高校3年の夏・焦り
男性誌のほとんどには、包茎手術専門(?)の美容外科クリニックの広告が載っています。
広告の大小の違いはありますが、云わんとする所は皆同じで、
☆包茎は不潔で女性に嫌われる
☆包茎は亀頭の成長を妨げ、先細りと早漏の原因となる
☆出血・痛みはほとんど無し
☆傷跡は残らない
☆入院・抜糸の必要無し
といった感じです。
これらの広告を‘鵜呑みにする男はバカだ!’と言うのは、下半身にコンプレックスのない人だと思いますが、包茎や短小で悩んでいる人にしてみれば、まさに救世主といったところです。
それにしても、皮膚を切って縫い合わせれば、傷跡が残るということは、素人の僕ですら知っているのに、堂々と‘傷跡は残らない’だとか‘無傷の仕上がり’と広告にある病院は、それだけで胡散臭く、
『信用ならないなぁ』
と思っていました。
包茎関連の広告では他に、『ビガーパンツ』や、リングタイプや接着剤タイプの矯正器具などがありましたが、これらの広告はアダルト系やギャンブル系の雑誌に多く載っており、田舎の純情少年にはやっぱり胡散臭く思え、関心はあるものの、購入には至りませんでした。
山本山くんは、接着剤タイプの矯正器具に興味を示したものの、僕の『癒着をどうにかした後でないと、意味がない』というアドバイスで、買うのは断念したようでした。
山本山くんが包茎を治そうと、剥きクセを付け始めて4~5ヵ月程経つにもかかわらず、あまり変化がない為、山本山くんは少し焦っていたのかもしれません。
そのまた半年後には高校を卒業し、都会の学校に進学して一人暮らしを満喫し、彼女をつくりSEXするという野望で、山本山くんはいっぱいだったようです。
その頃の僕といえば、やっぱり山本山くんと同じように県外の大学への進学を目指していて、自分のことで精一杯な時期で、正直、山本山くんの包茎云々への関心は薄らいでいました。
広告の大小の違いはありますが、云わんとする所は皆同じで、
☆包茎は不潔で女性に嫌われる
☆包茎は亀頭の成長を妨げ、先細りと早漏の原因となる
☆出血・痛みはほとんど無し
☆傷跡は残らない
☆入院・抜糸の必要無し
といった感じです。
これらの広告を‘鵜呑みにする男はバカだ!’と言うのは、下半身にコンプレックスのない人だと思いますが、包茎や短小で悩んでいる人にしてみれば、まさに救世主といったところです。
それにしても、皮膚を切って縫い合わせれば、傷跡が残るということは、素人の僕ですら知っているのに、堂々と‘傷跡は残らない’だとか‘無傷の仕上がり’と広告にある病院は、それだけで胡散臭く、
『信用ならないなぁ』
と思っていました。
包茎関連の広告では他に、『ビガーパンツ』や、リングタイプや接着剤タイプの矯正器具などがありましたが、これらの広告はアダルト系やギャンブル系の雑誌に多く載っており、田舎の純情少年にはやっぱり胡散臭く思え、関心はあるものの、購入には至りませんでした。
山本山くんは、接着剤タイプの矯正器具に興味を示したものの、僕の『癒着をどうにかした後でないと、意味がない』というアドバイスで、買うのは断念したようでした。
山本山くんが包茎を治そうと、剥きクセを付け始めて4~5ヵ月程経つにもかかわらず、あまり変化がない為、山本山くんは少し焦っていたのかもしれません。
そのまた半年後には高校を卒業し、都会の学校に進学して一人暮らしを満喫し、彼女をつくりSEXするという野望で、山本山くんはいっぱいだったようです。
その頃の僕といえば、やっぱり山本山くんと同じように県外の大学への進学を目指していて、自分のことで精一杯な時期で、正直、山本山くんの包茎云々への関心は薄らいでいました。
友情と性欲とオナペット
山本山くんの‘包茎リハビリ’の専属アドバイザーになった僕は、それ以外のことでも山本山くんの世話をやき始めました。
解らない問題があると聞けば試験勉強に付き合い、美術の課題が間に合わないと聞けば手伝い、新しい服が欲しいと聞けば行きつけの店を紹介し、なんだかんだと一緒に行動をするようになりました。
周りから見ると、僕と山本山くんは親友のように見えていたかもしれませんが、僕には常に
『山本山くんの包茎チンコを見たい!』
