会長の3110です。
なんか、明日が当たり前にあるとは思わない方がいいということを再確認しました。
―=ΞΣ((( / ・ω・)/
『チャンス』
1979年 130分 監督:ハル・アシュビー
※画像をお借りしています
〔あらすじ〕
庭師のチャンスは、幼い頃から一度も家から出たことがなく、テレビばかり見て生きてきた。
家主が亡くなったことにより、弁護士から家を追い出されてしまったチャンスは、町で事故を起こしてしまう。
そのまま車の持ち主の家に招かれたチャンスは、ひょんなことから政界に大きな影響を与えることに……。
―=ΞΣ((( ∩ ´ ∀`)∩ コ コ マ デ!
「午前10時の映画祭」で観ました。
ちかぴーさんに本作をおすすめされて、観ようと思っていてもどこにもなく、今回の上映を待っていました。
『博士の異常な愛情』(第18回)で有名なピーター・セラーズの遺作です。
『博士の~』で3役をやってた時からそうなんですけど、本当に教えてもらわないと誰かわかりませんね。
まあ、よく見ると大統領演じてた面影がありますが。
楽しめましたが、かなり独特な作品でしたね。
セラーズが主演というだけでだいぶ尖った作風なのだろうと予想はできましたが、予想以上に形容しがたい内容でした。
シナリオをざっくり書くと、なんの曇りもない一人の男の言葉を、周りの大人たちがしなくてもいい深読み深読みアンド深読みをして、いつの間にか翻弄されてしまうお話。
セラーズが演じるチャンスは、一応障がい者という設定のようですが、私はあまりそんな気はしませんでしたね。
特に詳しく調べないまま観賞したので、そういう設定は観終わった後で知りました。
私も最初はどっちなんだろうなあと思いながら観ていました。
風刺映画なんですってね。
そんな感じの雰囲気は伝わってくるのですが、そういうのに疎い私にはわかりにくい場面も多かったような。
まあ私なりの解釈を述べるとすると、生まれてからラジオやテレビばかり見ていて、子供のまま育った大人が偶然の重なりで政界に進出。
丁度いろいろとシビアな時期に投入されてしまったチャンスという劇薬により、政界に大きな震えが訪れる。
という感じでしょうか。
チャンスの純粋でなんの濁りもない意見は、濁りきった大人の世界では浮いてしまいます。
それを大人たちは無理矢理筋の通った意見として解釈しようとするから、どんどん面倒くさい方向に転がっていく。
私の頭ではこのくらいしかわかりません。
ただ、チャンスの言葉も周りの言葉も、社会にそれほど悪影響をおよぼしているわけではないんですよね。
このままチャンスがなんかすごいことしてハッピーエンドで終わるのかなー、となんとなく観ていたものですから、あの不穏なラストには持ってかれましたね。
そんな安易な終わり方はしませんでした。
なんとも隙のない映画でしたね。
―=ΞΣ((( / ・ω・)/
130分なのに、だいぶあっという間に感じましたね。
だから、あのシーンの後突然NG集がエンディングと共に始まって驚きました。
続く……こういう映画でEDのNG集って珍しい