富士市スキー技術選手権大会inエコーバレースキー場
長野県 長門町のエコーバレースキー場 サンライズゲレンデにおいて、第2回の富士市スキー技術選手権大会が行なわれました。参加者は男子35名、女子5名の計40名、競技種目は、大回り・小回り・大回りから小回りへの展開・総合滑降 (すべて整地・中斜面)でした。私は第1回の時は前走でしたが、今回は審判員を勤めさせていただきました。
やや湿雪でしたたが天候に恵まれ最高のコンディションの中で行われました。今年で2回目であり大会の進行もタイムスケジュール通りスムーズに行なう事ができました。採点方式は1級合格程度を75点、2級合格程度を70点と設定して行なった事により、参加選手にもわかりやすいジャッジとなりました。今年も集計には旭化成の杉岡氏がパソコンとプリンターを持ち込んでくれ、集計、成績表作成、賞状作成を効率的に行い、完成度の高い記録・集計作業が出来、成績表もほぼ全員に配布できました。スキー場側は非常に良心的であり、会議室貸切り使用、場内アナウス無料、ゲレンデ借用料無料という好待遇でした。
特別講習会の参加者は11名と、思ったより少なかったですが、カービング技術を主体とした中身の濃い講習が行われました。今後は事前に講習希望の有無を確認して講師の割当てを決めておくようにしたいと思います。
選手の滑りを見ると、斜面設定に対して消極的な滑りが目立ちました。ターン弧の制限も無いのでもっと積極的に自分をアピールする滑りをしてほしいと思いました。しかしながら、競技出身者の大回りターンの滑りの質の高さには目を見張る物がありました。小回りの練習を積む事によってさらに順位が上がると思います。指導員派遣事業in白馬八方尾根スキー場
富士市施設利用振興公社から依頼を受け、1月23日(金)~25日(日)の間、白馬八方尾根スキー場にスキー指導に行って来ました。宿泊先は、白馬おもしろ発信地「ホテル シスコ・イン」。参加人数は、一般24名(うち高校生以下8名),役員4名,指導員4名の計32名でした。協会からは派遣指導員として松本さん,成田さん,杉岡さん,私の4名が指導に当たりました。
2日間とも晴天に恵まれ、充実した講習ができました。振興公社のツアーとしては初のプリンスホテル以外の宿泊施設を使用したツアーでしたが、ホテルからゲレンデまでの距離が遠く、初心・初級者には負担が大きかったと思います。子供の参加者が多く、母子連れが目立ちました。ホテル泊で朝・夕・朝食付きで参加費2万円と、市民スキーと比べると非常に高待遇のツアーでした。今年は参加者が少ないため初級・初心者だけではなく、以前市民スキーの常連だった中・上級者も参加しており、参加費の面から市民スキーのお客さんが流れた形になってしまいました。
なお、この企画については3月の末に振興公社の責任者の鷺坂氏から会長に連絡があり、今年度を持って中止にするとの事でした。スキー協会の皆さんには長い間お世話になり、ありがとうございましたとのお礼の言葉がありました。
指導員強化合宿in白馬八方尾根スキー場
1月9日(土)~10(日)、白馬八方尾根スキー場にて、指導員強化合宿が行なわれました。今回から参加者は有資格者の理事に限定ということになり、例年より少なく6名でした。講師は佐々木徳雄さんでした。佐々木先生は今回で3回目です。トップデモの指導には体力的についていけない年配の方もいるので(笑)、今回は佐々木先生をご指名でお願いしました。天候は降雪でしたが、視界は充分あり充実した講習となりました。講習内容は、準指導員受験者への指導、市民スキー教室、技術選後の講習会等に有効に生かすことができました。佐々木先生の指導はとてもわかりやすく丁寧でした。指導内容の要旨は下記のとおりです。
・大回りはサイドカーブに乗って山回り。踵中心のひねり(ステアリング)で外スキーを雪に食込ませて。直滑降意識のニュートラルからのひねり。ターン後半の胸の向きはフォールライン方向で、外向外傾で懐を深くして受けた圧力を逃がさず受けていく。スピードをアップしていくとベンディング的になる。ニュートラルからスキー前方を縦に押し込んでいく感じ。膝頭でスキーのトップを押さえ込んでいく感じ。自分の行くラインを想定する。ラインを読んで滑ると体は遅れない。
