「燕は戻ってこない」 #7 | Suzunari の花たちへ

Suzunari の花たちへ

稲垣吾郎さん、新しい地図、SMAPが大好きです。

放送からもう1週間近く経つのにまだ引きずっています。それくらい強烈でした。

基の母千味子がリキに会うシーンは原作にはなく、完全にドラマオリジナルの展開でしたが、実に素晴らしかったです。
千味子は基と不倫の末結婚した悠子が嫌いであわよくば追い出そうとしているので、リキが気に入れば子どもが生まれた後も基の妻として残って欲しいと考えていたのかもしれません。しかしリキの貧しい生活を目の当たりにし(銀行通帳を盗み見するのはいけませんが)、リキが追い詰められてやむなく代理母になった事情を知って、初めて自分が貧しい女性を搾取していることを自覚し、罪悪感に苛まれます。夜になってからリキからのメッセージに気づき家に戻ってきた悠子に、千味子は「(リキは)違う人種だった。何の努力もしない、甘えている、そして(自分の不遇を)生まれのせいにしてる」と厳しい言葉を並べますが、罪悪感から逃れたい気持ちもあったように聞こえました。加害者だと自覚した千味子がこれからどうするのか、原作にない展開なので目が離せません。

そして基も。
「子どもは遺伝子の奴隷じゃない」
と自分で言って、その言葉にハッとするシーンに目が釘付けになりました。
もしかしたら基自身が遺伝子の奴隷だったんじゃないでしょうか。でも今それに気がついてもリキのお腹の中ではもう子どもが育っているのです。戸惑う基の目にいろいろな思いが表れていましたね。

とにかく全員「これからどうするの??」状態でますます怖くますます楽しみになってきました。残り3話、見逃せません。