投資のいろは(色々大変だ・・・) | ぶらっくまーさん

投資のいろは(色々大変だ・・・)

ここの読者の皆さんはあまり下落の被害を受けていないものと信じたい。

 

しかしそれでもまだまだ自分の力不足を感じます。私は以前からここで何度も述べていますが、ファストインファストアウトで市場(や個別銘柄)が実際に動くかなり前に動いて、そこからフラストレーションを募らせて、そして市場や個別銘柄が動き出すと、想定通りに動いた場合に、その動きのピークの前に決済していきます。

 

なので今回も下落を繰り返し示唆していましたが、それが実際にこうして起こるところまでの時間的なギャップがあったわけで、多くの人に読んでいただくブログのようなものでは、この時間のギャップはあまり良いことでは無いのかな、と思いました。

 

オプションのポジションを取ったタイミングは悪くなかったように思います。

 

 

これは日経平均先物の日足3ヶ月チャートです。矢印の時、上でリンクも貼っていますが、4月10日のナイトセッションでポジションを取ったのでした。

 

後付けで言うなら、3月下旬のどこかで時間による減価の無い日経平均先物を売って、などと色々シナリオを描けたはずですが、そこまで判断に確信を持てないものです。実際、このチャートを見て3月下旬のエントリーを読み返すと逡巡しているのが良く分かります。だから現実には先物を売る判断は出来なかったでしょう。

 

ちょうど急騰した3月18日からの場面でオプションでプットバックスプレッドを組みましたが、それは少しの損失で決済しています。

 

まぁ、敢えて我田引水に言えば、その頃から下落の兆候は散見されつつあり、どこかで調整するだろうという思いはあったのだと思います。

 

3月23日のエントリーでも新規に銘柄を紹介していて、このタイミングではまだ買える局面もあるかと想定していたんだと思います。今、こうしてチャートを見ると、かなり高い水準のところで銘柄を選んでいるため、このブログの読者の方には無用なリスクを負わせるような結果になったのかもしれません。そこは申し訳なく思います。

 

ただそれについては4月8日までに決済を行っており、損失を蒙ってしまうような出鱈目な話は(ギリギリ)していないように思うので、寛大な心で見ていただければと思います。振り返ると、やはり4月の上旬にはかなり下落を意識したエントリーを書いています。そのあたりで旅行に行っていたので相場から離れていたのが悔やまれます。

 

4月5日のエントリー、これは上のチャートだと大きな陰線をつけた日ですが、ここのところからは完全に売り目線でした。客観的に自分のエントリーを振り返ると、この上のチャートで言うと3月下旬の揉み合いながらの下落(これを平行チャネル内での下落などと呼びます)のところでは、まだ需給の良さなどから下落する方向に自信を持てていませんでした、そして上でも書いたように3月19日の週の急騰でオプションのポジションを僅かな損であっても相場が逆に動いて決済したため、その後の判断に迷いが生じていたのが今回の反省点です。

 

結果から言えば、そのままポジションを持っていたほうが払い込むプレミアムも少なく済んだので、自分の判断に自信を持つというのが重要なことかもしれません。一方で相場が想定と逆に動いた時に早い判断でポジションを解消していくということも重要で、この数週間を見ていると、どう判断するのが最も良いことだったのか、今でも自分の中で結論を出せていないのが正直なところです。

 

4月5日以降のエントリーに見るべきものはありません。この時点以降では下落を確信しているので、ある意味において同じことを繰り返しているだけで後は時期が来るのを待つだけでした。そう考えると中東の出来事や為替介入を匂わせる日銀の動きが無くとも今回の下落はタイミングの問題だけで、来ることだけは明白だったと言えると思います。ただ繰り返しますけれど、今回その自分の判断が曇ってしまったので、そこが矯めつ眇めつも悔やまれます。分析するべきところは全て分析していたはずなのですが。投資って奥が深いです。

 

それで、今後の下値目途についてですが、これは予想が尽きません。テクニカル的なポイントはいくつかありますが、個人の物と思われる4.5兆円の信用買い残が積み上がっています。この2週間だけでも新たに3500億円も新規に買い残が増加しているので、おそらくここまで絶好調だった個人投資家の少なくない人がリスクを完全に無視して危険な取引をしているように見えます。

 

それを示唆するようなザラ場での光景もあって、例えば好決算を出した銘柄が売り込まれたり、特に本日は顕著に見られたのですが個人が多く参加する銘柄で、前場と後場の寄り付きと引けのタイミング以外にそこそこ多くの成り行き注文が約定していました。また、本日安値の位置から成り売りが降ってくる場面もありました。

 