という欲求があり、そうとは知らずに、僕を頼りにしてくれる山本山くんへの罪悪感もあった為、山本山くんが心を許してくれるようには、僕は山本山くんに接することはできませんでした。
肝心の山本山くんの包茎チンコですが、どうやら亀頭と包皮が癒着している部分があるようで、亀頭全部を露出させ、敏感な亀頭を慣れさせるのには、時間がかかりそうでした。
僕は、山本山くんをオナペットにしているという事実への、せめてもの償いとして、山本山くんの包茎チンコを、人並みの立派な仮性包茎チンコに改善してやろうと気合いを入れました。(山本山くんの希望するズル剥けチンコではなく、あくまで仮性包茎チンコにしたいと思ったのは、そっちの方が僕好みだからです。)
まずは、本屋で資料となりそうな文献を探しました。
解らない問題があると聞けば試験勉強に付き合い、美術の課題が間に合わないと聞けば手伝い、新しい服が欲しいと聞けば行きつけの店を紹介し、なんだかんだと一緒に行動をするようになりました。
周りから見ると、僕と山本山くんは親友のように見えていたかもしれませんが、僕には常に
『山本山くんの包茎チンコを見たい!』
という欲求があり、そうとは知らずに、僕を頼りにしてくれる山本山くんへの罪悪感もあった為、山本山くんが心を許してくれるようには、僕は山本山くんに接することはできませんでした。
肝心の山本山くんの包茎チンコですが、どうやら亀頭と包皮が癒着している部分があるようで、亀頭全部を露出させ、敏感な亀頭を慣れさせるのには、時間がかかりそうでした。
僕は、山本山くんをオナペットにしているという事実への、せめてもの償いとして、山本山くんの包茎チンコを、人並みの立派な仮性包茎チンコに改善してやろうと気合いを入れました。(山本山くんの希望するズル剥けチンコではなく、あくまで仮性包茎チンコにしたいと思ったのは、そっちの方が僕好みだからです。)
まずは、本屋で資料となりそうな文献を探しました。
立ち読み厳禁
初めて買ったゲイ雑誌は『さぶ』でした。
別にガチムチとかSMに興味があったわけではなく、たまたま見つけたのが『さぶ』だっただけです。
それでも、グラビアから小説、回送メールに広告に至るまで、隅々まで読み漁りました。
『ショートホープの外箱の円周が成人男子のペニスの太さの平均』
というような小さなコラムを読み、父親が捨てた箱を拾い、試してみたりもしました。
結果は平均。安堵と同時に、ちょっとがっかりもしました。
他人よりも、何でもいいから秀でていたいという思いが強い時期だったのかもしれません。
街のはずれの本屋には『さぶ』の他、『薔薇族』『アドン』『The Gay』などもあり、店員さんの目を盗むように立ち読みをしたりもしました。
立ち読みは興奮するものの、知り合いの誰かに目撃されやしないかという恐怖感と、男の裸やホモセクシャルに興味があるという罪悪感と隣り合わせで、長居はできませんでした。
いつもの本屋でゲイ雑誌を手に取り、パラパラとめくったものの、その日は何故か罪悪感が勝り、棚に戻し本屋を出、用をたそうと近くのビルのトイレに入りました。
僕が小便器の前に立つとすぐに、50歳くらいのおじさんが僕の隣の小便器に立ちました。
すると、おじさんは僕の腕をポンポンと叩き、僕の視線を自分の方に促しました。
『!?』
おじさんは半勃起のチンコを自分で扱いている姿を僕に見せ付けてきました。
驚きと同時に、
『白っぽいなぁ‥‥』
と思い、本能なのか凝視してしまいました。
しかしながら、性経験のない高1の僕は、トイレで知らないおじさんと、どうのこうのするつもりはなく、用をたし終えた後は速やかにその場を立ち去ろうとしました。
「男のチンボが好きなんやろ? ホラッ触ってみろや!」
おじさんは半勃ちのチンコを出したまま、僕を呼び止めました。
前のめりの白い半勃ちのチンコ(今、改めて思い返すと、アレは半勃ちではなく、フル勃起していたものの歳相応の衰えに逆らえない前のめり具合だったのかもしれません)を前に、僕は身動きがとれず、この期におよんでも、
『このおじさんはチンコをチンボって言うんだ‥‥』と、くだらない感想を持ちました。
