治療屋ゆき 大阪天王寺・堺中百舌鳥 牧野鍼灸院

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40代以降における子宮頸ガンの前癌状態について②
の続きです。


「もうセックスするのが怖い」

患者さん達は皆さん口にします。

当たり前ですよね。

女性の皆さん、どうですか?
癌になるかもしれないウィルスを持っているものをわざわざ身体の中に受け入れたいですか?

パートナーが大丈夫かどうか、ウィルスチェッカーがあればいいけどそんなのないですよね?

「どこにでもいるありふれたウィルス」
なら避けようがなくて
「ほとんどが性交によって感染」
するって
女性にとって恐怖ですよね。

しかも現実に異形成があれば
「不安」
に決まってます。

医師に不安を訴えると、「大丈夫」
と言うそうです。

何が、どう大丈夫なのか?
「殆どは癌にならないしなりそうになる前に手術すれば大丈夫」
だそうです。

じゃあ「安心」!

します??

そう医師に言われた患者さんは不安をいっぱい抱えて来るんですよ。
医師の言う事はもちろん間違ってはいないです。
でも聞きたいのはそんな事じゃないんです。

どうしたらいいの?
どうやったら治るの?

「ストレスをためないで規則正しい生活をして免疫を落とさない」

そんな抽象的な事言われてもタメ息しか出ないんです。



さて、
40歳前後からは、どうしても分泌液の減少に伴い、膣の自浄作用が低下してきます。
だから、性交前は清潔を意識して下さい。
パートナーがそれに応じないからといってHPVを自分から入れるような行為はやめて欲しいと思います。
手や身体や口内にいるありふれたウィルスだそうですからゴム装着だけでは頼りないです。
自浄作用が低下している事実を受け止めて、自分で自分の身体を守って下さい。

案外にシャワー無しのカップルは多いです。
男性は膣内のHPVがついても洗えますが、女性は難しいんですから、頑張って主張して下さいね。
自分の為です。

まず、これが基本です。
「積極的にHPVやその他雑菌を自分の身体の中に入れない」

次に
私達は良い菌(乳酸菌、酵母)や悪い菌(腐敗菌、病原菌)、ウィルスに囲まれ生活し、普段は上手く共存しています。
それに対して過剰反応するのではなく、無関心でいるのでもなく、事実として存在していると理解してください。

そして日和見感染してしまったら(例えば風邪やカンジタ等)、
免疫が落ちたサインと受け止めて、休息を入れて疲れを取り、生活を見直して修正してください。

ただひたすらコレの繰り返しが免疫を落とさないコツです。
休息も取らず生活修正もせず、ドリンクやサプリを免罪符にしても免疫は上がりません。


又炎症があっても異形成結果として出てきますから、
HPV検査をして膣内にウィルスがいるのか、いないのかも自分の身体の情報として把握しておきましょう。


そして異形成の経過観察については、
私が数年前からずっと疑問に思っていた事があります。
それは、
異形成と検査結果が出たなら、すぐに異形成部分を焼いてあげればいいのに、
何故こんなにも経過観察で引き伸ばして子宮口を切り取る手術まで置いとくんだろう?

粘膜のごく浅い部分にあるうちにさっさと焼いてやればいいのに、
そしたら一回で済むのに…


数年前までは、円錐切除術後再発した若い患者さんが多かったので、本当に切実に思いました。
だって又Ⅲbになったら再切除するって言われて来るんですから、
そんなに何度も切り取ったら子宮口無くなりますよ!
(患者さん曰く二回までなら手術できると、、じゃあ又Ⅲbなったらどうしたらいいの?と二人で切なくなりながら相談し合った事もあります)


