「サイレンス・オブ・ザ・プレイ」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

今回はアマプラのレンタルでこの作品を鑑賞

 

【サイレンス・オブ・ザ・プレイ】

 

ベラルーシからの移民ニーナと幼い娘のベラ

慈善団体の職員メアリーのサポートを受けて

支援者ルーサーの住む人里離れた森の屋敷へ

途中、謎の一団に追われる男性に遭遇したり

突然のハプニングはあるも無事に屋敷に到着

そこで三人を出迎えた初老の男性ルーサーは

娘ベラも一緒と聞いていない?驚いたけれど

困窮する母子の状況を聞いて雇い入れる事に

 

(新天地アメリカでの生活が始まる)

 

メアリーが去り屋敷の中を案内するルーサー

彼が狩った鹿の首の剥製を見て驚くニーナに

鹿狩りはするがそれは集落で食べる分だけで

鹿を再生の象徴として崇めてると説明。。。

彼の祖父がこの地を開拓して集落を作った事

収穫や豊穣を祝う祝祭が行われていると語り

「感謝祭のようですね」

そんなニーナの言葉に笑顔を見せるルーサー

 

(祝祭が近い?)

 

そして住み込みでの家事全般の仕事が始まる

が、初日からまさかの寝坊してしまうニーナ

しかしルーサーは一切咎めることはないうえ

風邪気味なのか?咳をしてるニーナとベラに

早くよくなるように美味しい料理を振る舞う

一方で地下室や納屋は危険と立ち入りを禁じ

何か不穏な空気を感じるニーナだったけれど

その地下室でルーサーは何かの作業に勤しみ

 

(包丁。。。鹿を精肉?)

 

ベラが納屋の側で女性用の装飾品を拾ったり

体調がよくなり咳も収まるからと勧められて

ルーサー特製のハーブティーをニーナが飲み

意識が朦朧として気がつけば翌朝だったりと

何か得体の知れない違和感が静かに忍びより

と、ルーサーの留守中に謎の男が敷地に侵入

怖くなったニーナはベラと家の中に身を潜め

帰宅したルーサーはニーナからその話を聞き

 

(何かあるのか?)

 

言われるがまま彼の後をついて行ゆくニーナ

するとライフルを手にし森の奥へ案内されて

そこで鹿を撃つよう銃の扱いを指南し。。。

撃ち方は理解できたが鹿を撃てないニーナに

この土地の全ては神から授けられたものだと

だから部外者が侵入した時には銃を手にして

侵入者の頭を撃ち抜くよう厳しい口調で告げ

先祖たち開拓者の意思を引き継いでるのか?

 

(急に険しい表情を見せるルーサー)

 

それでも母子には優しさを見せるルーサーに

ベラも懐いてニーナも仕事がある事に感謝し

が、屋敷に戻ると再びあの男が姿を見せる!

アンドレスと名乗る男は近くで車がエンスト

電話を貸してもらうため屋敷まで来たらしく

その時!ルーサーがいきなり銃座でガツン!

銃を向けられたアンドレスは必死に事情説明

事故の事、電話の事、自分ひとりだと。。。

 

(銃を突きつけられ大慌てw)

 

誤解が解けて屋敷の中に招かれたアンドレス

コロンビア出身の彼は自分の店を開くために

街に向かう途中で車がエンストしたと説明し

明日の朝一で業者を呼ぶと提案するルーサー

今夜はもう遅いから先に休むと寝室へ。。。

ベラも寝てアンドレスと二人で話すニーナは

同じ移民だという彼に奇妙な?親近感を感じ

と、自部たちを見つめる気配を感じたニーナ

 

(え?鹿が覗いてる?)

 

窓の外に鹿が。。。しかしすぐに姿を消して

気のせい?そう自分に言い聞かせ納得。。。

翌朝、ベラの姿がなく外に探しにでたニーナ

ルーサーと一緒にいるベラを見て安心したが

鹿の頭蓋を被り黒いローブを身にまとってる

三つの人影が森の側に佇んでいるのに気づき

ところが一緒にいたルーサーもアンドレアも

そんな姿は見ていないと不思議そうな顔をし

 

(しかし確かに何かが。。。)

 

やはり私の見間違い?そう納得するしかなく

ここで車の鍵がない事に気がつくアンドレス

と、ルーサーは朝一で集落の修理業者が来て

修理するために車を工場に持っていたと説明

更には集落の者たちを食事に招待したと語る

で、着てほしいドレスがあると話すルーサー

ニーナを自室に招き入れクローゼットを漁り

するとニーナは机に置いた一冊の本に気づく

 

(ここにも鹿。。。)

 

ニーナが本に触れるとルーサーは驚き激怒!