こういうのは個人投資家が口座の中の毀損の度合いが深まって強制決済や維持率の低下が明らかになってくると良く見られる現象です。

 

このブログでは何度も繰り返しお伝えしているのですが、テクニカルや需給も重要ですが、実際のザラ場、歩み値ですけれど、これを見ておくというのはとても勉強になると思います。日中仕事で見られないというのは私もそうですが、例えばパソコンの画面に歩み値を出したままにして、それを動画で録画して帰宅してから倍速で見るようなことをしても良いと思います。

 

例えばここのところ紹介しているクイック(4318)ですが、ここなど本日は非常に特徴的な歩み値が見られました。これまで寄りと引け以外では大きなロットでの売買が成立することは無く、またそのほとんどが指値注文で板がパラパラ散在するようなところに時々成り買いや成り売りが100株200株と入るようなイメージでした。

 

本日前場などが特徴的ですが、本日安値のところでも大きなロットで成り売りが一気に出てきて、それで例えば午前10時17分ごろから19分の3分間で30円以上下落しているのが見て取れると思います。そこで売りが止んで、次の買いは8円も値を飛ばして上昇しているわけです。

 

こういうことってこれまであまり起こっていませんでした。

 

歩み値やザラ場を見なくとも、例えば3分足の1日チャートで見て、出来高が嵩んでいるところで値が上がっているのか下がっているのかだけでもチェックしてみると良いと思います。本日の場合大きな取引のところで大きく値を下げている、つまり成り行きで一気に板が食われている状況が3,4回あったわけです。

 

クイック以外でもこういう歩み値が、特に個人に人気の銘柄で散見されているので、つまりそれだけ益出しに必死なのか、あるいは信用維持率などで手を焼いているのではないかという気がします。

 

ちょっとこのあたりのことを実際の歩み値で説明しておこうと思います。

 

 

これが件の午前10時17分頃からの歩み値ですが、白い丸のところで一気に成り売りが出ているのが分かります。ここで5400株約定しています。金額にすると1200万円程度で大金と感じられるかもしれません。けれどもこの程度なら個人投資家で一点買いを主体にした投資法を採用している人だと結構大勢こうした取引をしてきます。ただ、今日のこの場面でこの成り売りを出した理由ですよね。

 

もちろん一昨年ぐらいからここを保有していて、何か入用になって、ここまで上昇してくれてありがとう、という売りなのかもしれませんのでそこは何とも言いません。

 

それより見てほしいのはその後の矢印のところです。ここで100株だけ8円値を飛ばして買いが入っているんですね。こういうのは明らかに個人の買いです。そして多分、絶対的なここ最近の株価との比較でこの下落を好機と思い込んで注文を入れたのかと思います。もちろん結果としてこの方は本日引けまで売っていないとなればそこで既に含み損が生じているわけです。

 

この銘柄の本日の歩み値を見ていると大きなロットの売りが入っているのが分かります。同時刻での約定が全部緑色の売り注文の約定で、そのタイミングで値が下がる場面があるわけですから。そして買い注文の約定の赤色は時間的には離散的に起こっているので、小さいロットで取引が起こっているのが分かります。

 

そうするとこの銘柄を取引している人たちはかなり弱気なんだな、と歩み値から思えてくるわけです。しかも現在全体の市況のセンチメントが最悪なのでここが本日の値を維持できる可能性はかなり少ないのかと思います。

 

ちなみにここを紹介したYouTuberさんの動画は4月8日だったかの夜にアップロードされたものなので、今のところ9日に動画を見て買った人はぎりぎり含み益だと思いますが、上昇局面で買いを断続的に入れていると、今日の引け値でギリギリ損失が出ているような状況だと思います。

 

これも上級者と初心者の違いですが、上級者も初心者も買いを何度かに分けて入れるのはよくあるリスクヘッジの方法ですが、上級者は初回が金額的に最大で、2回目以降は金額のボリュームはどんどん小さくなっていきます。初心者だとそこが逆のことが多いのではないかと思います。

 

冷静に考えたら、値上がりを判断出来たら最初に多く買うのは合理的ですよね。

 

ちょっと話がミクロに行きすぎましたが、とりあえず現状で為替も155円に接近して日本政府の出方を試しているところでもあるし、ゴールデンウィークを楽しく過ごすためにも連休明けまではあまり動かないで、できればその前に介入もしてもらって日経平均を1日で5%程度、金額で2000円弱程度下落させてもらえるのを待ちたいところです。そうなれば4.5兆円分の信用買い残も整理されてまた値も軽くなっているでしょうから。何より連休のような時にはあまり相場を意識せずに過ごしたいですね。

 

思いっきりポジショントークですけど。