あれから数年経って
40代以降の患者さんが増え、治療していくと、どうやら自然排泄されず、けれど癌にもならず、ずっと留まっても問題ないパターンの異形成なんじゃないかと感じるようになりした。
要は検査しなかったら寿命が終わるまで知らずに過ごせていたと思えるパターンのものです。
けれど異形成がある以上患者さんは不安を持ち続けるだろうに、
本当に経過観察じゃなく焼いてしまう事ができないのかな、と思ってたら
「レーザー蒸散術」
で焼いてくれるクリニックもチラホラ出てきました。
ただ、これは視診確認できる部位であること、
焼いて無くなってしまうので、その異形成細胞が癌細胞かどうか等の精密検査ができないそうです。

あとはLEEP法(精密検査可能)
が比較的日帰りできるようです。

最近は円錐切除術の場合でも、今までより早目に手術を行う事で従来よりも浅く切り取る方法など

本当に数年でどんどん進化して来ました。
大変喜ばしい事ですね。

私がお伝えしている情報を鵜呑みするのではなく必ず自分で調べて自分で勉強するという能動的行動を取って下さい。
そうすると情報に振り回されて、ただただ不安になる事も少なくなります。
アチコチで聞きかじった情報はきちんと真意を確かめる事です。

色々な方法が出てきているのですから、患者側が情報を勉強して、医療機関に自分のやりたい方法をどんどん提案して下さい。

そしたら間違いなく嫌われます(笑)

でも相談に乗ってくれる医師も少ないけどいます。
医師探しは相性があるので、自分の足で、目で確かめる努力はいります。
ずっと不安を持ち続ける月日を思えば、探す時間は少しです。
もし見つからなくても、数件の医療機関に足を運べば、自分の目で確かめた情報の中から自分で選ぶ事ができます。
又色んな医師の意見を聞くのは大変勉強になります。

そして、どんな事でも相談できる婦人科医に出会えたなら、貴女にとって本当に大切な存在になりますから、頑張ってみて下さいね。


そして、最後に伝えたい事は
不安を長引かせるだけの経過観察には反対ですが、
「切除したから(焼いたから)治った」
のではないと言う事です。
聞き飽きたかも知れませんが、
ウィルス感染して異形成になるような身体の状態にになった原因、

そこに焦点を当てて振り返って、生活を見直したり、身体を休ませてあげたりして下さいね。

喉元過ぎれば熱さ忘れる、にならないようにお願いします。

40代以降における子宮頸ガンの前癌状態について①の続きです


「前癌状態」って言われると
いつ癌になるかわからない爆弾を抱えているようでとても不安な気持ちになります。

正常でない細胞は身体の至る所にありますし、それが将来癌にならない可能性なんて保証はないんですから、そういう意味で言えば身体中、前癌状態です。

ただ、症例として子宮頸ガンになる人はスピードが早く、あっという間に広がってしまうそうです。
だから医師側は何とかその手前で食い止めるために、HPV感染した異形成状態のうちに手を打とうとしているのです。


頸ガン細胞のほとんどにHPVが見られたので頸ガン原因はHPV感染によるとの見解になったそうです。

これね、私見ですが
ニワトリが先か、卵が先か?
と思いませんか。
私はガン細胞に侵される身体であればHPVにも簡単に感染を許してしまう状態にあるんだと思います。
だから癌細胞になる時点でHPV感染もしていたんであって、
HPV感染したから子宮頸ガンになった訳ではないんじゃないか、と思うんです。

HPV感染の異形成…→子宮頸ガン発症
の確率はどれくらいかご存知ですか?
公開情報によれば
一万人いれば
約200人がHPVに感染し(異形成状態)
その感染した200人のうち半分の100人は自然に排泄され、
残り100人のうち1~1.5人が頸ガンになるそうです。
この公開情報が本当だとしたら、
癌細胞の中→HPV、故に
HPV→癌
とするには、余りに乱暴な話しでは?と感じます。
数学の世界ではA=B故にB=Aがあてはまりますが、人間の身体ってそんな単純な機能体ではない筈です。

私は頸癌細胞の中にはHPVだけでなく、カンジタ菌やその他まだ発見されないウィルスや菌もいるんではと思っています。
免疫機能が落ちて癌になる(癌になって免疫機能が落ちる)のなら、あらゆるウィルスや菌にも簡単に侵されるでしょう。
いわゆる日和見感染ですね。

