投資のいろは(セレブラス・システムズ売却)
長いエントリーをかけませんが、表題の通りです。
上昇が急すぎてRSIが70に接近してきました。そこで一旦セレブラス・システムズ(CBRS)を売りました。211USDです。中銀ウィークを過ぎて日米とも相場全体の地合いそのものは良くなっているので、日柄の調整が済み次第再度買います。
投資のいろは(ポジティブサプライズ)
中央銀行ウィークが終わりました。
一番のサプライズは日銀の金融政策決定会合で利上げに対して反対票が2票投じられたというものです。言うまでもなく市場にとってはポジティブサプライズです。
為替も円安方向に動いています。これについては後日詳細なエントリーをアップしようと思いますが、思いのほか日銀がハト派だったのは正直驚きました。日本株についてはこれまでよりも積極的に買いを入れても良いと思います。
もっとも来週は日本で東証が休場、先物は祝日営業日ですが、それ以外に東アジア地域の各国が休場なので変動幅が大きくなる可能性があります。なので祝日明けの25日からの物色でも遅くないと思います。
為替について、特にUSD/JPYについては貿易収支がかなり大きな赤字を出しているのもあって、ちょっとした介入などは実需に吸収されてしまうでしょう。円安は当面変わらないと思います。これは複数の要因があるのですが、本日は忙しいので長いエントリーを書くつもりがありません。
論理的なものではなく箇条書きで述べると、輸入物価の上昇を切り分けると、為替の水準による要因は全体の3分の1で、残りは現地の物価上昇によるもので、為替が円高になってもこの3分の2の部分は下がらないのです。
それから何といっても貿易収支の悪化が最大の要因です。最近直近の月次の貿易収支が出ましたが、1ヶ月の収支で1丁円を超えた赤字です。これだと投機筋の動きで為替が円安だ、というロジックの方が破綻しているのが分かります。
むしろこの状況だと為替は円安になって当然で、当然市場参加者の大半もそう考えます。投機筋も当てずっぽうにポジションを取っているのではなく、ファンダを見てポジションを取るので、JPYを買おうという動機は誰にとっても小さいと思います。
しかも日米が共に利上げをしていると、元々の金利水準を見たとき、アメリカの方が高かったわけなので、ここでも円を買う動機が少ないです。
ベッセントプットという言葉もありますが、これについてもベッセント財務長官が色々発言したとしても市場は自律的に適正な価格を発見するのだという原則が確認されただけだとすると、次は更に難易度が上がるだけです。市場はこうした外からの力に対する応力を瞬時に獲得していくものなので。
投資のいろは(金利上昇)
アメリカの10年債の金利が5%に届きました。
前回のエントリーで来週まではリスクアセットのポジションを減らして様子を見た方が良いと書きましたが、テールの可能性としてかなり大きな調整が世界的に起こる可能性があるような気がします。
大きな調整が起こるとして、特徴的なのは銘柄により動きが全く異なるだろうということです。AI関連の企業の株が主導して調整しますが、優良株(ブルーチップス)はそれなりに底堅く推移するはずです。
それとベッセント財務長官が政府から離れるとかそういうサプライズでアメリカで市場が大暴落するようなシナリオも考慮した方が良いでしょう。
とにかく相当腕に自信のない限り来週までは売買を控えた方が無難です。
投資のいろは(来 週と再来週)
来週と再来週は様子見を決め込んだ方が良いでしょう。
私はいくらか口座の中を動かすかもしれませんが、本格的に資金をどこかに投入するのは方向性が出てからになるかと思います。
この週末に中東でやや気がかりなニュースが飛び込んできて、それが明日からの週の日経平均を含む世界の株式市場の上値を抑えるような気がします。
中東の数ヶ国でこの地域での紛争に対して和平協定を結ぶプロセスを開始するという話が出ていたのですが、ちょうど東アジア地域の市場が閉まった後ぐらいから、紅海の入り口付近をフーシ派が制圧したという報道が出始めました。
そのニュース込みで今のところNY時間で原油価格は100USDを割っています。けれども中東の紛争がどうなっていくのかには注意が必要だと思います。
それからオープンAIが今年中のIPOに否定的だと報じられました。これだと週明けのソフトバンク株はやや売り込まれる可能性があります。
それと気がかりなのは、次の3ヶ月のオプションの建玉残で60000円のプットが再び増大していて、10月限だけで10000枚を超えています。12月限も既に9000枚を超えていて、これがどういう意味を持つのかが少し分かりにくいです。
