17人もの妾がおり、20人もの婚外子があったエロ爺を1万円紙幣の絵柄にするとは ...これでは「日本の男はヘンタイ」と宣伝しているようなものではないか。
主張
堀井氏の香典疑惑
裏金との関係含め徹底解明を
「またか」の嘆きでは済まない深刻な事態です。自民党の堀井学衆院議員(比例北海道)が、選挙区内の有権者に秘書らを通じて香典を渡すなど違法な行為を繰り返していた疑いで東京地検特捜部の強制捜査を受け離党しました。(18日)
過去、この手の違法行為で複数の自民党議員が処罰されてきたのに、なおも繰り返す悪質さです。しかも堀井氏は安倍派の政治資金パーティー事件で2196万円の還流のあった裏金議員の一人です。その裏金が香典などの原資になった疑いもあります。徹底的な真相究明が必要です。
■後絶たぬ違法行為
堀井氏は2022年ごろ、自身の選挙区である北海道9区(苫小牧市など)の複数の有権者に「堀井学」と記された香典などを秘書や家族に持参させていた疑いがもたれています。総額は数十万円にのぼる可能性があります。
公職選挙法は、政治家が選挙区内の有権者に金品を渡すことを原則禁止しています。香典は政治家本人が葬儀に参列して直接渡す場合は認められていますが、秘書らが代理で持参するのは違法です。違反すれば50万円以下の罰金、最長5年間の公民権停止です。
堀井氏は、秘書が香典配布の中止を進言したにもかかわらず「慣例としてやってきた。いきなりやめることはできない」と継続を指示したと報じられています。事実なら悪質極まりなく議員辞職に値します。
今回のような違法行為としては、小野寺五典元防衛相が00年に秘書とともに選挙区内で有権者に線香セットを配り、21年には菅原一秀元経済産業相が秘書らを通じて香典や枕花を提供し、それぞれ罰金40万円と公民権停止3年の略式命令を受けました。「しんぶん赤旗」日曜版(22年12月4日号)は井野俊郎元防衛副大臣の秘書や親族が有権者に香典を配った疑惑を明らかにしました。それらに続く今回の堀井氏の疑惑です。自民党政治の金権腐敗の根深さを示しています。
■揺らぐ首相の説明
堀井氏側に対する特捜部の強制捜査は、裏金が香典代に使われた可能性が浮上し、悪質性が高いと判断したことから行われたとされます。岸田文雄首相は裏金の使途で「違法なものは確認されていない」と繰り返してきました。それが根底から揺らぐ事態です。
「堀井議員にはしっかりと説明責任を果たしてもらいたい」(茂木敏充幹事長)などという人ごとの対応では済まされません。
裏金事件は自民党ぐるみの組織的犯罪を白日のもとにさらしましたが同党は全く反省していません。堀井氏の説明責任はもとより、裏金問題の真相解明に背を向けてきた岸田首相と自民党の責任が問われます。
先の通常国会では、安倍派幹部ら9人が政治倫理審査会(政倫審)で弁明しましたが、堀井氏ら73人の裏金議員は、全会一致で政倫審への出席・弁明を求める議決がされているのに、誰一人応じていません。
裏金事件では安倍派会計責任者らの公判で、安倍派幹部の説明との食い違いも明らかになっています。
最低でも直ちに政倫審を開き、裏金問題の真相の徹底究明を行うべきです。
自民・茂木幹事長「説明責任を」どの口が? 自身にも燻る香典疑惑は堀井学氏とウリ二つ
いったい、どの口が言うのか。茂木氏自身、過去には堀井と同じく地元選挙区内(栃木5区)の複数の有権者に「香典」を渡した公選法違反疑惑が報じられ、国会で野党の追及を受けた張本人だ。
疑惑が噴出したのは、茂木氏が安倍政権の経済再生相だった2017年。週刊新潮は当時「さる茂木事務所の関係者」の話をこう記事にまとめた。