癌になるかも、癌になるかも、と脅かされる一方で
HPVはどこにでもいるありふれたウィルスだから過度に心配せずとも大丈夫だ、と安心していいのか、駄目なのか、良くわからない言い回しをされます。

要はHPV感染も日和見感染なんです。
日和見感染とは、身体が弱り免疫が落ちた時に病原菌やウィルスに身体が負けてしまう事です。

市町村のパンフレットや異形成結果後の医師の簡単な説明では、ほとんどの人が良くわからない状態だと思います。

来院される患者さんも、良くわからないまま、ただ不安だけを抱えてやってきます。
無理からぬ事だと思います。

計算すると一万人のうち約一人が頸ガンになる確率です。
これが多いか少ないか良くわかりませんが
例えば一億人のたったひとりが癌になるのだとしても、それが自分になるのは嫌ですよね。

「癌になるかもしれないから観察しましょう」
と言われて治療もされないまま2~3ヶ月毎に一回だけ観察される日々が延々続く、
「Ⅲbが続けば手術になる」
とだけ告げられ
不安を訴えると、
「大丈夫、簡単な手術だから」
と言われ、又次回観察日まで何の手立てもなし。
「免疫上げろ」って言われても、具体案は教えてくれない

一年近くも、ⅢaⅢbをウロウロしてると精神的に疲れてきます。


その③に続きます
次回その③は
じゃあ具体的にどう対処していけばいいのか、
私の意見を書いてみたいと思います。


本日は☆お顔のリフトアップは心のリフトアップ☆講座に来て頂きありがとうごさいました。

皆さん温泉上がりのようなお顔になっていましたね、
私も昼の部と夜の部と二回させて頂いたので温泉に二度入ったかのようにぽかぽかです。

今回もペアになったお相手の方に、ワーク前に御自身の悩みを伝え、ワーク後に再び見て貰いました。

私の講座では毎回ペアを組んで頂きます。
その理由のひとつは
御自分で鏡に映る姿では、平面上でしか捉えられないからです。
私達の日常生活は鏡に見られているのではなく、人の肉眼を通して見られています。
ですから、相手に見て貰うと肉眼を通した3Dの立体的に捉えた意見が貰えます。

そしてこれが一番の理由なのですが、
ワーク後に、相手の内側から放つ輝きを見て欲しいからです。
当然、こちら側の御自身も内側から輝きを放っています。
その事実を実感しやすくなります。

受講者の誰かが
「鏡を離すと良く分かる」と言われていましたが、
そうなんです、内側から放つ輝きは、印象をまるで変えてしまうのです。
ここのシワがどうとか、タルミがどうとか、そんなレベルじゃなくなります。


皆さんには、
くすみの取れたリフトアップしたお顔と、
内側から放つキラキラオーラをお持ち帰り頂きました。

講座でお話しした、
「寝る前の3分間」で

5年後も綺麗なあなたでいて下さいね。


市町村の婦人科検査無料券や補助券等によって昔より頸ガン検査を受ける女性は確かに増えました。
そしたら、異形成状態が発見される率も当然増えました。

そしてその裏で女性達が悩んでいる事実はほとんど知られてはいないでしょう。

最近、頸ガン検診で異形成と言われ様子を見ているが不安で来た、と言う40代以降の女性が増えて来ました。

それまで異形成状態で来院されるのは20代~30代の方でした。
ほとんどが手術後に又再発し、途方にくれて来院するというものです。

その20代~の方達を診ると
必ずといっていい程、腹部が軟弱で腹力(はらぢから)がないのが特徴でした。
こんな状態では、やはりウィルスを追い出す事もできません。
異形成再発も当然と言えば当然で免疫力を上げ腹力(はらぢから)をつけてやれば解決していきます。


