「ブック・オブ・ザ・デッド 死者の書」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

怒りくまのブログ(仮)

気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

まだ本調子ではないけど今回はアマプラの方で

コチラの作品をレンタルして鑑賞してみました

 

【ブック・オブ・ザ・デッド 死者の書】

 

舞台はゾンビが溢れかえったイギリス

高い塀に囲まれた山小屋に身を潜めるマシュー

ゾンビが集まらないよう周囲を経過して見回り

死体があれば山小屋に回収してそれを焼却処分

繋がらない無線と向かい合う日々を送るある日

ゾンビではない見知らぬ男が山小屋の前に現れ

「オレは生きているか?」

そう告げるとそのまま倒れ込んでしまって気絶

山小屋の中に男を運び念のため鎖で縛り上げて

男の荷物を漁ると中には革張りのぶ厚い"本"が

 

(この男は何者?)

 

(思わず目を奪われるマシュー)

 

"全てを知っている"という人物が記したその本

気絶したのがその人物なのかは分からぬままに

記された内容をマシューが読む体で物語は進み

-第一章-

仲間とのカラオケ大会に向かう二人の男性だが

車がエンストしにっちもさっちも難儀してると

霧の向こうから薄気味悪い人影が近づいてくる

助けと欲しいと男性たちが声をかけたその相手

それは数千年の眠りから目覚めた"怪物"。。。
 

(始まりの怪物。。。)

 

助けてもらえると思った男性たちだったけれど

問答無用で怪物が襲い掛かり血祭りにあげられ

 

男性たちが襲われてからどれくらい経ったのか

友人宅へ向かう途中のダンは倒れた女性を発見

なにかに首を喰いちぎられ大量に出血していて

死んでいるのか?すぐに警察に通報したけれど

女性が起き上がり驚いたダンは思わず後ずさり

すると物陰にいた男性に襲われ顔面を噛まれて

一方、通報を受けた警察署に侵入してきたのは

 

(ゾンビの群れ!)

 

警察署が阿鼻叫喚の地獄絵図と化すその一方で

いつの間にか大量に増殖していたゾンビにより

街のあちこちで陰惨な殺戮が繰り広げられる中

顔面を噛まれてゾンビになりかけているダンは

意識があるのか?無意識なのか?自宅へ戻るが

家にいた妻のエイミーと幼い娘リリーは驚愕!

「パパ。。。なの?」

戸惑いながらも二階の部屋に閉じこもり隠れて

朦朧としながらウロウロするダンが鏡を見ると

 

(。。。オレなのか?)

 

その隙を突き家を飛び出したエイミーたちだが

家の周囲を歩き回るゾンビに襲われてしまう!

と、その様子にダンの残った自我が体を動かし

エイミーを襲うゾンビたちを蹴散らしたけれど

彼女は既に噛まれて命を落としてしまい。。。

そこに駆けつけたエイミーの兄はダンに驚いて

銃を向けるが。。。ダンの反撃をうけ殺される

そのうえ銃が暴発してしまいリリーの命を奪い

ダンは悲しみに暮れリリーを抱き自宅へ向かう

 

(愛する者を全て失ったダン)

 

「あれから父親は愛娘を食べたのだろうか?」

その一文にマシューは感慨深げな表情を浮かべ

不気味なほどに静まり帰る中で続きを読み始め

-第二章-

怪物はハーメルンの笛吹のごとくゾンビを導き

無限に増殖したゾンビは街を襲うと人類を蹂躙

そんな街の片隅で目の前で恋人を殺された青年

死体が転がる死屍累々の街を彷徨い歩いてると

幼い息子を連れている父親に助けを求められる

 

(この状態では助けたくても)

 

(動く事ができず。。。)

 

尻込みした青年の前で親子はゾンビに捕まって

思わず目を逸らしその場から急いで離れた青年

ゾンビの群れと街を避けて森の方へ移動するも

そこにも人間を貪り喰らうゾンビの姿が。。。

先に進んだ青年は気がつけばゾンビに囲まれて

ジリジリ後ずさりした彼の前に立ち塞がるのは

まさか生きてた?殺されたと思ったあの父親!

息子を見殺しにされ怒り心頭の彼は青年に迫り

青年は「命は助けてくれ」と必死に訴えるけど

 

(気持ちは分る)

 

父親だけではなくゾンビの群れも襲い掛かって

それをバットで殴って蹴散らしてゆく青年だが

飛び掛かる父親に掴まれて押し倒されてしまい

と、顔の傷を攻撃した青年がなんとか逃れると

ゾンビの群れに掴まれた父親は埋もれてしまい

その場を後にした青年は離れて暮らす母の元へ

ゾンビに襲われる人々を横目に青年は歩き続け

なんとか辿り着いた実家は。。。何故だが無人

嫌な予感がしながら庭に出た青年が見た光景は

 

(誰かを喰らう母の姿)

 

「許せ。。。お袋」

そう言って青年はバットを母の頭に振り下ろし

実家の中へ戻って幼い頃の写真を眺めていると

二階で物音がした気がした?様子を見に行くが

隠れていた姉ケイトが彼の背中に包丁を刺す!

まさかの弟アレックスと気づいて驚くケイトは

幼い息子のベンジャミンが家を飛び出してから

探しに行った母も戻らないと聞いたアレックス

甥ベンジャミンの服装には見覚えがあり。。。

 

(赤い靴を履いた子供を)

 

(食べる少女のゾンビ!)

 

森でベンジャミンが食べられているのを見たと

話しを聞いたケイトは彼が見捨てたと知り激怒

「子供を見捨てるなんて!」

思えばアレックスは他人を見捨てて生き延びた

しかしこの状況で生き残るにはそうするしか?