一族に伝わる大切なものだとニーナに説明し

謝罪したニーナは真っ赤なドレスを受け取り

そして集落の人々が集まって食事会が始まる

ドレスを着ているニーナに人々は賛辞を述べ

が、酔っているのか?話の内容はちぐはぐで

ロシア情勢や信仰の話をされニーナも苦笑い

見かねたルーサーはそれをとりなそうとして

 

(そういう話は素面の時に?)

 

と、中座したニーナに声をかけるアンドレス

隔絶された集落にこのまま残る必要はないと

車が直ったら一緒にここから離れようと提案

しかしルーサーが二人に声をかけて話は中断

再び食卓に戻ると生ハムを前にしルーサーは

ニーナ、アンドレスが同席してくれたと感謝

今年は豊作になると集落の人々と収穫に乾杯

収穫とは何か質問するアンドレスにニーナは

 

(そうなのか?)

 

ここでまたそれぞれ歓談が始まったところで

ルーサーは車が直ったとアンドレスに伝えて

二人で納屋へ向かうけれど。。。それは罠!

納屋に入ったところでアンドレスは殴られて

で、アンドレスが戻らず探すニーナだったが

彼は車が直り既に立ち去ったと話すルーサー

いぶかいしむニーナにハーブティーを手渡し

嘘はつかない証拠に咳が止まったのでは?と

 

(体に良いというのは本当?)

 

言われてみればハーブティーを飲んでからは

あのしつこかった咳も止まり体調も改善した

と、ここで差し出されたハーブティーを飲み

意識が混濁するニーナは自分が机に横たわり

それを鹿の頭蓋骨を被った者たちが見下ろす

幻覚とも現実とも区別がつかない映像を見て

ハッ!と気がつくとそこは自室のベッドの上

やはりあのハーブティーに何かがあるのか?

 

(ドレスと同じ真っ赤な世界)

 

(そして鹿の頭蓋骨を被った人物。。。)

 

翌日、ベラがまたあの"装飾品"を拾ってくる

鹿のレリーフが彫られたそれにどんな意味が

と、ドレスをルーサーに部屋へ返しに行くと

クローゼットの隅に木箱があるのを見つける

中には開拓者たちの絵図や古い写真の他にも

鹿の表紙の本もその中にしっかりと収められ

やはり何かがおかしい?気になったニーナは

地下室から響く音に気づき思わず近づくと?

 

(出てきたルーサーと鉢合わせ!)

 

その場はなんとかごまかしたニーナだったが

聞えた音がアンドレスの声のようにも思えて

もちろん彼女が地下室を気にしていることは

既にルーサーの方も気がついているようで?

そんな彼が町へ買い出しに出た隙にニーナは

地下室のドア越しにアンドレスに呼びかける

それに応えるようなうめき声を聞いたニーナ

ドアを破壊して地下室の中に入るとそこには

 

(助けを呼ぶアンドレス!)

 

(袋を外すと両目がえぐられ。。。)

 

ニーナはアンドレスの拘束を解きベラを連れ

ルーサーが戻る前にと急ぎ屋敷を逃げ出す!

が、すぐに見つかって捕まってしまい。。。

部屋に軟禁されベラを人質に取られたニーナ

すると儀式用の衣装?に着替えたルーサーは

彼女をバスルームへ移動させ身を清めさせて

私はいいからベラだけはと懇願するニーナに

ルーサーはだから子連れは断っていたと告げ

 

(面倒な獲物は避けていた?)

 

「ベラはわが子として育てるから安心しろ」

そう言うとルーサーはニーナの頭を水に沈め

明日から収穫のための準備を始めると告げる

食事とハーブティーを与えられ清められた?

集落の者たちと同じ食卓に座らされたニーナ

いよいよ祝祭!ルーサーの隣にはベラの姿も

ここでルーサーはあの"鹿の本"を開き。。。

本には彼らに先祖代々伝わる儀式が記されて

 

かつて彼らの信心深い先祖が新大陸へと渡り

先住民である異教徒からこの土地を解放して

新たな振興の拠点を作り神と共に生きていた

しかし異教徒たちは何度も彼らの土地に侵入

そこで先祖は増えすぎて土地を荒らす鹿同様

異教徒を殺処分する解決策を後世に残したと

そしてその犠牲を糧にまた次の一年を過ごし

新たな収穫のために次の異教徒を到来を待つ

 

再生の象徴である鹿のように異教徒の血肉が

集落の人々の身も心も再生させてくれるとか

そして今宵はそんな収穫を皆で味わう祝祭!