ところが、40代以降で異形成状態が続くという身体を診てみると又違うのです。

特に腹力(はらぢから)がないという所見はありません。
年齢なりの状態です。
弱い部分は個々それぞれ持っていますが、それが直結して異形成を促しているとも思えないのです。
お話しを聞いてみると異形成分類のⅡ、Ⅲa、たまにⅢb をウロウロして一年前後~二年という方が多いです。

20代~ですともっとスピードが早いです。
大体一年以内で排除するか、すぐにⅢb、Ⅳ、Ⅴになり、切除手術に踏み切るようです。

この40代~の方達の異形成は
どうやら20代~で起こる異形成とは別物に感じます。

乱暴な言い方をすれば、
そのまま一生共存しても差し支えない物のように感じます。
悲しいかな、年齢を重ねると細胞の修復再生のスピードは緩やかになります。
特に生殖器は休眠期に入っていく訳ですから、身体にとってはイボが子宮頸部にあるぐらい、そう重要視しないんじゃないかと思います。
だから排除も積極的にしない、
だってそれよりも身体が悲鳴をあげている所、生命活動を維持していくのに一番重要な所に、せっせとエネルギーを回すのですから。
身体は物凄くシビアーで合理的で倹約家です。

さて、頸ガン検査の異形成結果を「前癌状態」と呼びます。
「癌ではないが、正常でもなく、将来癌になるかもしれない状態」

この言い回しが女性を大変不安にさせるんです。

その②に続く
昨日のブログ記事へのアクセスが一気にアップしていてビックリしました。

皆さん、リフトアップや美容鍼灸に興味があるようです。
最近は女性鍼灸師が多くなり美容鍼灸を打ち出す治療院も多くなりましたね。
何を隠そう私のホームページにも美容鍼灸をあげています。
でも、今はやっておりません。

何でって、お顔をせずとも身体を治療すれば、くすみもクマも取れてリフトアップするからです。

こんな事を書くと、
じゃあ顔のために身体の治療して下さい!
と言われそうですが、多分そう言われる方がウチに来られても満足しないでしょう。
この目尻のシワが、法令線が、ここの所のたるみがシワが、、
と自分が気になるパーツパーツに関心があって、
より美しく、もっと、もっと、とどこまでも追い求められるからです。

私にはその願いを叶えられる腕はないとわかったので、現在美容鍼灸は扱っていません。

美容と治療は違います。

治療をして生命エネルギーが沸くと内から放つ力強さが顔に表れます。
そうすると当然目力も出てきます。
筋肉のエネルギーが流れれば当然お顔の筋肉にも張りが出てタルミの改善にも繋がります。
治療で身体が楽になるので表情ももちろん柔和になり可愛いらしいお顔になります。

内側から放つオーラが元気になるので印象がまるで違ってきます。

例えば
シワが一本もなくて、目尻もキュッと上がって色白で、
けれど
まるで覇気のない顔
なのに、眼光(目力)が強い…

って
こ、怖い!!

怖いです!!


一番大事なものって何でしょう。


治療コースとしての美容鍼灸はやりませんが
今回のようなセミナーは又機会があれば時々開催したいと思っています。

このリフトアップセミナーは、私も大好きなんです。
綺麗になりたいと思う女性達が集まるので、一対一の治療では得られない綺麗のエネルギーが溢れています。
同じ目的を持つ者同志でワークをすると綺麗のエネルギーが増幅するように感じます。
強烈な非常に良い磁場(?)が生まれるんじゃないでしょうか。
そんな中でのセミナーです。
毎回盛り上がって、皆さん本当に楽しそうに生き生きとされます。

そんな皆さんを見るのが楽しみなので、リフトアップセミナーはやめられません。

今回はどんな方とお会いできるのでしょうか?
楽しみにしてお待ちしております。



☆お顔のリフトアップは心のリフトアップ☆

何だか最近顔が疲れてる!?
クマが、法令線が、たるみが…

女性の皆様のお顔に関するお悩み…尽きませんね。
さあ、鏡を見てため息ついてないでワークに参加しませんか?

