トーア復元研究所へのご依頼は
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コートの袖ベルトを作る
バーバリーコートのベルト作成は最も多いご依頼品
今回は都内の個人のご依頼主からのご相談でした。 「バーバリーのコートの袖ベルトが片方無くなってしまったので、作って欲しいのですが・・・?」というお電話の後、ご依頼品が到着しました。
開けてみましょう。
中に片方だけ袖ベルトが同梱されていました。
この残った片方とほとんど同じに、新しく袖ベルトを作成しようというのが、今回のミッションです。
では、このバーバリーのコートの無くなった袖ベルトを作る工程をご覧に入れましょう。
作成する生地をコート身返しから取る
最初に検討するのは「生地をどの部分から切り取るか」です。 写真付きの詳しい解説はこちら。
切り取る向きにも注意が必要
無事、ベルトを作成するだけの面積のある生地部分を選定したとして、「切り取る向き」にも注意が必要です。 それについて詳しく解説しましたので、こちらをご覧ください。
向きが違うことで起きる症状
実際に生地の向きが違った場合に発生する事象を写真付きでご説明しましょう。 詳しくはこちら。
袖ベルト作成作業の実際
では実際にコートの身返しを切り取って、袖ベルトを作っている様子をご覧に入れましょう。 写真付きの詳しい解説はこちら。
切り取った部分をその後どうするか?
袖ベルト作成用に身返しの生地を切り取ったところで、その後その部分の穴埋めをせねばなりません。 多くの場合、そのための生地はトーア復元研究所の在庫の布で代用します。 詳しくはこちら。
ベルトの完成
切り取った生地で袖ベルトを作成し、バックルピンの穴を空けて、ようやく完成となります。 出来上がりの写真はこちら。
まとめ
このように、いくつもの工程を経て、ようやく1本の袖ベルトが出来上がります。 新品の生地から袖ベルトを作るのに比べて、身返しから生地を切り取ったり、そこを穴埋めしたり・・・と大変手間がかかっていることがお分かりいただけますでしょうか? 袖ベルトが無くなってお困りの方は是非トーア復元研究所へご相談ください。
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