チャペックのこいぬとこねこのお話〜ケーキ作りはヤミ鍋ではありません〜

ヨゼフ・チャペック（１８８７〜１９４５）の描いた

こいぬとこねこのお話のシリーズ。

「こいぬとこねこのシリーズ」は

チェコでは約１００年も人気で

いまだにチェコの書店では

平台（基本、人気書籍が置かれます。）に置かれている

ずっと愛されているお話です。

今回は

「おいしいケーキを焼いたお話」を紹介させていただきます。

今日はこいぬの誕生日、

そして、

こねこの”名前の日”でもあるのです。

チェコでは

”名前の日”というものがあり、

毎日が誰かの”名前の日”なのです。

だから、チェコの人は

誕生日の他にもう１回

お祝いする機会があるのです。

羨ましいですね。

こいぬの誕生日、

こねこの名前の日が

同じ日なんて素敵ですね！

二人はお祝いにケーキを

作りたいと言います！

「たくさんケーキを食べたい！」とこいぬは言います。

「私もたくさん食べるわ！」と

こねこも張り合います！（笑）

「早速ケーキを焼く準備をしよう。」

こねこ「でも、ケーキなんて焼いたことないわ。

作り方はわかるの？」

こいぬ「好きなものをなんでも入れればいいんだよ。

おいしいものをいっぱい入れれば

ケーキは出来上がるよ。

だってケーキは美味しんだから！」

こねこ「それもそうね。好きなものをいっぱい入れましょう！」

こいぬ「そうだよ。好きなものを入れれば入れるほど、

ケーキは美味しくなるよ。」

こねこ「好きなものがたくさんあるから、

迷っちゃうわ。」

こいぬ「迷う必要ないよ。

片っ端から好きなものを入れれば良いんだから。」

こねこ「それもそうね。」

何か違うような気がしますが、

二人とも張り切っています！

こいぬ「やっぱりミルクは欠かせないよ。」

こいぬ「そのビンの中身は何？」

こねこ「ピクルスよ！これは欠かすことができないわ。」

そう言って

こねこはピクルスを鍋に入れます。

こいぬ「クリームはたっぷり入れよう。」

こねこ「賛成！」

こいぬ「あと、ソースも必要だよ。

ソースをかけるとなんでも美味しくなるんだから。」

と、こいぬは

ソースをたっぷり鍋に入れます。

こねこ「卵を忘れちゃいけないわ。」

こいぬ「くるみだよ。絶対必要だよ。」

と言ってくるみを鍋に入れました…

本来のケーキの材料も混ぜているみたいですが、

”ヤミ鍋”みたいになってきました…

どんなケーキが出来上がるんでしょうか？

…というより、ケーキが出来上がるんでしょうか？

「ソーセージを入れなきゃ、

話にならないよ。」

ソーセージの入ったケーキ…

でも、二人は楽しそうです！

この後、二人は

いろいろなものをお鍋で入れました…

…どんなものができるのか、

少し怖いですが…

続きは次回…

こいぬとこねこの

「おいしいケーキを焼いたお話」の絵本ございます！

「こいぬとこねこはいつも一緒

おいしいケーキを焼いたお話」

税込1000円で販売！

世界中で愛される
ヨゼフ・チャペックのこいぬとこねこのお話。

チェコの本屋さんに行けば、
必ず目にする絵本です。
チェコの人たちは誰もが
チャペックのこいぬとこねこを
通り過ぎます。
元気でのんびりやのこいぬと
優しくておしゃれなこねこが
繰り広げるお話。
好奇心いっぱい、
チャレンジ精神旺盛の二人は
ドジで見当違いの失敗ばかりですが、
めげることなく
いつだって底抜けの明るさでいっぱいです！
そんな姿に微笑ましくなります！

そんなこいぬとこねこが

ケーキ作りに挑戦します！