美容鍼灸のノウハウを盛り込んで、自宅でもできるよう手取り足取りお教え致します。
必要なのは貴方の「手」だけ。
ツボの取り方、経絡の流し方、ちょっとしたコツを掴むだけで効果倍増!

お顔だけリフトアップするのではなく、内臓から上げて行くから身体全部に効く!
ついでに心もリフトアップの上げ上げセミナーです↑↑



【日時】
6月25日(火)
午後2時~4時
午後6時~8時
(2時~、6時~、とも講座内容は同じです)

【場所】
ウィメンズセンター大阪
(JR近鉄地下鉄・天王寺駅歩)

【参加費】
千円

【定員】
16名

【お申込みお問合わせ】
ウィメンズセンター大阪
電話:06-6632-7011
Mail: wco@wco-net.jp

※毎回女子会のように盛り上がる楽しいセミナーです。
お気軽にご参加下さいね。
☆今日の臨床◆届かない言葉①☆の続きです。

まだコレステロール値が上がり始めたばかりですから治療すれば改善の見込みはあります。
ただ、この方の許す1~2ヶ月に一度の治療ではとても追いつきません。
せめて仕事以外は横になっていて欲しい、、

「無理に歩かなくても仕事で、もう充分に歩いてるんじゃないですか?」
「そう思うんやけど、仕事場は館内を移動するだけやから、歩くのとは違うって(病院の先生が言うから)」


医師はそれだけで社会的発言力が大きい職業です。
その言葉の重みをわかって発言して頂きたいなと思います。
患者さんは医師の言葉はスンナリ受け入れるけれど、名もない私のようなただの鍼灸師の言う事は相手にしてくれない。

過去随分と悔しい思いをしてきたものです。


ストレスから来る高コレステロールは、運動や食事内容では下がらない事、
副腎の治療と、身体と心のストレスを取る治療で不思議に下がってくる事、
どれも医学的にデータがある訳じゃない、科学的根拠があるわけじゃない、
そういう事実を体験してきただけに過ぎない。

わかっているのに、医師でない以上、薬を飲め飲むなと言えない事が歯痒い。

「○○さん、今の身体の状態でこれ以上動くのは反対です。余計にコレステロールに悪いです。
歩くより、ゆっくりとお風呂に入って休んで疲れを取る事のほうがよっぽど○○さんの身体にとって必要な事です。」
「そやけど、歩かんと薬飲まなアカンようになるから、、」


ああ、
これ以上言うとこの方を追いつめてしまう。

歩く=コレステロール値↓=服薬無し
歩かない=コレステロール値↑=服薬
の図式しかないのです。
この方にとっては薬を飲むか飲まないかが第一の重要度で、私が一生懸命伝える言葉は聞きたくない言葉だと思います。

意識の向き方に双方のズレがあるのですから、言えば言う程、溝は深くなって行きます。

私も昔は自分が正しいと思う事を熱く熱く、患者さんに伝え、何とかわかって貰おうと必死になっていました。
当然に患者さんは来なくなります、
こちらはそういう積もりはなくて、一生懸命患者さんのためにと伝えても、患者さんは毎回、否定されたように感じていたんじゃないかと、今になって思います。

私のする事は熱く語る事ではなくて、
この目の前の患者さんに何が提供できるのかを考え行動する事だと、
いつの頃からか、一歩引けるようになりました。


何を言っても今は伝わらない、
1~2ヶ月に一度では治療にはならない、
その上に、肉体的負担をますます強いる生活をするようだ、

私も人間なので、誠心誠意、懸命の治療をしても、患者さんが逆向きな事をされると、やはり気持ちは落ち込みます。

やってもやっても焼石に水…


それでも
ウチに来るのが楽しみだといつもニコニコして来て下さる。
帰る時は、「ああホンマに楽になった、」とお風呂上がりのようにさっぱりとしたお顔になって帰って行かれる。

ならば、せめて、治療時間の間だけでも思いっきり休んでもらおう。

私の治療を受けた方なら経験された事があるかと思いますが、
治療中に眠ってしまいますよね。
眠るというよりは意識消失?
どっかに飛んで行ってしまうかのごとくの熟睡状態に陥ります。

