ー第46回ー シリーズ3作目を考える (研究) | 3110 - 映画研究会

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 会長の3110です。

 気になるけど買おうか買うまいか悩ましい映画が多すぎて困る。

 『イージー・ライダー』とか、『未知との遭遇』とか、『2001年宇宙の旅』とか。

 さっき『スクリーム』のDVDを買いました。グロいのは苦手ですが、予告が面白そうだったので。

 

     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

  ※画像をお借りしています。

 

 さて、久しぶりの研究です。映画研究会なのに今年に入って一回も研究してないのに気づきました。

 と言っても、昨年も4回しかやってないんですが。

 

 今回考えてみたいのは、シリーズ3作品目についてです。

 何作品も製作されているシリーズは、なぜか3作目が高確率で低評価をもらっています。

 今回は、特に厳しい評価をもらっている『エイリアン3』と『ターミネーター3』の2作品から、その理由を探ってみたいと思います。

1992年 監督:デヴィッド・フィンチャー

   『エイリアン』シリーズの紹介は第8回をどうぞ。

 

2003年 監督:ジョナサン・モストウ

 

あくまで私の考察であり、今回の考察が、すべてのシリーズの3作品目に当てはまるはずもないのでその点ご注意ください。

 ちなみにですが、私は2作品とも別に嫌いなわけではありません。

 

 

 ◎ポイント1 〈前作の努力が無駄に〉 

 まず、『エイリアン3』ですが、『エイリアン2』の生存者がリプリー以外全員死亡というとんでもないオープニングで始まります。

 私も観る前にちょっと調べたため、この展開自体は知っていました。

 しかし、その描写があまりにあっさりなんですよ。脱出艇が囚人惑星に墜落する場面の後、「2人の死体と壊れたアンドロイドが一機」という旨の内容が報告書の字面で出てくるのみ。

 役者の年齢的にニュートの再登場が難しいのはわかりますが、この扱いはあんまりだと思ったファンもたくさんいたことでしょう。

 
 『ターミネーター3』は、前作でサラとジョン,そしてT-800により回避されたかに思えた審判の日が、実は先延ばしになっただけだったという衝撃の展開。
 続編を製作するにあたってその展開はやむを得ないし、それだけならまだよかったのかもしれませんが、問題はそのオチ。
 あれはねぇ……前作のファンが怒るのもうなずけます。
 
 ひとつの作品として観るならば、両方とも決して駄作というわけではありません。
 しかし、ひとつの作品として観るのと、続編として観るのでは全然違います。
 2作とも前作と監督が異なるため、前作へのリスペクトが足りないと受け取られてしまうのでしょう。
 
 
 ◎ポイント2 〈インパクトに欠ける〉 
 『エイリアン2』では、前作1匹で大変だったエイリアンがいっぱい登場したり、巨大なエイリアンクイーンが登場し、絶大なインパクトを残しました。その衝撃は第1作に勝るとも劣らないでしょう。
 対して『エイリアン3』に登場するエイリアンは、ドッグエイリアン1匹のみ。
 走るのが速いなど、普通のエイリアンより優れた部分はあるものの、地味さは拭えないかなぁという感じ。
 
 
 『ターミネーター2』では、液体金属のT-1000が登場。
 床に擬態したり人に化けたりT-800を肉弾戦でボコボコにしたりと、そのインパクトから映画史に残る名悪役となりました。
 対する『ターミネーター3』のT-Xですが、そもそもT-1000を超える悪役は作れないと思うのですよ。
 骨格がある分、T-1000の方が優れているとよく言われますが、その辺は「T-1000は暗殺に特化しているのに対し、T-Xは対ターミネーター特化型だから液体じゃなくていい」という設定でごまかせます。
 しかーしですよ。対ターミネーター特化型のT-Xと、T-850がそこそこ戦えているんですよ。T-1000がT-800をボコボコにしていた分、T-XがT-1000より強いようには見えないんですよねぇ。
 
 
 前作が優れすぎた弊害というものでしょうか。
 
     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ
 
 とりあえずこんなもんで。
 『ターミネーター3』ではサラが既に故人になっていたり、ジョンが落ちぶれていたりというのもマイナスの評価に繋がっているかと思います。
 前作のキャラクターに思い入れがある人には、あまり嬉しいことではないでしょう。
 
 今回の記事で書いた考察は、すべて私の偏見です。
 そして、今回は『エイリアン3』,『ターミネーター3』の2作のみに焦点を当てた考察であることも、どうかご理解ください。
 
 
続く……続編は軽々しく作るもんじゃない