不動産取引の裏側を暴露する!?~現役不動産営業が正直不動産を読んでみた | 渋谷区・港区 資産性重視の賢い不動産買い方セミナー

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都心中心部の中古マンションの賢い購入法の秘訣をご紹介。金融資産でもある不動産を、住まいとしての使用価値だけでなく長期スパンでの資産価値としても重点を置いて、巷やメディアで語られない特殊エリアでの不動産探しに不可欠な情報を発信してますよ。

正直不動産という漫画を知ってますか?

 

小学館のビッグコミックで連載されていて、もう7巻まで出てます。
主人公は嘘がつけなくなって且つなんでも話してしまうようになってしまったという不動産会社の元トップ営業マン。
ズルができなくなり正直な営業手法だけで悪どい(一般的な)営業マンと競いながらお客さん、会社、社会を良くする営業スタイルを追究してトップに返り咲き更には他の悪徳不動産会社とも対決していく…というようなお話です。
 
大島てる榊淳司絶賛とか全宅ツイ非推奨とか煽りの効いた帯書きです。
漫画としての設定もおもしろいです。
「クロサギ」の方が原案者です。
10巻越えましたがなんとなくずっと読んでいます。

ただ僕からすると常々実践してることなので、特に驚くことも裏話暴露するなとか思うことはありませんでした。

漫画では初めてかもしれないけど、現役営業マン本人によるなかなかの業界暴露本は出てますし、僕も暴露というか、営業マンや商用不動産情報を鵜呑みにせず自分で考えよう!的な警告をするためにアメブロに移る前の10年以上前からブログで発信してますしね。

たしか以前の記事でキレイ事だけで仕事してやると本気で思ってる…みたいなことを書いてたと思います。
情報が得やすい世の中が加速して余程の情報弱者以外にはズルい手法は通用しなくなるだろうし業界浄化の端っこを担えれば…、と思っていたので早くからまともな手法でサービス内容や対象を絞り専門性に磨きをかけております。
 
しかしCMをやってるような大手仲介、中小FC仲介、いや…或いはほとんどの不動産会社、投資アパートマンション会社の営業さんはこんなん描くな!読むな!困る!仕事できなくなる!と本気で思うかもしれません。
僕はむしろ勉強のために是非読んでみて!と言いたい漫画です。
特に看板や見せかけの人柄を信じて思考停止してしまう人!
 
不動産の営業に限らずなんの営業もそうですが、労使の関係やら自分の生活やらで当然に会社や自分の利益のためにそっちを向いて仕事してます。
それは安定を捨ててでも自分のスタイルで仕事したいという強い覚悟とか、自分の将来を強く信じたりするのは不安もリスクも非常に大きいので仕方ないことでもあると思います。
 
ちなみに僕は信義則はもちろんだけど性格的に嘘はつくよりつかれる方が精神的ストレスが少ない体質なので、プライベートでも笑わす冗談は言いますけど親切な嘘ってやつすら苦手で言い方は考えますが辛辣でも真実を伝えたくなります。
さらに身体が動く限りは長く最前線でやっていきたいからストレス少なめの方法、お金も名声もコネも看板力もないので信用や特殊性のブランディング構築を考えれば結果として不可能と言われて他がやらないこと、つまり自分都合ではなく思い切りお客さん寄りの仕事、嘘やフカシを使わない接客という形になるわけです。

そもそもお客さんのベネフィットを先に考え、その成果として報酬を受け取るというのはビジネスの基本ですしね。
 
でも先に述べた通りサラリーマン営業の多く、大不景気を乗り越えて生き延びてきた以外のフルコミ営業は正直不動産に描かれているようなことをまだやってる(やらされてる)と思います。
 
お客さんが不安になるかもしれないこと、ウィークポイントやデメリットは言わない、流す、誤魔化す、隠す…というのが残念ながら王道です。
もちろんセールスポイントやメリットは大きく伝え、耳障りのいいことを強調します。
 
そんなにいいならお前かお前の家族が買えばいいじゃん!と思ってしまうのでやったことありません。
 
あとは共感を抱かせる、信用させるための小さい嘘はお客さんが困る嘘ではないから親切な嘘だと信じ混んで呼吸のように嘘をつくのが癖になってしまってる営業も多くもいます。
自分を能力以上に見せたり趣味やら家族やら話を合わせるために使われます。
いわゆるフカシというやつです。
個々のお客さんに合わせて久しぶりに会っても完璧に以前話した記憶通りの接客が必要ですので、長いお付き合いを考えたら相当なスキル必須です。