例年はひとりだが今年は異例の二人もいると

まずは前菜?テーブル中央にある皿の上には

 

(アンドレスの変わり果てた姿)

 

が、それを目にしたニーナが思わず嘔吐して

祝祭の場が穢れた!と皆が騒ぎ出してしまい

そこでニーナを清めるため祝祭は翌日に順延

椅子に縛られ拘束されてしまったニーナだが

そこに忍び込んだベラをうまく誘導した彼女

拘束を解いてもらいナイフとライフルを入手

気づいた集落の連中を次々と殺して納屋へ!

逃げるためには車が必要と鍵を探していると

 

(勝手な事をのたまうルーサー)

 

ニーナはともかくベラには矯正の余地がある

まだ幼い彼女は選ばれし子だと迫るルーサー

と、そんな彼を撃ったニーナだったけれども

急所を外れたうえこれで弾切れ!万事休す!

ニーナは捕まり閉じ込められたがベラは逃走

するとルーサーはすぐにベラの追跡を開始!

屋敷に隠れているところを見つけたけれど?

なんとか追いついたニーナが背後から襲う!

 

(母は強し?)

 

掴み合いになりながら激しく争うふたりだが

ルーサーは頭にかぶる鹿の角でニーナを襲い

しかし互いに引かず階段を転がり落ち。。。

と、鹿の角が砕けその破片がニーナに刺さり

そこに馬乗りになるルーサーだったけれど?

刺さった破片を抜き彼の首につき刺すニーナ

首を刺され倒れたルーサーに更に追い打ち!

するとそんな母の姿をベラはジッと見つめて

 

(これはトラウマになる?)

 

-ラストトシーン-

トラックにベラを乗せて集落から去るニーナ

で、画面が暗転して表示されたテロップには

不法移民が何万人いるとか何とか書いてあり

。。。それが言いたかったのね(^▽^;)

なんだかなぁ。。。で、エンドロールへ

 

慈善団体の紹介された住み込みの仕事のため

移民の母子が向かった人里離れた集落の屋敷

そこには優しいけれど胡散臭い初老の男性が

次第にその正体と集落の秘密が判明し。。。

って、怖い村シリーズみたいな雰囲気の本作

 

そこそこ早い時点で「人喰いなのかな?」と

感じさせるような描写もあったりしましたが

とにかく話が動き出す中盤過ぎまでが長い!

静かに淡々と描かれる雰囲気は悪くないけど

抑揚のない表現が続くので観ていると睡魔が

ま、得体の知れない"何か"があるのは分るし

それを味わいとして楽しめる方ならいいけど

アンドレスや集落の連中が登場するまでの間

あまりにも動きのない映像が続くので辟易?

私としてはなかなか厳しい戦いでした(笑)

 

で、中盤過ぎて集落の真実が見えきましたが

確かに驚きの真相やグロい映像が披露されて

おお!と思わず前のめり?にはなるんですが

根っこの部分にあるのが土着の信仰ではなく

移民問題や人種差別的な色が濃く出てるため

なんとなく説教臭くてゾッとするほどでなく

もちろん先祖代々異教徒を喰ってきたという

怖ろしい伝統にはゾクゾクするんですけどね

それでも何かが足りないようにも思え。。。

とはいえ最後は母親の意地を見せた主人公が

キッチリと落とし前をつけてくれてスッキリ

終わりよければすべてよし。。。なところに

最後のテロップでまた変な追い打ちをかける

ホラーに社会問題を盛り込むのはアリですが

そればかりを前に前に押し出すのはちょっと

移民の問題は軽く匂わす程度に抑えておいて

異様な風習が残る集落に入った移民の母子が

"祝祭"と呼ばれる人食いの儀式の犠牲になる

それくらいでちょうど良かった?( ̄▽ ̄;)

なんとももったいない気もする作品でしたね

ってか、AI翻訳みたいな字幕が残念過ぎて

雰囲気を楽しめなかったのはホントに残念!

それでもホラーとしては地味に楽しめるので

気になった方は機会があればぜひ一度です!