この時の10数分は、普段の睡眠の3~4時時間に当たる効果があると自負しています。

今回の治療も、
もう私の口は閉じて、出来るだけ寝ていて貰おうと治療開始、、
いつも通り、治療終了の声をかけるまで爆睡していました。
そうして、さっぱりしたお顔でニコニコして帰って行かれました。

良かった、良かった、ささやかな至福の時間を提供できて私も満足です。
又、来て下さいね。


でも諦めてはないのですよ(笑)
私の治療を通して、自分の身体は自分で守る意識を少しずつでも、持って貰えるよう、、
細く長ーくお付き合いさせて頂きますから。


月一回のお仕事の休みの日は必ず来て下さる、60歳前半の女性。
いつも通り、治療の始めに脈の流れを診て身体の状態をチェック。
うーん、やっぱり疲れてるなぁ、
けれど前回も治療始めは疲労状態だったが、元々回復力の強い方なので治療を始めてすぐに又復活したし、まあ大丈夫かなと

次にお腹の状態を診て、
ん?
いつもより力(エネルギー)がない?

「今日は大分お疲れですか?」

「ああ、そう、疲れてるかも、今、歩いてここまで来てん」
「え、歩いてですか?今日はご主人お忙しかったんですね。」
「違うねん、この間の検査でコレステロール高いから歩けって言われて」
「ご主人に?」
「いや、病院の先生が」
「え?病院の先生が?
コレステロールが高いから歩けと言われたのですか?」
「そうやねん、もっと高くなったら薬飲まなあかんから飲みたくないんやったら歩いてもっと動けって言われてん」
(※この方は薬を飲むのが嫌いで、極力飲みたくない)

私は耳を疑いました。

え?歩け?

こんなに毎日疲労困憊して引きづるように身体を動かしている人に

歩け、と?

毎日ほとんど休み無しの過酷な労働条件で働いていらっしゃるのです。
仕事内容は、ほとんど動きっぱなしで力もいるので、肉体的な疲労状態を常に起こしている身体なんです。

そんな状態にある人に対してもっと動けとは、どのような意図で言われたのか?
検査数値のみ見て肉体を見ていないから言えるのか?

コレステロールはストレスがかかると数値が上がります。
過去の患者さん達が、医師の指導のもと、食事内容も変え、運動もし、それでも一向に数値が下がらないと口々に訴えるのは何故なんだろうか?
色々な文献を読んでいて、ああ、なる程と思ったのが、
コレステロールはステロイドの材料になるという説でした。

ステロイドとは副腎皮質ホルモンの事で、あらゆる炎症を抑えたり痛みを緩和したり、女性ホルモンの代替もしてくれると言う超スーパーホルモンです。
医薬品として使われる合成のステロイドは効き目も劇的ですが副作用も強いですね。
副作用のない自然のステロイドは体内でもちゃんと作られているんですよ。

血液中にこのステロイドの材料であるコレステロールが増えるという事は、
体内でステロイドが足りないので、材料をせっせと血液に乗せて運んでると考えると納得がいきました。
だって高コレステロールの患者さん達の身体は確かに副腎の疲労があり、ステロイド不足の身体症状も見られたからです。

身体って凄いんだな、なんて偉いんだろうって思いました。
皆さんもそう思われませんか?

不足しているステロイドを作って欲しいので材料を運んでいても、
かんじんの製造工場である副腎が疲れていると生産できません。

『あれ?、あんなに運んだのにまだステロイドホルモンが足りないぞ、よし、もっとたくさん材料(コレステロール)を運ばなきゃ!』

身体って結構こんな誤解をしょっちゅうしています(笑)
困るんだけど、一生懸命自分の出来る事をしている身体って可愛くて愛しいなって思います。

誤解させない為には、身体が欲している量のステロイドホルモンを作れるようにしてやれば、もう材料をせっせと運ばなくても大丈夫になりますよね。


その②に続きます。



治療中、鍼を打っている時に
「あー、その鍼は先生にしかでけへん技やね」
なんて褒められると舞い上がってしまいます。

「ソコって思う所に鍼が行くから不思議やわ」

「私の痒い所に手が届くのは先生だけやねぇ」

「ここに来るようになってホンマに元気になった!来るのが楽しみ」

なんて聞くと
素直に嬉しいです。
もっともっと頑張ろう!
と単純に思います。

褒められて育つタイプですね(笑)


