指装具を作りました
こんばんはPTです。
今日はリハビリで指装具を作りました。
右手中指のボタンホール変形予防と矯正のための夜間装具です。
装着すると
「DIP(第一関節)も捻じれてないですか?」とOTさんからのご指摘があったため、長いタイプにしました。PIP(第二関節)直上のベルクロ(ぺりぺりはがすタイプのバンド)があり、関節を伸ばします。
軽度伸展位ですが、多分-1°ぐらい。関節のおさまりを考えると-2°欲しかったのですが、多分これがプラスティック装具の限界です。
手指の場合、近位の軟部組織がびっくりするぐらい変な感触で硬くなるのでストレッチもマメに行なった方がいいですが、自己流では尺側偏位の方向にストレッチしてしまう可能性があるため、できれば一度PTかOTにチェックしてもらうといいです。せっかくのストレッチが余計に尺側偏位を勧めるのでは悲しいですからね。
わたくしの場合は、まだ靭帯にゆるみがないので夜間装具のみですが、靭帯が緩んでいる場合、腱断裂をしないように保護用の装具を検討した方がよいと思います。今はウェットスーツ素材で、あまり動作に邪魔にならないタイプがあります。腱を切ってしまうと、腱再建術をするしか方法がありません。
昔は骨の変形が進んでから、関節固定術(つまり関節機能は保たれない)を行うのが主流でしたが、今は足指も含めて関節機能が保たれるように早めのオペを行うという考え方に変わっているようです。腱再建術は損傷した本数が少ないうちに行った方がいいとされますが、内科的な数値が落ち着いていない場合は、手のオペをしても結局また変形しるから、積極的にオペしない方針の病院もあるようです。
一般的な関節機能と生命予後の関連から考えると、早期のオペはリーズナブルではあります。
しかし、一度オペした部分を果してRA患者がオペ前と同様に使うのか、(他の関節に負担をかけるような使い方にならないのか)という点は、オペ後のリハ次第とは思いますが今後の発表を待ちたいと思います。
ちなみに、前回の拇指の装具もこの指装具も保険適応で自己負担3割の600円。成形にリハ2単位(運動器リハⅡ)自己負担3割990円の1590円でした。あと、施設によって頻度に若干差があるようですが、実施計画書300点が取られるはず。
★今日のリハビリ
今日も理学療法士が装具にこだわるもんだから、運動せずに終わってしまいました。ごめんなさい。
免疫学の本紹介
こんにちはPTです。
花粉症シーズンですね。わたくしは、事務職からリハビリ職に転職したら花粉症が軽快しました。そのため、肩関節周囲の筋肉を十分に使わないためひ生じる肩凝りが、花粉症に関係あるのではないかと考えていました。
それは事実かどうかはわかりませんが、リウマチと花粉症については関係があるのではないかと思います。
わたくしは、リウマチを発症してから花粉症は更に軽快しました。アトピーや喘息をお持ちだった方で、リウマチ発症してからその症状が軽くなったという方もいらっしゃるのではないかと思います。
これを説明するには、「液性免疫」と「細胞性免疫」やら、T細胞、B細胞と言った話が必要になります。
わたくしが説明するよりは、本に任せた方がいいと思いますので、免疫の講義でお世話になった大学教授が推薦する入門書をご紹介します。
- こちらは医学系でない方でもイラストが多くて読みやすい本だそうです。
- 好きになる免疫学 [ 萩原清文 ]
- ¥1,890
- 楽天
- 休み時間の免疫学第2版 [ 齋藤紀先 ]
- ¥2,100
- 楽天
この本を読むと、リウマチがⅢ型のアレルギーであることと、リウマチは決して免疫が強い訳ではないことがわかります。ですので、リウマチにとって免疫力を上げるのと下げるのとどちらがいいか、と言われると「上げる」一択です。「免疫の暴走」のように表現される方がいらっしゃいますが、といっても免疫が強いのではなく、「自己寛容の破綻」つまり除去されるべき免疫複合体が除去されずに正常な組織に沈着して起こる組織の傷害が起こります。傷害を弱めるため薬剤で免疫を抑制しますので、感染しやすくなります。感染症への注意とともに、体力をあげるような行動、すなわちまたかと言われるでしょうけど(笑)適度な運動が推奨されます。
話を花粉症とリウマチに戻します。
専門外のわたくしが頑張って説明するほど怪しくなりますので端折って言いますと、リンパ球の中のT細胞は、体内の抗原提示などの刺激によって、実際に働くエフェクターT細胞となるのですが、その中のヘルパーT1細胞とヘルパーT2細胞のバランスが極端に崩れると、病的な炎症が生じます。
ヘルパーT1細胞(Th1)に偏ると細胞障害性T細胞が過剰に活性化し、ヘルパーT2細胞(Th2)に偏ると、アトピーや喘息等のいわゆる”アレルギー”が活性化します。
ちなみに、リウマチはTh1に偏るTh1病に含まれ、花粉症はTh2病に含まれます。
であれば、リウマチの痛みがひどいときは、杉花粉があるところにでかけたら痛みは軽くなるのではないか、と仮説を立ててみたのですが、花粉症が重くなるとそれはそれで大変なので、あまり実用的な提案ではないですね・・・
ちなみに、妊娠(正確には妊娠の維持)もTh2が優位な状態なので、妊娠するとリウマチが軽くなるというのは道理ですし、逆にリウマチが燃焼している状態では、妊娠が継続しにくいと思われます。
★今日のリハビリ
これから行ってきます。今日は膝伸展筋の筋トレ中心で。
職場復帰に備えて現在ジム通いを週3-4日に増やしています。
