今日のリハビリ -3ページ目

3/31現在のわたくしの手

こんばんはPTです。これが「リウマチPT(並)」としての最後の記事になります。

今までありがとうございました。


腫れが戻らなくなった後の右手中指の経過を残しておきます。


2011年4月に腫れ始めたようですが、恒常的に腫れるようになったのは2011年12月。


2011年12月の画像がこれ↓
今日のリハビリ

右手中指PIP(第二)関節がぷっくり腫れています。いちばん腫れた時は、人差し指の2倍ぐらいになっていました。


本当は直ぐに関節ステロイド注射をしたかったのですが、2011年6月よりデノスマブの治験に参加しており、治験の間は関節ステロイド注射は治験に影響があるため禁止されていました。


この関節の腫れは1年以上の間、じわじわと燃焼を続けていました。治験終了後の2012年6月に元主治医にステロイド注射を依頼して、腫脹はかなり落ち着きました。ところが、そのあたりから大学院の実験とデータ処理をしている時に腫脹が再燃したため、2012年9月に現在かかっている病院で再度ステロイド関注をしました。


2倍ぐらいに腫れるようになって半年ぐらいでしょうか、意識をしないと腫れた関節が伸びきらないことや、ケアをしないと左手で指差ししている部分↓の皮膚が劣化したゴムのような乾いた硬さになっていることに気づきました。


今日のリハビリ

改善するために、皮膚のモビライゼーション(マッサージのようなものだとおもってください)でケアすると同時に、腫れた関節がすっきり見えるような位置を探してそこでキープするようにしていました。以前に書いたように、夜間は装具で固定しました。


わたくしの場合はPIP過伸展(-2°ぐらい)が、すっきりと治まって関節が細く見える感じになりました。こればかりは人によって治まりのよい角度が違うし、他の関節に無理がないかも注意しないといけないので、リハビリを専門とする人にみてもらった方がいいです。


今日のリハビリ
わたくしは、この位置を保つことで、硬くなりやすい部分がストレッチされ、関節の貯留液が中枢に戻されたようです。今は、たるんだ皮膚に腫れた名残を残すのみです。(増殖した滑膜が残っているかもです)


皮膚のたるみはもうこれ以上は戻らないかもしれません。例えば、40代後半で出産した人のおなかの皮膚のたるみってどのぐらい戻るものなんでしょうかね、個人差や年齢差はあるでしょうが、わたくしの年齢と傷の治りにくさを考えるともこの程度が限界かと思います。



そして、2013/3/31現在、手指を伸ばした状態の後に自然な角度にすると↓


今日のリハビリ

曲げていたり油断している時の状態は、


今日のリハビリ
曲がりやすい中指に引きずられて人差し指も曲がりやすいです。拇指MP(第二関節)も引き続き注意が必要。



今日のリハビリ
それでも、先月の指装具を作る前よりは、中指は伸びている感じです。



今回は、主に装具を使ったケアとストレッチをした後の手指の状態を書いてみました。



リウマチに限らず、どの病気であっても「これだけやればよくなる」という魔法はないように思います。

もし、「これだけ治った!」という人は、その魔法がなくても、つまり何をしても治っちゃう(治っちゃった)人なのではないでしょうかね。


リウマチに限らず難病と言われる病気と診断されても、何かのきっかけで治っちゃう方はある程度いらっしゃると思います。診断の間違いかもしれませんが、それはそれでラッキーなことです。


そうではない本当の病気の方は、正しく手をかければ、限界はあるにしてもちゃんと良くなる、と、リハビリをしているとそう思います。



わたくしが、重篤な心臓リハや呼吸リハを勉強してきた経験上で言わせていただくと、


「病気を持っている人ほど体力増強=運動をする必要があり、体力増強するためには過負荷の法則=少しきつく感じる以上の運動をしないと効果がない」


というのがゴールデンスタンダードです。きつすぎたり痛すぎたりする運動は止めた方がいいですが、楽な範囲での運動では、身体機能の改善は望めません。


まあ、説教くさい話は最後なのでこのぐらいで。同病の皆様が幸せに暮らせますよう心からお祈りしながら、わたくしはわたくしにできることに力をそそぎ、ゆくゆくはリウマチ患者の役に立てるように働き続けるつもりです。


では、またどこかでお会いしましょう!