•小回りは大回りを凝縮したものである。踵を中心に親指の付け根をセンサーとして、センサーを意識してしっかり円を描く事。ニュートラルから親指の付け根を縦に押し付けていく。
•ベンディングの小回りは膝の位置を変化させないでニュートラルポジションを少し長くして次に親指側(次の外スキーの方向)に力を加え落していく。
•直滑降から抵抗を感じる点がターン(沈み込み角・切り削り角)である。車の運転をイメージして直滑降からハンドルを切り抵抗を受ける感じ。リヤタイヤを動かさない、スリップ状態を作らない。スキーは直滑降から直滑降というフィーリングを忘れない事。
佐々木先生が我々を指導したときの様子がインターネットに掲載されていましたので、原文のまま転記させていただきます。
毎年この時期、私を指名してくれる静岡県の富士市スキー協会のレッスン。今年は5名の方の参加であった。腰での捕らえを基本的なポイントとして練習。ニュートラルポジションでは軽くしてしまうのではなく、圧を感じた中でという事になる。全員、指導員や準指導員資格を持っておられる方々で、4名の方がピュアカーブの板で1名がレギュラータイプのスキー。今日のテーマは「カービングスキーの扱いについて」ということにする。
午前中はロングリズムの注意点を中心にレッスン。ニュートラル~ステアリング的なターンの始動~膝での捕らえの斜めの直滑降意識を重点においた。カービングタイプのスキーではどうしても腰を内側に入れて軸を寝かせたターンをしがちになるので、あくまでも回転の始動は直滑降からの山回り意識で行なう事、それに続く舵取り期でもスキーを外側に放り出すのではなく、スキーに乗り込んで行きながらトップで雪の抵抗を受けていく事。高速でターン後半に圧力が増してきたら、捕らえのポイントを膝から腰に変えていくイメージ。
午後はショートリズム。特にターンからターンに、角から角へ移るのではなく、角から一度ニュートラルすなわち斜めの直滑降に入ってから次のターンに入る意識を持つ事。素早い切替えに意識が行き過ぎてスキーの置き換えにならない事。あくまでも円弧を描く事に主眼を置き、ターン前半から捕らえをしていく事。踏み込んでからの捕らえがあれば角を立てる意識を強く持たなくてもカービングスキーはターンを開始してくれるので乗り込んでいく意識を大事にする事を重点課題とした。
翌日は乗り込んでいく意識を推し進めたフィーリングとして「直滑降意識」をテーマとして取り上げた。スキーは「直滑降」に始まり「直滑降」に終わるというものだ。
スキースポーツは物体の落下運動という視点に立つと、落差のエネルギーつまり位置エネルギーをどのくらい合理的なターンに変えられるか?という事が最大の命題となる。スキーを操作するというのはこの命題をクリアするために存在するのであって、それ以外の何物でも無い。最も少ないリスクでどのように効果的なターンができるか?という事だ。ターンしている時も常に「直滑降」意識を持つ事で、不必要なスキー操作をしないで済むし、充実した雪とのコンタクト感も得られる。
ただこの時に必要となる基本的な事は「雪とスキーの圧力の調整」と「進行方向の予測」である。スキーヤー自身がターンしていくであろう滑走ラインをあらかじめ予測し、その方向へスキーのトップ部分を向けていく意識である。この練習を積む事で、ここからがターンの始まりでこれがターンの終わり・・・ といった画一的なターンでは説明できない幅の広いターン弧の自由自在な滑りが可能になる。足裏に「自動車のドライブイメージを」意識する事でこの感覚が養われる。特にカービングスキーはこのフィーリングをつかむのに適したスキーである。
富士市スキー協会の方達は、豊富な経験と技術的な蓄積があり、私の意図したフィーリングを充分つかんで頂いたと思う。




