新しい手の装具作りました
診察で半日潰したPTですこんばんは。
今日はドクター診察の前に、作業療法に行っていました。
PTもリハ室でリハビリするの?って思われる方もいるかもしれませんね。
しません。
運動は自分でしてください、だそうです(笑)
今日は新しい装具を作りました。これ↓です。
これは今までの目的が「関節保護」と「変形予防」ではなく、「矯正」と「変形予防」が目的の夜間装具、プラスティック製の硬性装具です。
わたくしの手指は、確かに骨変形はありません。
しかし、ちょっとした動作の中で気を抜くと
拇指の第一関節(IP)、第二関節(MP)と、中指の第二関節(MP)が曲がっているのがお分かりになると思います。
拇指屈筋群と中指での深指屈筋の短縮傾向があり、スタインブロッカー分類でクラス2と言われそうです。
(正確には自動で0°は可能であり、筋短縮というより軟部組織と結合織の粘弾性に問題ありそうです)
今は大丈夫ですが、このまま放置では将来的に変形の可能性は低くはありません。
疾患活動性も高くはなく、病歴もハイパーリウマチPTやリウマチOTより短いのに?リウマチPTってやっぱりダメなんじゃないの?と思った方、その通りですね。
何がダメなのかというと、すばりわたくしが一番年齢が上です。
疾患活動性の他に、年齢は考慮すべき項目と思う根拠はもちろんあるのですが、長くなるのでやめときます。
ところで、この画像を見て思いましたが「レンズは嘘をつかない」ってCMは、いいとこついてますね・・・。
最近スマホの暗転した画面とか、自撮りにした画面に瞬間にうつる自分をみると、「どこの汚いババアだよ」と思うのですが、鏡の前の無意識に作っている自分ではなく、スマホの不意打ちの自分の方が、「他人の目に映っている本当の自分なんですよね・・・。
ま、それはいいか・・・。
・・・すみません、話を戻しますが、装具についてです。
現在のところ意識している時はよいのですが、無意識、ましてや寝ている最中には、悪いポジションに入りがちです。そこで、寝ている最中にこそしっかり伸展をかけて筋の短縮を防ごう、というのが目的です。
これはお湯につけて柔らかくした板状のプラスティックを、自分の手に合わせて貼り付け、それをまた細かく切ったり、当たるところをまた温めて成形するので時間がかかります。
しかも私の場合は
「(MPだけじゃなくて)IPも伸展位にしてください」
とか
「こっちじゃなくてこっち側を開けて欲しいな」
とか
うるさいから(ごめんなさい、Kさん。いつもありがとう)、ひとつダメにしてしまったので余計に時間がかかりました。わたくしが納得いくようにはじめは言うとおりにしてくれたけど、両方試したおかげで確かに重要度はKさんの言うとおり、
拇指球筋>>>>長拇指屈筋
だとわかりました。あ、このあたりは同業者モードですみません。
画像で見るとIPが曲がってる、、、レンズは嘘をつかないなあ。テーピングで伸ばすことにします、、、
ちなみに装具は全部の要求を満たすことはできません。優先する事項があれば、必ず犠牲になる事項が出てきます。
例えば車いすは、姿勢が崩れにくいことを優先すると、漕ぎやすさを犠牲にしなくてはいけません。逆に漕ぎやすくするためには、姿勢が保てたり、崩れても戻せる身体的能力が必要です。両方をまあまあにしてしまうとどっちつかずで姿勢が崩れやすく、漕ぎやすくもない車いすになりがちです。
自分で要求をだしておきながら何ですが、はっきりした目的がない限りは筋肉がどうこう要求の仕方は、諸刃の剣になりやすいので、素人さんにはお勧めできません。わたくしの装具は装着の難易度が高いという欠点があります。当たる時の対処のテーピングとか、硬性装具の形を変える方法とかを知っているから出来ることです。
どの場所を一番矯正したい、とか変形を防ぎたいという希望は出した上で、せっかく作った装具をきちんと使うために、装着しやすく痛くないことが一番大切ではないかと思います。矯正用である場合は、ゆるすぎても全く効果はありませんので、ある程度窮屈であったり、一時的に痛みが出るかもしれないところは仕方ありません。
こういう装具は作るとつい嬉しくなって、長く使いたくなると思います。足底板もそうなんですが、初めは2時間とか様子を見てから使わないと、負荷をかけ続けるわけですから、痛くなることがあります。
硬性装具も、まずは起きている時に当たらないかきちんと適合しているか、一日何時間か装着して様子を見ます。少しずつ装着時間を増やして大丈夫なことを確認してから、寝ている間に使います。
起きている時に装具を試す時なのですが、このプラスティックは高熱で柔らかくなることを利用して成形します。ですので、装具を付けたまま熱いお茶が入ったカップを持つと、、、、装具は変形します。
熱いお湯で装具を付けたまま食器洗いをするとか、お風呂に入ってしまうとか、汚れたからお湯で洗うとか全部ダメです。前回の軟性装具は、動く時に関節を保護する装具でしたが、この装具はあくまで基本は夜間用です。
来月は、中指の夜間装具を作る予定です。たぶんまたご報告できると思います。
★今日の計測
右手関節掌屈75°(9月60°)同背屈85°(同80°)手関節周径15.4cm(同17.2cm、同左手関節15.2cm)
右手握力:20.2、19.9、18.8kg
左手握力:22.3、20.2、23.2kg
(いずれもスメドレー握力計、2回目と3回目の間のみ10秒間restを設ける)