臨床が上手く行かない時も、順調な時も、懸命に患者さんの身体の声に耳を傾け、ただひたすら前向きに努力し続けたからこそ、今の私があります。

患者さんに勇気付けられながら、
今日もコツコツと頑張ります!


※☆今日の臨床◆症状が思うように改善しない時も焦らないで①◆
の続きです。

患者さんの、
もっと早く楽になりたいという思いは当然だと思います、
少しでも早くこの苦痛から逃れたいと誰しも望みます。

患者さんは苦痛な症状の部分しか感じられないので、今、自分の身体がどのような状態なのかに目を向ける事は難しいと思います。


私は毎回毎回、患者さんに「どんな感じですか?」とお尋ねします。
そうして、
患者さん自身が感じる体調と、
患者さんの身体の所見を診て、或いは治療中の身体の変化を感じながら、
ゴールに向かって進んでるいるかどうかをチェックしています。

患者さんはメマイが出る出ないだけに集中されると思いますが、
私の方では身体の中の全体の変化を見ながら、メマイ改善に通じるよう治療を進めます。

患者さんにすれば通院していてもメマイが起こると不安になりますが
そんな時、
治療スタート時と今の身体の状態の違いを確認して貰うと、体調自体は良くなっている事を自覚して貰えます。

前はメマイが起こらない時も身体が重苦しかったのが今は身体が軽い、
とか
前はメマイが起きるとその日は起き上がれなかったのが、今はメマイがマシになれば動く事ができる、
或いは
メマイの起きている時間が短くなっていたり、強さがだんだん弱くなってきていたり、、


そうして、
体調が良くなって来ているという事はどういう事なのか?
何故、このメマイが出てくるのか?
今、身体はどんな状態に変化してきているのか?
を、わかりやすくお伝えし、患者さんの焦りや不安をできるだけ取り除くよう努力しています。

日常生活を続けながらの治療ですから、色々なストレスは当然かかってきます。
その時に大きくバランスが崩れれば症状が出てきてしまいます。
それでも、治療を続けていけばストレスがかかってもバランスの崩れが小さくなっていきます。


少し良くなると、もっと早く、もっと楽に、
とアレやコレやと、やり出す方が多いのですが、
せっかく自然治癒力を出すために治療を重ね、
大事な身体のエネルギーの充電期間中に、他の事でエネルギーを使ってしまうのは、本当に勿体ないと思います。

この時期は
『行動する』努力ではなく
『待つ』努力であなたの身体を見守って欲しいのです。

『待つ』事は地味で忍耐がいります。

見えないけれど、あなたの身体の中では修復作業が着々と進められています。
その修復作業のエネルギーを他に使わず、
一点集中をさせてあげて下さい。
まだまだ治療途中では、エネルギーは弱いのです、出来る限りの無駄遣いは避けて欲しいのです。
そうしてコツコツと一歩づつ積み重ねて行く作業を続けるうちにゴールが見えてきます。

治療は、
治療者が勝手に突っ走り進めるのでもなく
患者さんがまな板の上の鯉のようにお任せ状態になっているのでもなく、
それぞれが自分の役割を解った上での連携プレーで早く効果が表れます。

連携プレーには信頼関係必須ですし、
又、連携プレーを持続するには患者さんへのアピールが不可欠と思っています。

治療中は、時間内で出来るだけの事をしたいと、治療のスイッチが入ってしまい、アピール不足になっていると思います。

アピールが下手な私なのでブログにも書き綴ってみました。

ちゃんとアピールできたかな?