き合う時間。
月に数回、定期的にカフェ鑑定も行ってます。

 

(つづき)

ピアノの調律って、

正しい「ド」の音に修正すること、ではないそうです。




音楽には疎い私があえて疎いなりに表現するならば―


マルセイユタロット リーディングをしながら、
靴のお仕事を続けるHARUでございます。
暑苦しい無節操なブログへお越しいただき、誠にありがとうございます。





「ド」と弾いた後に続く音の響き、
余韻ともいえるゆらぎ。

そこの余分な広がりや歪みを取り除くこと。


イラストすると、こんな感じ。


image
雑すぎるイラストゆえ小さく縮小・・・・

かえってわかりにくいか(涙)

 


それによって音はさらにクリアで、さらに遠くへのびやかに響くようになるのだとか。



このゆらぎを整え全体のバランスを整え、
ピアノそのものの個性、
さらには弾き手の個性
をも殺さぬよう

むしろ引きたてるための調律

もしかしたら

引きだす、ともいえるのかしら。



そこには、対象となるピアノへのMaikoさんの意識、
大げさにいうならば「美学」のようなものが必然的に反映されてしまう。



ピアノ調律という仕事の
恐ろしくもありやりがいでもありましょうか。




はじめに基準となる音だけは
「電子チューナー」という小さな機械を使って決めますが、

あとは弦をひとつずつ強めて緩めての調節をしながら
ひたすら鍵盤をたたき
耳だけをたよりに作業をすすめるのがMaikoさんの調律。




何度も何度も何度も何度も
鍵盤の上を行き来しながら

彼女の指は飽くことなく鍵盤を打ち続け、
その音は次第に激しさと強さを増していきます。

さきほどまでの穏やかな雰囲気は完全に消え、
単なる「集中力」ということばではぬる過ぎる
戦いに挑むような緊張感をまとい、


その姿は
彫刻家が巨大な石をノミで削り、まだ見ぬ作品を掘りおこす作業のようでもあり、

いつか見た即興のジャズセッションのように激しくて。



耳の鼓膜も同じ激しさで揺さぶり続けられるので
耳が耳であることを放棄してしまい、
体ぜんぶで受け止めるしかない
そんな激しい音の波動。




背後で息をつめてただ聴いている私にも
ある瞬間、
音がきりりと輝き掴めるかような瞬間があり、
それがMaikoさんが言っていた歪みのない音なのかと感じながら

音が研磨されていく様を体で感じ追いかけ続けたのでした。




調律が終わると、
数時間前に一緒にごはんを食べたやわらかなMaikoさんに戻り、


道具を片づけ
取り外した蓋などなどをまたはめ込みなおし、


そうして改めて素朴な小曲を弾いてくださったのですが


音のきらめき!
透明感にあふれた音色はさらに磨きがかかり澄みきって、
調律前よりはるかに、
包みこむような柔らかさ
それでいて遠くまで響くたしかな強さが。

音には疎い私ですら、明らかな違いを感じるほどでした。





驚いたのはもうひとつ。

立ち仕事の影響か、
ここしばらく続いていた腰痛と背中全体の張りが
調律後にすっかりなくなっていたこと




音を調律していく過程、
その波動が細胞レベルで私の体を調律してくれたのか・・・・・


理由は定かではありませんが、
私の心と体にとっても
美しい体験となったのでした。




2017年の終わりに

素敵な出会いがいくつも集中してありました。

 

2018年もこんなふうに

いろいろな方々と出会い語り合い感じとっていきたい私であります。




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