〈秘書らが、後援会の関係者のご不幸について新聞の訃報欄をチェックしています。事務員が香典を用意してくれて、それを茂木の代わりに持っていく。金額は5000円であることが多かったですね〉〈有力者や大物だと東京の秘書を通じて茂木本人に“お伺い”を立て、1万円になることもあります〉
公選法は、政治家本人が持参する場合を除き、有権者への香典提供を禁じている。秘書に選挙区内の訃報を確認させ、香典の金額を決める際に議員本人と協議する手口は、ガサ入れをくらった堀井氏とウリ二つだ。
また、同時期に茂木氏は地元有権者に衆院手帳や線香を無償で配ったとして公選法違反の疑いが指摘された。しかし、国会で追及された茂木氏は「政党支部の活動として使った」「配った物に私の名前は入っていない」などと弁明。あくまで自民党の政治活動の一環で配布したと訴え、「候補者の氏名を表示し、または氏名を類推されるような方法で寄付をしてはならない」と定めた公選法に違反しないと言い張ったのだ。
日刊ゲンダイは当時、茂木事務所が作成したとされる「手帳配布先リスト」のコピーを入手。それをもとに選挙区を歩き、複数の有権者から「茂木さんからの頂き物だと思っています」といった証言を得た。その上、茂木氏の初当選時から知る男性は「当初は配った手帳の最後のページに『茂木敏充』のハンコが押されてあった」と明かしたのだ。
名前入りの手帳の配布をやめたのは、違法性を認識していた証拠ではないか。いずれの疑惑も法的には時効を迎えているとはいえ、政治責任は残る。上から目線の「しっかり説明責任をはたしてもらいたい」なんて言えた義理か。その言葉は、そっくり茂木氏本人に跳ね返ってくる。
裏金香典疑惑で雲隠れ…堀井学議員「サウナ潜伏」を追う 赤坂から歌舞伎町や六本木へ移動か
公選法は政治家本人が葬儀などで香典を渡す場合を除き、選挙区内の有権者への寄付を禁じている。堀井議員をめぐっては2022年ごろ、地元の北海道9区内の有権者に対し、名前入りの香典や枕花を秘書らに持参させた疑いがあり、総額数十万円になるとみられている。その原資が違法な裏金だったとすれば、相当悪質だ。堀井議員は22年までの5年間で計2196万円もの不記載が判明している。
「堀井さんは今年1月、地元支援者向けの会合で裏金の受領を認めはしたものの、詳細については口を閉ざしたまま。以降、支援者から再三説明を求められたのに、ほぼ無視。シビレを切らした党の苫小牧支部が4月に〈(堀井を公認候補となる)支部長として認めない〉とする文書を選挙区内の22支部に送付。外堀を埋められた堀井さんは不出馬表明に追い込まれたのです。香典問題が噴き出したことで今月18日に離党。もはや、地元に居場所はありません」(道政関係者)
それで、在京メディア関係者の間では「一体どこのサウナに潜んでいるんだ?」という話題でもちきり。サウナー歴7年の日刊ゲンダイ記者も堀井議員の行きつけを取材したところ、国会に近い赤坂の老舗施設だと分かった。萩生田光一前政調会長や武田良太元総務相も常連組だ。このサウナで何度も堀井議員と一緒になったことがある永田町関係者が言う。
「堀井さんは裏金問題が表沙汰になる直前の昨年11月ごろ、唐突に『ここのサウナは室温が低いから、もっと高温の新宿・歌舞伎町や六本木のサウナに変えようと思う』と言っていた。ですが、赤坂のサウナもかなり高温です。『低温だから変える』というのは当時は分かりませんでしたが、要するに裏金問題が頭にあって、人目につく赤坂を避けようということだったのでしょう」
「ついにお米までが…」値上がり続ける日本の主食、11年ぶり高値におにぎり屋は悲鳴「これ以上は」
