「恐解釈 花咲か爺さん」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

今回は"恐解釈"シリーズのこちらを観ました

 

【恐解釈 花咲か爺さん】

 

婚約者のケントを連れ実家に帰省したアンナ

愛犬ハルを連れたお隣の爺さんシゲオに挨拶

両親と姉親子が住む実家に足を踏み入れたが

窓には目張りされ床はブルーシートで覆われ

屋内は何か腐敗したような異臭が漂っていて

と、その時!血まみれの男が現れ驚くアンナ

ケントと二人で押し入れに身を潜めていると

外で肉や骨を叩き潰す打撃音が響いて。。。

静かになると何者かが押し入れを覗き込む!

 

(なに見てんだよ)

 

男を撲殺したその人物はアンナの父親タケオ

ここで時間軸を遡り。。。

妻、妊娠中の長女ミサキ、その息子ソウタと

4人でそれなりの暮らしをしてたタケオだが

何がきっかけなのか?ソウタから笑顔が消え

孫の笑顔を取り戻すため手を尽くしたタケオ

万策尽きた?おかしくなった?最後の手段と

人が死ぬところ見れば笑うはずと信じ込んで

ソウタの前で拉致した者を殺し見せつける!

 

(孫のためにと必死w)

 

(しかしソウタは無反応)

 

そんなんで笑ったなら世話ないんだけれど?

ソウタは笑うどころか余計におかしくなって

そんなタケオの暴走殺戮を止めたいミサキが

こんな事してもソウタは笑わないと訴えると

「否定するだけなら誰でもできんだよ!」

なんてちょっと良いこと言うタケオだけれど

状況が状況だけにぜんぜん心には響かない?

で、どう殺したならソウタが笑ってくれるか

犠牲者を家に運んできては試行錯誤を続けて

 

(殺る気まんまんだなジジイw)

 

死体の解体や処理を押しつけられたミサキの

ソウタは"見たい"のでなく"やりたい"のかも

ぽつりと言った言葉にタケオが反応して激怒

「そしたらソウタが殺人犯になるだろが!」

って、何気にそのあたりの分別はあるのか?

すると言いつけで死体を処理していたミサキ

まだ息があった被害者に命乞いされて。。。

哀れに思い隙を見て逃げるよう言い含めると

タケオの気を引くためミサキは父親の部屋へ

 

(血まみれの男。。。見覚えあるな)

 

"人の死"を描いたソウタを絵を眺めるタケオ

で、ソウタの笑顔と人の死の繋がりが語られ

タケオの妻が交通事故で命を落としたその時

あがく姿にソウタが見せたのが"最後の笑顔"

それから笑わなくなったソウタを笑わすには

死に際であがいてる人の姿を見せるしかない

なんでそんな結論になるかサッパリだけど?

タケオがそう思ったんだから殺るしかないと

ここまでの殺戮を繰り返していたとか。。。

 

(笑顔が消えたのは事故を見たからだろ)

 

と、そんな話をしているところに誰かが来る

もちろん来たのは次女アンナと婚約者ケント

折しも?生存者の血まみれの男が逃げ出して

タケオと廊下でバッタリ!何してんだお前!

そんなこんなで冒頭のシーンに繋がるワケで

押し入れから出てきたアンナは姉ミサキから

ソウタの事やタケオの暴走殺戮の話を聞いて

 

ってか、タケオのとんでもない物語の合間に

シゲオの方の物語もちょいちょい差し込まれ

あのタケオにも偏見なく接する謙虚なシゲオ

病を患う妻ユリコと愛犬ハルと暮らしてたが

人を疑う事をしないためタケオに付け込まれ

いつも騙されてユリコはそれを心配していた

それでも二人は仲睦まじく平穏な日々を送り

 

(いつまでも二人仲良く)

 

(もちろんハルも一緒w)

 

ま、平穏なので見せ場はなくて(←おい!)

一方で見せ場満載のハードコアなタケオ宅は

次女のアンナが帰ってきてくれただけでなく

婚約者まで連れて戻ったとタケオは大喜び!

さっそく寿司を出前でとるが。。。問題発生

寿司桶がプラスチックになった事に激怒して

寿司屋に電話し罵詈雑言のクレーム入れつつ

「ケント君!お蕎麦食べて!十割だから」

とか言われても直前の惨劇もありケント硬直

 

(最悪の食卓だなw)

 

ここでタケオの妻の死について事情が語られ

もうこの家は耐えられない!と若気の至り?

家出同然で飛び出してったアンナを追いかけ

道路に飛び出した妻が暴走車にひかれたとか

その話を知らなかったアンナは責任を感じて

元々よろしくない食卓の空気はますます淀み

耐え切れなくなったケントはトイレに立つと

そそくさと逃げ出そうとしたのが運の尽き?

タケオにバレて刺されてしまいゴクロウサン

 

(惚れた相手が悪かった?)

 

そういえばソウタが笑ったのは妻が死んだ時

他人ではなく身内が死ねば笑うかも?なんて

有り得ない結論を導き出したタケオはニヤリ

よし!分かった!娘たちを殺そう!と決意!

で、生き残るため必死に知恵を絞ったミサキ

ソウタはハルが大好きだったのを思い出して

ハルを見れば笑うかもとタケオに告げ。。。

ソウタのためとタケオに頼み込まれたシゲオ

最初は拒むも仕方なくハルを貸してしまって

 

(やめときゃいいいのに。。。)

 

これでもダメなら次は。。。分かってんな?

妊婦だろうと娘だろうと容赦しないタケオは

連れてきたハルをソウタに会わせたけれど?