建玉残は買い持ちだけではなく売り持ちとの合算なので、売りが多いのならここがかなり強力なサポートラインとして意識されます。もちろんそれがメインシナリオになるのですが、若干買いが積まれているんじゃないかという気もします。
今月の中銀ウィークでは日本も利上げをしますがアメリカも利上げをします。すると日銀がガイダンスでFRBよりも利上げのペースを上げるということを示唆しない限り為替は円安方向に再び傾く気がします。ベッセント財務長官は色々述べていますが、先日の協調介入についても色々調べると日米は同床異夢というのか、協調介入にしても双方の目的がたまたまその時点では一致していたので一緒に行動しただけで、日米は本質的なところで同じ方向を向いていない気がします。
それとこれは想像ですがベッセント財務長官はホワイトハウスでの閣議であまり大きな影響力を持っていないのではないのかという気がします。アメリカの大統領や閣僚の自伝をクリントンの頃から現在までかなり買い漁って読んでいますが、大体共和党の大統領の方が閣議を定型的にまとめて行うことが多いように思います。
話が少し逸れますが、統合参謀本部議長だった故パウエル氏が共和党のブッシュ(シニア)政権がホワイトハウスを去ってクリントンがやってきたとき、最初の閣議のいい加減さを見て面食らったというような記述があります。これに似たことは結構あちこちに記載があります。
今のトランプ政権の閣議はどういうことになっているのか、漏れ伝わるところを聞くとかなりいい加減なもので、ブッシュ政権だと閣僚がその後に自伝を出しているのでそれを見るとその場にいなくとも閣議の様子がありありと目に浮かんできます。
例えばベーカー国務長官やチェイニー国防長官、スコウクロフト国家安全保障担当補佐官が三人衆(と他の閣議の参加者から呼ばれていた)として閣議を取り仕切り、ブッシュ大統領は閣僚に好きに発言させつつも、統制が取られていました。パウエル氏の自伝だと、この時のパウエル氏はまだ統合参謀本部議長の資格で閣議に参加していたわけではなく、国防総省の事務方としてチェイニー国防長官の補佐役で閣議に参加していたため、ある時パウエル氏が閣議で発言をした時にも、チェイニー国防長官からそのことを咎められたというほど統制が取れていたようです。合衆国憲法では閣議に関する規定は一切ありませんが、伝統的に特に共和党政権では発言権や発言順に厳格なプロトコルがあり、少なくもブッシュ(ジュニア)政権まではこれに沿ってかなり閣議がコントロールされていました。
また湾岸戦争開戦直前の閣議でも、非常に熱を帯びた議論が為されており(このあたりは実際に邦訳された自伝もあるので是非ご自身でそれらを読まれるとよいと思います)、開戦するかしないかの議論が大変高度なインテリジェンスを得つつ議論されていました。ちなみに最後にはブッシュ大統領が決断するのですが、これも非常に圧巻で、その内容は是非自分で本を読んで確かめてほしいです。
話が少し逸れましたが、現在のトランプ政権だと基本的にトランプ大統領との距離(忠誠心)が全てで閣議のプロトコルはしばしば無視され、またそもそも閣僚以外が閣議に参加しているため、あまり効率的な議論がなされていないようです。しかも現在はアメリカ国外で大きな紛争にコミットしているため財務長官の影が閣議で薄い可能性があるような気がします。
FRB議長のウォーシュ氏もここまで物価が高くなってくるとトランプ大統領の横槍を少なくとも煙たいと思っているはずで、これはどういうことかというとトランプ政権はあと2年しかありませんが、FRB議長の任期は4年で、通常2期務めるのでウォーシュ議長はトランプ政権後も6年はFRB議長だからということで、そう考えるとホワイトハウスの経済閣僚やFRBと政権の間にはある種の隙間風が吹いているのではないかと想像します。もしかするとベッセント財務長官は辞任か更迭されるかもしれません。あくまで想像ですが。
いずれにせよ、トランプ政権はベッセント財務長官の進言をあまり受け入れなさそうな気がします。というかベッセント財務長官が膨張するアメリカの財政に対して規制しようと発言すれば、おそらく更迭は免れないと思います。アメリカは26年会計年度の軍事費だけで25年のそれの1.4倍になっており、中間選挙で共和党が買ったときに本当に成人の市民権保有者全員に一律に5000USDを配るようなことがあればただでさえ金利が上昇しているアメリカ国債が大きく売り込まれると思います。
