ざっとしちゅう
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迷走

決して納得のいく会社ではないものの、なんとか就職し、社会人としての生活が始まりました。

仕事は真面目に取り組みましたが、新入社員の何人かの中でも僕の評価は低く、からかいや冗談で受け流せないレベルで、先輩達にイビられることも多々ありました。

職場でのぞんざいな扱われ方にストレスを感じ始めた僕は、プライベートでそのストレスを発散しようと、ホモの人と知り合うための行動を始めました。

テレクラや伝言ダイヤル、ホモ友達からの紹介と、知り合った人と簡単にパンツを脱がし合うような事に、たいして罪悪感を感じないようになっていました。

学生時代は相手の包茎具合にこだわっていましたが、この時期はパンツを脱がせて「皮が被ってたらラッキー!」位の感覚でした。

ハンサムな人もいましたし、全然タイプじゃないのに勢いにまかせたり、興味本意でお金持ちの社長と遊んだり、十数年経った今では、思い出せないことも沢山あります。


ただ、人から必要とされたいという思いに飢え、満たされない生活に悶々としていたことは、忘れることはできません。

京都の銭湯

引き締まった逞しい体つきの2人のチンコを、何とか見てやろうと、僕はゆっくりと体を洗いながら様子をうかがっていました。

僕のすぐ隣の男の子のチンコは皮被りのチンコのようで、鏡越しに先まですっぽりと被った可愛らしいチンコがチラッと見えました。

あまりチンコばかりをジッと見ると、怪しまれるのと僕自身が勃起してしまいそうになるので、2人の会話に耳を傾けることに集中してみました。

どうやら2人はいつも一緒に銭湯に来ているというよりは、たまたま出くわし、会話に花が咲いた様子で、サークルや部活動も別のようでした。


シャンプーから始まり、体を洗う段になると、僕の隣の包茎チンコ君は、そのまた隣の友人に、尋ねました。

『オレさぁ、チンコの皮、結構しっかり剥いて洗ってるけど、どうしてる?』
泡まみれになった包茎チンコを、思いっきり剥きながら、隣の友人に問いかけました。



僕はいきなりの展開に、隣の2人のやりとりに、注目せずにいられません。


『オレは、そこまで激しくはやってないね。むしろ、優しく、やさ~しく、洗ってるよ!』
と、お互いの洗い方を見せ合うように、2人は向き合いながら、楽しげに体を洗っていました。


僕はそんな2人を横目に、興奮でギンギンに勃起したチンコを、ナイロンタオルで隠すことに必死でした。



ノンケの若い男の子は、時に自然と、時にあっけらかんと、包茎フェチのホモの僕の欲望をからかうかのような行動を見せつけてくれます。

就職活動

『卒業式の前日でも当日でもいいから、逢って欲しい』
という、僕の願いはむなしく、みっくんからの連絡はありませんでした。



失恋にも似た感情に打ちのめされた僕でしたが、すぐに就職活動が本格的に忙しくなり、クヨクヨといじけている暇が無くなりました。


セミナーや説明会には出来るかぎり参加し、めぼしい企業の資料を取り寄せ、アポイントメントを取るという、地道な活動をしていた僕でしたが、内々定や内定をもらえる所まで、なかなか進むことができませんでした。


就職活動は通っている大学のある県、関西圏、地元の3ヶ所で活動していましたが、関西では、大阪の専門学校に通う山本山くんのマンションや、京都の大学に通う女友達のアパートに泊めてもらったりしていました。


山本山くんは相変わらず重度の仮性包茎らしく、仲良くなる女の子はいるものの、包茎コンプレックスのせいて、今一歩踏み出せずにいるようでした。

僕は親身になって相談にのっている体裁をとっていましたが、内心は、山本山くんに近寄る顔も知らない女の子と、ルックスとセンスに恵まれている山本山くん本人に嫉妬し、山本山くんの包茎が一生治らなければいいとさえ、強く願っていました。



京都の女友達のアパートに、一週間近く泊まらせてもらったことがありましたが、もちろんHなことは何一つ無く、僕が楽しみにしていることと言えば、アパートの向かいにある銭湯での、チンコ観察でした。


京都のその辺りの学生向けのアパートには風呂無し物件が多いようで、夕方から深夜にかけて、銭湯はひっきりなしに若い学生でいっぱいでした。

僕はよそ者の特権とばかりに、結構あからさまな視線で観察していましたが、友人と連れ立って来て、話に夢中になっている彼等には、そう怪しまれることはありませんでした。



今でも印象強く覚えている男の子が2人います。


1人は、友人と2人連れで来ていた体育会系の男の子です。
2人の会話の様子からすると、同級生で同じ部活かサークルの仲間のようでした。
僕の右側ふたつの洗い場に腰をかけ、身体を洗いながら会話をしていました。
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