大好きだったハルを見てもソウタは無反応で

激怒したタケオはスコップで打ち殺した挙句

ハルの死体に火をつけ燃やしてしまい。。。

そこにハルが心配になってやってきたシゲオ

開けっぱの玄関から入り奥へと進むとそこで

解体された被害者たちの死体を目にして驚愕

 

(な、なんなんだこれは)

 

そこにタケオが現れ追い出そうとしたけれど

まさかハルも?シゲオは家の中を探して回り

一方でハルが燃やされ泣き崩れていたアンナ

焼けるように熱いハルの遺灰を素手で掴んで

両手を大やけどしながらも器に丁寧に集める

と、そこにハルを探してシゲオがやってきて

アンナは涙を流しながら遺灰を手渡し。。。

ハルの死を知ったショックでユリコは自殺し

怒りに震えるシゲオはハルの遺灰を腹に収め

 

(火傷するほど熱い遺灰を口に)

 

その頃、今度こそ万策尽きた?最後の手段?

もうこれしかないとソウタに包丁を握らせて

ミサキとアンナを刺すよう命じるタケオだが

「こうなったのはアンタが原因じゃないの」

なんてミサキの正論に思わず手をあげ。。。

と、包丁を手にしたソウタが誘われるように

アンナへとフラフラ近づいた。。。その時!

物音がしてタケオの背後に黒い人影が現れる

それは灰壺を抱えて復讐の鬼と化した。。。

 

(このシルエットは。。。)

 

(黒シゲオ!)

 

枯れ木に真っ赤に染まる血の花を咲かせる?

灼熱の遺灰をタケオに浴びせかける黒シゲオ

灰を被ったタケオの両腕は赤黒く焦げ。。。

と、タケオが悶える間に黒シゲオは消え失せ

その隙にソウタを追い仕入れに隠したミサキ

アンナと二人で逃げ出そうとするが産気づき

すると起き上がったタケオはよりにもよって

「楽にしてやる!」

なんて帝王切開?腹を裂き赤ん坊を取り出す

 

(産まれろ~!産まれろ~!)

 

腹を裂かれミサキは息絶えてしまったけれど

「この子ならソウタを。。。」

とか完全にイカれたタケオはまだ言ってる?

すると背後に現れた黒シゲオが灰をぶちまけ

タケオも産まれた赤ん坊も黒焦げになり焼死

ま、タケオはともかく赤ん坊はとんだ災難?

ひとり残ったアンナにも。。。と思ったけど

ハルの遺灰を必死に集めた時の火傷を目にし

黒シゲオは襲うことなくそのまま見逃す事に

 

(赤黒く焦げた手に気づき)

 

(攻撃を止める黒シゲオ)

 

生き残ったアンナはソウタと共に家から出る

目の前の道路まで行くとそこに献花が。。。

と、車の迫る音が聞こえて立ち止まった二人

ふと見るとソウタはあの"包丁"を握っていて

ここでアンナの頭を恐ろしい考えがよぎる!

「刺される前にソウタを道路に押しだせば」

しかしタケオのように非情になれないアンナ

ソウタの手から包丁を取り道端に放り投げる

落ちた包丁の側で献花が静かに揺れて。。。

 

(アンナたちの母に供えられた花か?)

 

そしてソウタと手を繋いで歩いてゆくアンナ

二人が去ってゆく背中が静かに映し出されて

-ラストシーン-

怒りに震えてハルの復讐を果たした黒シゲオ

タケオの家に残された被害者の遺体を集めて

"来年こそは一緒に桜を見よう"

そんなハルとユリコとした約束を果たすため

遺体の四肢を組み合わせて何かを制作すると

「死肉に花を咲かせましょう」と遺灰を蒔き

 

(見事な人肉桜が完成!)

 

(接着剤不要ですw)

 

完成した人肉桜を満足げに眺める黒シゲオに

幻か?微笑むユリコとハルが寄り添い。。。

めでたし、めでたし、で、エンドロールへ!

 

傍若無人で家族からも嫌われているジジイが

孫の笑顔を取り戻そうと必死過ぎて壊れる!

人の死を見せれば笑うはずと殺戮を繰り広げ

そんなジジイに愛犬を殺された隣の爺さんが

怨みはらさでおくべきか?完全にぶちキレて

非道なジジイを血祭りにあげて復讐を果たし

行き掛けの駄賃?人肉桜まで作っちゃうお話

 

脈絡もなく殺しを重ねるキチ〇イのジジイに

灼熱の遺灰を蒔く復讐鬼と化す正直爺さんと

見どころも活躍もしっかり押さえていますが

残酷シーンは多いけれどリアルじゃないうえ

肝心の解体シーンは映さない高等テクニック

どう見ても"作り物"な遺体と飛び散る鮮血に

「ああ、なるほどソッチ系ねw」

とかすぐにピンとくるところは嬉しい仕様?

私は映画先輩さんのアドバイスがあったため

期待値を下げていたので許容範囲内でしたが

これを劇場で観た方は驚いたでしょうね(笑

ま、ツッコミどころが満載っていう意味では

B級映画と割り切って楽しむ事はできるけど

そんな楽しみ方ができるのは一部の方のみ?

一部に入っている私は笑って楽しめましたが

「は?」となるのが普通の反応かも(^▽^;)

キチ〇イジジイにも殺しの理由があるところ

登場人物たちそれぞれに物語があるところと

人間ドラマとしての伸びしろ?はありそうで

丁寧に描けばまた違ったかもしれませんよね

直接見せなくても犬や赤ん坊を殺すのもあり

気分を害する方もいるであろうコチラの作品

「恐解釈 桃太郎」よりはスッキリできなくて

ちょっともったいないところも多いのもあり

もちろん誰にでもオススメできないのですが

どうしてもという方は期待値を低めに下げて

こういう作品と割り切って鑑賞して下さいね

 

🌸🐕