それはちょっとしたショックでは済まなくなるはずで、ベッセント財務長官もそのことは十分理解していると思います。けれども閣議ではそれを発言できないのでしょう。
ややトランプ政権の内側の話を多くしましたが、来週と再来週の相場に話を戻します。日米とも利上げをする場合、為替は動きません。そして植田総裁が決定会合後の記者会見で利上げのペースをコンセンサスだった四半期ごとから短くすという発言をし、今年中に今月を含めてあと2回(12月にもう1回)、そして年明けの第一四半期中のどこかで更に1回の利上げを行うというガイダンスをした場合、流石に実体経済に影響を与えずには済まなくなるため、少なくとも株式市場に対してはそこそこ大きなインパクトがあると思います。
今回FOMCがNY時間で15日と16日(日本時間で17日午前3時に結果と以前よりは簡単なステートメントが出る)で、日銀の金融政策決定会合が17日と18日です。18日の午後3時か4時ごろから植田総裁の記者会見があるわけで、今度の週末はかなり荒れるんじゃないかという気がします。
特に日本はシルバーウィークで先物やオプションは21日の月曜日から23日の水曜日まで祝日営業日で取引できますが、この間に世界の市場が相当動くことが予想されます。このことから、先物やオプションでのヘッジを出来ない人は今度の週末を迎える前に口座を整理して身軽になっておいた方がよいと思います。
投資のいろは(SQ日)
忙しい日々にようやっと目途がつきました。
そんな日がSQ日でした。しかもメジャーSQでした。前回のエントリーが9月3日だったので、そこからほぼ1週間程度経過した現在のチャートを見てみましょう。
これは日経平均日足の6ヶ月チャートに三角持ち合いの黒い実線を引いたものです。これはあくまでお絵描きですが、本日の下落でこの三角持ち合いを下抜けたと思います。先日のエントリーで64600円の先物を売り建てたのはちょうどこの三角持ち合いの下のラインに接近して、そこで下抜けることを予見してだったのですが、その時には持ち直して、結局このポジションは同値撤退といことになりました。
しかし今回はこの水準を割ったため、当面下方向へのトレンドが形成されたと思います。外的環境も世界的に市場に対して冷や水を浴びせそうな局面です。
こちらは日経平均日足の6ヶ月チャートに平行チャネルを引いたものです。本日三角持ち合いを下抜けたので、今度はこのレンジ内で当面下方向に動いていくと思います。世界的に金利も上昇しており、原油価格も急騰していて、来週の中央銀行ウィークでは利上げが焦点になります。これだと株が上昇する余地はあまりないように思えます。今はあまりどちらかに偏ったポジションを取らない方がよいと思います。
こちらは日経平均日足の3ヶ月チャートに一目均衡表を重ねたものです。これぐらい悪いチャートだと上を見るというのは少し考えられません。日柄の調整がどうしても必要であるような気がします。
移動平均線やMACD、RSIも非常に悪い形です。これだと何か外的要因で大きなサプライズが無いと上昇は難しいのではないかという気がします。需給的には少し明るい部分もあるのですが。
ところで本日が9月のSQ日だったので保有していたポジションは決済されました。それをチェックしておきます。本日までの成績です。
7月27日までの損益(詳細は27日のエントリーで)
+406100円
現物
セレブラス・システムズ(CBRS)
25株@208USD(合計5195USD)
-425USD
平河ヒューテック(5821)
200株@3415円
-71000円
月島ホールディングス(6332)
300株@2732円
-18900円
小計
-425SD
-89900円
先物・オプション
コールのクレジットスプレッド
8月限C66500円買×1枚@600円(L) → 625円で決済
8月限C66000円売×1枚@730円(L) → 700円で決済
+55000円(確定)
プットのデビットスプレッド
8月限P61000円買×5枚@1270円(平均) → 315円(平均)で決済
8月限P60500円売×5枚@1080円(平均) → 275円で決済
-45000円(確定)
プットのクレジットスプレッド
8月限P58000円売×2枚@410円(平均)
8月限P57000円買×2枚@300円(平均)
小計
+22000円(確定)
日経平均先物マイクロ
9月限@65900円×4枚
+114400円(確定)
10月限@64600円×4枚
±0円(確定)
小計
+146400円
合計
-425USD
+462600円
現物株の下落分を先物が見事にヘッジしたような形です。