おじさんは僕の腕をつかみ、個室へ引き入れようとしましたが、僕が身を固くして抵抗すると、僕の耳元で、
「本屋で本見てたやろ?」と言いました。
僕は、カーッと頭に血が昇るのが分かり、顔も耳も熱くなりました。
依然として、おじさんは僕の腕を放しません。
興奮した僕はおじさんの手を振りほどき、突き飛ばしました。
ズボンを膝あたりまで下げていたおじさんはよろめき、小便器にもたれかかるようにバランスを崩しました。
僕は急いでトイレを出、できるだけ人気の多い道を選んで走って逃げました。
ホモであることを誰にも悟られずにいたいと思いながら、目先の欲求でゲイ雑誌を立ち読みしていた、浅はかで幼い自分。
本当の田舎なのに、ホモがいるという驚き。(←都会だろうが田舎だろうが、ホモはどこにでもいる‥‥ってことを、当時の僕はまだ理解できていない)
この一件以来、しばらくはその本屋にも、ビルのトイレにも近づけませんでした。
‥‥でも、すぐに別の本屋にもゲイ雑誌が置かれているのを発見したのですが。
別にガチムチとかSMに興味があったわけではなく、たまたま見つけたのが『さぶ』だっただけです。
それでも、グラビアから小説、回送メールに広告に至るまで、隅々まで読み漁りました。
『ショートホープの外箱の円周が成人男子のペニスの太さの平均』
というような小さなコラムを読み、父親が捨てた箱を拾い、試してみたりもしました。
結果は平均。安堵と同時に、ちょっとがっかりもしました。
他人よりも、何でもいいから秀でていたいという思いが強い時期だったのかもしれません。
街のはずれの本屋には『さぶ』の他、『薔薇族』『アドン』『The Gay』などもあり、店員さんの目を盗むように立ち読みをしたりもしました。
立ち読みは興奮するものの、知り合いの誰かに目撃されやしないかという恐怖感と、男の裸やホモセクシャルに興味があるという罪悪感と隣り合わせで、長居はできませんでした。
いつもの本屋でゲイ雑誌を手に取り、パラパラとめくったものの、その日は何故か罪悪感が勝り、棚に戻し本屋を出、用をたそうと近くのビルのトイレに入りました。
僕が小便器の前に立つとすぐに、50歳くらいのおじさんが僕の隣の小便器に立ちました。
すると、おじさんは僕の腕をポンポンと叩き、僕の視線を自分の方に促しました。
『!?』
おじさんは半勃起のチンコを自分で扱いている姿を僕に見せ付けてきました。
驚きと同時に、
『白っぽいなぁ‥‥』
と思い、本能なのか凝視してしまいました。
しかしながら、性経験のない高1の僕は、トイレで知らないおじさんと、どうのこうのするつもりはなく、用をたし終えた後は速やかにその場を立ち去ろうとしました。
「男のチンボが好きなんやろ? ホラッ触ってみろや!」
おじさんは半勃ちのチンコを出したまま、僕を呼び止めました。
前のめりの白い半勃ちのチンコ(今、改めて思い返すと、アレは半勃ちではなく、フル勃起していたものの歳相応の衰えに逆らえない前のめり具合だったのかもしれません)を前に、僕は身動きがとれず、この期におよんでも、
『このおじさんはチンコをチンボって言うんだ‥‥』と、くだらない感想を持ちました。
おじさんは僕の腕をつかみ、個室へ引き入れようとしましたが、僕が身を固くして抵抗すると、僕の耳元で、
「本屋で本見てたやろ?」と言いました。
僕は、カーッと頭に血が昇るのが分かり、顔も耳も熱くなりました。
依然として、おじさんは僕の腕を放しません。
興奮した僕はおじさんの手を振りほどき、突き飛ばしました。
ズボンを膝あたりまで下げていたおじさんはよろめき、小便器にもたれかかるようにバランスを崩しました。
僕は急いでトイレを出、できるだけ人気の多い道を選んで走って逃げました。
ホモであることを誰にも悟られずにいたいと思いながら、目先の欲求でゲイ雑誌を立ち読みしていた、浅はかで幼い自分。
本当の田舎なのに、ホモがいるという驚き。(←都会だろうが田舎だろうが、ホモはどこにでもいる‥‥ってことを、当時の僕はまだ理解できていない)
この一件以来、しばらくはその本屋にも、ビルのトイレにも近づけませんでした。
‥‥でも、すぐに別の本屋にもゲイ雑誌が置かれているのを発見したのですが。