農林水産省が16日に発表した、JAグループなどがコメを業者などに卸した際の6月の相対(あいたい)取引価格は、前年同月と比べ14%高く、2013年8月以来、約11年ぶりの高値水準だった。
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全国紙社会部記者が話す。
「そもそもの始まりは、特捜部が安倍派などの事務所を家宅捜索し、自民党派閥の裏金疑惑にメスを入れた昨年12月に遡ります。一時は“大疑獄”に発展する可能性も指摘されましたが、フタを開けてみれば、国会議員で略式も含め起訴されたのは安倍派の池田佳隆・大野泰正・谷川弥一氏の3人のみ。この時、政治資金収支報告書に記載しなかったパーティ収入の還流額が3000万円以上か否かが“立件の線引き”になったと伝えられました」
裏金捜査の過程で、堀井氏も安倍派に所属していた5年間で計2196万円の還流を受け、収支報告書へ未記載だったことが発覚。しかし堀井氏は議員辞職も離党も否定し、1年間の党役職停止処分で済んだ経緯がある。
「検察の処分を不服とした大学教授らが二階俊博・元幹事長や岸田文雄首相など派閥幹部ら16人を告発しましたが、検察は今年7月に不起訴処分を発表。この間、特捜部には『金額の多寡で立件の可否を決めるのでなく、使途を調べた上で判断するべきだ』といった批判の声が内外から寄せられていた」(同)
秘書が供述
今回、その批判にようやく応えた形になるが、なぜ堀井氏がターゲットに浮上したのか。
「以前から堀井氏と複数の秘書との確執が囁かれるなど、事務所内部がゴタゴタしていたのは有名だった。そのため特捜部は『供述が得られやすい』といった点も考慮して捜査に着手したと言われている。実際、一部の堀井氏の事務所スタッフは特捜部の聴取に協力的で、強制捜査へ踏み切る決め手になった“悪質性”についても、すでに十分な証言を得ているとか。事務所内に保管されていた裏金が香典に使われた疑いや、秘書が香典の中止を進言したにもかかわらず、堀井氏が『いまさら止めることなんてできない』と突っぱねたやり取りなどもすべて“内部告発”によって明らかになったものです」(同)
堀井氏の人望のなさが招いた「自業自得の結果」といえばソレまでだが、一方で気がかりな点も浮上しているという。
「堀井氏が秘書を通じて渡した香典の総額は数十万円とされ、21年に香典など計約80万円を選挙区内の有権者らに“寄附”したとして、罰金40万円(公民権停止3年)の略式命令を受けた菅原一秀・元経済産業相のケースを下回る可能性も指摘されている。額の少なさから、『これで終わりでなく、他にも捜査の手が伸びるのでは?』といった声が一部の自民党議員から漏れています」(同)
永田町関係者も「捜査の行方を固唾を飲んで見守っている自民党関係者は多い」として、こう続ける。
「額に関係なく、裏金の使途の違法性に焦点が当たるなら、公選法違反だけでなく、所得税法違反でも捜査対象になる可能性がある。裏金捜査では“セーフ”だった議員のなかで内心ソワソワする者も出始めるなど、特捜部の捜査再開の真意をはかりかねている部分はある。とくに今回、秘書の“離反”が捜査を後押しした点に注目が集まり、『事務所が割れているところはキケンだ。次に狙われる』といった話がまことしやかに流れている」
実際、すでにこんな“変化”も……。
「堀井氏の事件を受け、秘書などスタッフにキツく当たることで知られた議員のひとりが『急に優しくなった』といった話を聞いている。笑い話のように聞こえるかもしれないが、自民党への風当たりがこれだけ強まるなかで“政治とカネ”の問題がぶり返され、これ以上の支持離れを防ごうと、みんな必死だ」(同)
検察の厳正なる捜査をいま一度、期待したい。