★今日のリハビリ

休み。昨日はジムで60~70Wでエルゴ60分。目標は3か月後に80W60分。

ご報告(2度目)

こんにちはPTです。


修論が終わった後、ひそかに就活というものをしておりましたが、仕事が決まりました。

わたくしの身体状況でもできる分、また頭を使わねばならない仕事になりますが、臨床と研究の手伝いをします(既にしてます)。



復職が学生時代の最後の目標でした。


今度は就職後の新しい課題を作ってしまいました。10年計画です。一層精進することにします。


それに伴いまして、これまでの形式でのブログを続けることは困難になりました。長いような短い間、読んでいただきありがとうございました。


3月一杯で自分のリハビリ以外の記事は非表示にさせて頂きます。

一応「リウマチPT」のブログアカウントを残しておきます。それは、そう遠くない将来「リアルリウマチPT」として、関東のどこかのクリニックでデビュー、する可能性もあるからです。その際は可能であればこちらでもお知らせします。


コメント欄は3月いっぱいでクローズさせていただきます。メッセージは4月半ばまで開けておきますが、GWから超繁忙期に入る宣告をされているので、お返事できないと思います。ごめんなさい。


リウマチ患者の皆様のご多幸を心からお祈りしております。わたくしも頑張ります。

またどこかでお会いしましょう。


リウマチPT拝

指装具を作りました

こんばんはPTです。


今日はリハビリで指装具を作りました。

右手中指のボタンホール変形予防と矯正のための夜間装具です。


今日のリハビリ

装着すると


今日のリハビリ

「DIP(第一関節)も捻じれてないですか?」とOTさんからのご指摘があったため、長いタイプにしました。PIP(第二関節)直上のベルクロ(ぺりぺりはがすタイプのバンド)があり、関節を伸ばします。


軽度伸展位ですが、多分-1°ぐらい。関節のおさまりを考えると-2°欲しかったのですが、多分これがプラスティック装具の限界です。


手指の場合、近位の軟部組織がびっくりするぐらい変な感触で硬くなるのでストレッチもマメに行なった方がいいですが、自己流では尺側偏位の方向にストレッチしてしまう可能性があるため、できれば一度PTかOTにチェックしてもらうといいです。せっかくのストレッチが余計に尺側偏位を勧めるのでは悲しいですからね。



わたくしの場合は、まだ靭帯にゆるみがないので夜間装具のみですが、靭帯が緩んでいる場合、腱断裂をしないように保護用の装具を検討した方がよいと思います。今はウェットスーツ素材で、あまり動作に邪魔にならないタイプがあります。腱を切ってしまうと、腱再建術をするしか方法がありません。



昔は骨の変形が進んでから、関節固定術(つまり関節機能は保たれない)を行うのが主流でしたが、今は足指も含めて関節機能が保たれるように早めのオペを行うという考え方に変わっているようです。腱再建術は損傷した本数が少ないうちに行った方がいいとされますが、内科的な数値が落ち着いていない場合は、手のオペをしても結局また変形しるから、積極的にオペしない方針の病院もあるようです。


一般的な関節機能と生命予後の関連から考えると、早期のオペはリーズナブルではあります。

しかし、一度オペした部分を果してRA患者がオペ前と同様に使うのか、(他の関節に負担をかけるような使い方にならないのか)という点は、オペ後のリハ次第とは思いますが今後の発表を待ちたいと思います。


ちなみに、前回の拇指の装具もこの指装具も保険適応で自己負担3割の600円。成形にリハ2単位(運動器リハⅡ)自己負担3割990円の1590円でした。あと、施設によって頻度に若干差があるようですが、実施計画書300点が取られるはず。


★今日のリハビリ

今日も理学療法士が装具にこだわるもんだから、運動せずに終わってしまいました。ごめんなさい。