これも見栄張ってもダサいしめんどくさいし自然体でないとストレス溜まるのでやったことありません。
 
他には自分の売りたい物件に誘導するために物件を必要以上に誉める、貶す、そのためにつく嘘。
他にも案内があるとか申込が入りそうとか、他人に奪われる感を創出して即決を促すための煽りの嘘。
 
いずれも正常な判断ができなくなります。

ただ煽りに関しては一晩考えた結果物件にありつけなくなるケースもかなり多いので、メリットデメリットを偽らず理解させているなら早めの決断を忠告するだけでなく煽ってあげた方が結果は親切か…と思うこともあります。
でもひとつ嘘を混ぜると結局全体が嘘になるのでやってません。
 
上記まではスタンダードですが、それが大きくなると囮物件集客やあり得ない数字を絶対の様に言う、できないことをできると言う、できることをできないと言う、書類の改ざん、説明義務違反…と詐欺的な本格的騙しになっていきます。

この主人公は敢えて会社組織の中で実践してるので、上司や会社の締め付けはキツくその中で居続けなから信念に則った営業をするのは至難の技ですが集客や物件では圧倒的に有利です。
そもそも漫画なのもあり競うのが好きな人です。
僕なんかですと成績で競う必要もなく人と競うのもワクワクはしません。
強いて言うなら自分の中の甘えと戦うくらいです。
 
では現実的にはこんな営業っているのでしょうか?

多少はいるとは思います。
漫画とは違い現実はなかなか厳しいので、組織の中でやるには強烈な才能と運を持つ極限られた人でないと難しいと思います。
もし会社組織に所属しながら実践してる人だとしたら引く手数多で紹介リピートだけで手一杯でしょうから、そういう営業に一見で出会うことは相当難しいでしょうね。
 
皆さんが紹介以外で出会えるとしたら小さな会社の社長兼営業マンとか僕みたいな半自営的なフルコミというかフリーランスっぽい不動産営業の中のからですね。
何故なら自分の努力と我慢次第で会社や自分よりもお客さんの方を向いて仕事をできるからです。
自分次第で自由に信念や理想、将来のビジョンに向かって仕事することが可能だからです。
 
でも漫画と違い現実は楽ではないので実践している営業は極一部だと思います。
 
僕ですら強い信念や覚悟だけでなく、おおらかな社長のとこに在籍できて、お客さんが買っても長期的に困ることか無さそうな不動産があるエリアで仕事しながら、イナカ住まいで子供無しなので生活コストをかなり抑えられるという超奇跡的環境がなければ継続して実践は不可能ではないかと思いますからね。
 
すごく感じの良い大嘘つきは実際にたくさんいます。

特に売主直販売や子会社などの専属販社、ハウスメーカー、個人売主の元付けを多数抱える業者、手数料0業者は売ることができる物件が限られてますのでミソでもクソでもそれを売るために人柄勝負、心理的誘導勝負がデフォです。

情報や物件と同じく自分でしっかり考えて見極めるのが重要です。
 
 
正直不動産はセンセーショナル且つ中身もしっかりしてオススメですけど都心中心部でお探しの方はひとつ注意を!

漫画は杉並や吉祥寺など郊外が舞台ですからある意味仕方ないのですが、金融資産としてはあまり考えずに家をただの家として売ってます。
僕はこのエリアでは基本的には購入は勧めませんし、どうしてもこの郊外エリアでというのなら駅前以外は賃貸を勧めます。
また渋谷区や港区の真ん中エリアで所有する場合は金融商品としての面を重視した上で家としての好みとのバランス取りを提案してます。
 
あと正直不動産は中堅会社が舞台なのとネタ的に売主買主双方のエージェントになるので、その立ち位置のパラドックスがテーマのお話もあります。
ほぼ個人の僕なんかは既存のお客さんや紹介以外は全て購入側のエージェントのみに徹しているので立ち位置をハッキリはできています。
まあ、マンパワーも資金も強烈なコネも会社の看板もないとなると必然的にそうなるんですが、結果としては自分のお客さん優先の専門特化に繋がってますけどね。
 
とにかく賃貸ネタやいろんなテーマのお話があるので、変なところやモノに引っ掛かりたくなければ正直不動産は一度読んでみてもいいと思います。
 
だけど渋谷区港区中心の僕の営業エリアでは

家を探してるだけなら借りろ!
家は買うな!買うときは金融資産に住め!

 
ですよ。
おおお…名言でた!?本のタイトルみたい…
 
 
 
でも冗談でなく借りるときも×420とは言わないけれど20年くらいでいくら捨てるか?の家賃等×240くらいはしてみてくださいね。