今日は「すしの菱田」
夜のすすきの。客引きがぶよの様に寄ってくる。あちこちで湿った肉と肉がぶつかり合う欲望の街だ。すし、漢字でどう書く?寿司か?鮨か?個人的には鮨だ。何故だか判るか?それは魚が旨いからだ。かっぱS、Sろー、確かにうまいが、寿司だ。「すしの菱田」は敢えて平仮名だ。飲み屋が入る雑居ビルにあり、見た目には非常に入りづらい。カウンターに4~5人と小上がりに4人の自分好みの店だ。板前との距離も近く、手元の仕事が良く見える。地の魚を中心に握って貰う。酒も地酒の国稀にする。小さな木箱にネタが並んで実にそそられる。まず大ぶりのシャコ、旨い。しかも子持ち、珍味である。ホタテ、牡丹海老の身と味噌、生ホッキ、昆布森うにを塩で、マグロ、実に丁寧かつ隙のない仕事だ。再度シャコを頼む。やはり此処のすしは鮨だ。団体でくるな、2~3人でこぢんまりだ。
3.11の爪痕はあまりにも深く、3ヶ月経過した現在でも大きく影響を残している。これから夏を迎えて電力不足が懸念されるが、いかに電気が我々の生活に毛細血管のごとく入り込んでいるかが露呈された。原発の被災は二次三次へと影響を拡大し、関東でもホットスポットが出ている。被災地から遠く静岡県では茶葉から放射能が検出された。地形、風、天気の複雑な組み合わせで生まれるこの結果は、誰が予測出来ただろうか。大陸の人々が見たら、こんな小さな島国で起こった惨事に、必要以上の恐怖を抱くだろう。これからの世代が安心して生活出来る食住環境を取り戻す事が喫緊の課題だ。
今日は「とり幸」
1945年横浜は大空襲を受け、甚大な被害を受けた。その戦争の傷跡が横浜駅のすぐそばに誰でも観ることができる形で保存されている。知ってるか?京急平沼駅跡だ。横浜と戸部の中間に位置するこの京急平沼駅跡は、注意して見ないと見過ごすぞ。プラットホームの残骸がそのまま保存されているんだ。機会があれば行くがいい。京急平沼駅があれば、最寄り駅になるであろう場所にある「とり幸」は、実に判りづらい。路地の突き当たりにある立地条件の悪い店だ。ガラガラの店内を想像するか?いや、店内は満員だ。先ずは、生ビール。極限まで喉を乾かし、冷えすぎのビールを流し込む。粘膜が生き返る。さて、焼鳥を頼もう。机上にある伝票に食いたい物を書いて渡す合理的な方式だ。鶏ネギ、鶏椎茸、ハツ、頭、オクラを焼いてもらう。ついでに餃子と野菜炒めだ。?焼鳥屋で餃子と野菜炒めは邪道と思うか?いいんだ、気にするな。隣の中華幸楽から出前される仕組みだ。どちらも屋号に「幸」が付くから親子かなんかだろう。そんな事はどうでもいい。焼き物は、丁寧に串打ちされ、薄目の塩加減で旨い。薄目なのは始めに取り皿に盛られる特製味噌を付けて食う前提だろう。焼き加減も丁寧だ。程なく餃子、野菜炒めが届く。餃子は至って普通だ。野菜炒めは日本中華の基本通り。焼鳥と日本中華の組合せにより、飽きが来ない店だろう。巨大駅の横浜の分類から敢えて外した。