トーア復元研究所へのご依頼は
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ジャンパーの中の綿が寄ってしまったら
ご依頼品の到着
今回は大坂のクリーニング屋さんからのご相談でした。 「洗ったらジャンパーの中に入っていたワタが片寄ったと苦情を受けたのですが、直りますか?」というお電話の後、ご依頼品が到着しました。
開けてみましょう。
写真では片寄ったようすが分かりませんが、手で触ってみると、明らかに右側に寄っています。 もう片方はワタが無くなってペッタンコになっているのです。 これではお客様に指摘されても仕方ありません。 まずは中の状態を見てみないと直せるかどうかも判断つきませんので、中をほどいてみることになりました。
ジャンパーの中の状態を見てみる
こちらが実際の綿が片寄った状態をジャンパーをほどいて中を開けてみたところです。
片寄ったワタはこんな状態
では、片寄ったワタの状態をご覧に入れましょう。 たぶん、読者様が想像していた状態とは全く違うことが分かると思います。詳しくはこちら。
ワタの片寄りを直したところ
こちらが直った後のジャンパーです。 キレイに均等にワタがつまっているところがご覧いただけます。
まとめ
ワタの片寄りは洗濯方法が不適切だっただけでなく、着用時が原因だったり、中には製造段階でワタが足りない、といったことが原因のこともあります。 いずれも中を開けない限り直せないので、大変面倒だと言えます。
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