実家から車で逃げようとするアレックスだけど

幼い息子の死を受け入れられないケイトは外へ

ところが実家は既にゾンビの群れに取り囲まれ

アレックスもケイトもゾンビに襲われてしまい

 

(群れの中にはダンの姿も)

 

(もちろんあの父親も)

 

「怪物は自分か起こした狂乱を楽しんでいた」

今の状況を引き起こした元凶に思いを馳せつつ

革表紙の本を手にしたマシューは先を読み進め

-第三章-

幼い息子ジョージを連れ逃げる医師のリックは

夢か幻か?マシューの前に現れたあの男と遭遇

「この道は危険だ」と警告する彼から銃を貰い

何故彼が?やはり本を記したのは彼だったのか

映画を観ているコチラもリックもただただ困惑

 

(どうしてこの男が?)

 

(銃を持つ相手に警戒するリック)

 

その銃でジョージを撃つ悪夢に襲われながらも

車を走らせるリックは不気味な廃墟を見つける

ここで一休み。。。と思った父子は廃墟の奥で

捕らえられ袋詰めにされたゾンビたち目にする

すると神の救いだとか口にするイカれた牧師と

ジョージをゾンビ扱いするキレてるデイビット

まともそうな女性ジュリが現れ父子に銃を向け

何か目的がある?牧師に命じられたデビッドが

ゾンビを生け捕りにしていると教えられ。。。

 

(目つきがヤバい牧師)

 

(完全に壊れてるデイビッド)

 

(ジュリだけはまともで。。。)

 

が、これだけのヤバい顔ぶれが揃っているのに

事態は急変!ジョージを脅かすのをやめるよう

注意してきたジュリをキレたデイビッドが撃つ

隙を突いたリックがデイビッドを絞め落として

騒ぎを聞きつけたゾンビの群れが押し寄せる中

何を考えてる?牧師は捕まえてたゾンビたちに

ガソリンを浴びせかけると点火して焼却。。。

頭のおかしな連中に関わり死ぬわけにはいかぬ

リックは牧師を射殺しジョージを連れて逃走!

 

(コイツは何がしたいんだ?)

 

(群れの中にはまたダン?)

 

そして廃墟にゾンビの群れが一気に押し寄せる

まだ息のあったジュリは生きたまま貪り喰われ

と、廃墟の奥へと奥へと逃げた父子だけれども

何かの病気なのか?ゾンビになる予兆なのか?

ジョージの鼻からスーッと血が滴り落ち。。。

「ゾンビになるの?」

不安げな息子に優しく言葉をかけるリックだが

そこにゾンビとなったダンが現れ襲い掛かる!

 

(既に自我は無いのか?)

 

するとここでダンはジョージにも襲い掛かるが

ジョージとわずかに残るリリーの記憶が重なり

動きを止めたダンをリックがあの銃で射殺して

廃墟から外へと出した父子はゾンビを押しのけ

自分たちの車に戻るとそのまま走り去り。。。

と、リックは妻がゾンビとなった時の事を回想

その時にジョージもゾンビに腕を噛まれていて

景色の良い場所を探し車を止めて降りたリック

ゾンビとなったジョージを射殺し。。。自分も

 

(そして引き金を引く)

 

引き金を引いた銃から弾は出たのか出ないのか

その結末に思わず革表紙の本を閉じたマシュー

ここで目を覚ました男にあれこれと問い詰める

"怪物"なんて信じがたいお前はどこからきた?

男と本の内容に対する疑問を口にするマシュー

すると男はこんな場所にひとり身を隠していて

世界の状況や怪物の真偽が分かるのか?と答え

確かにここしばらくゾンビの姿を見てはいない

困惑するマシューに男は拘束を解くよう頼んで

 

(ん?名前を呼んだ?)

 

何故か自分の名前を知る男を警戒するマシュー

"無線"を聞いて助けに来たと男は話すけれども

そもそもマシューは無線で名乗ったことはない

更にマシューがゾンビとなった父を殺した事や

警戒に出る時は父の墓前をいつも通っている事

ひとりになった孤独と寂しさを紛らわすために

故障して通じない無線に語りかけていた事まで

マシューの事を何からなにまでお見通しの男は

「あんたに会うためここにきた」

全ての人間をゾンビにするのが目的の怪物だが

あらゆる接点を断ったマシューは発見されずに

これまでこの場所で生き延びる事ができていた

しかし"無線"を使い他者との接点を求めたため

怪物に居場所がバレ。。。そうこの男は怪物!

 

(ゾンビを引き連れこの地に来た)

 

その時!山小屋の明かりが消え暗闇に包まれる

目の前にいた男は姿を消しゾンビが押し寄せて

松明を手にして逃げ惑うマシューだったけれど

霧の中から現れた怪物が彼の前に立ち塞がると

「再び闇を恐れて光に感謝しろ」

マシューは手から松明を落として暗闇が訪れる

 

-ラストシーン-

マシューの無線を聞いた一団が山小屋に到着し

その周囲を捜索したが人の気配はなくて。。。

ただ、置き去りにされた革表紙の本を見つける

それが何か理解できない一団の前に現れたのは

 

(もしかしてこの男は。。。)

 

(やっぱり)

 

生きとし生ける者は闇に葬られてゾンビとなる

で、エンドロール

 

ゾンビの発生と拡散により文明が崩壊した世界

他者と関わらずに身を潜める男性の前に現れた

謎の男が持ち込んだ本を読んでいるという体で

三者三様?の家族の悲劇を描いたエピソードを

オムニバス形式で見せてゆくってこちらの作品

うん、ゾンビの発生理由はある程度は納得でき

どうして主人公の元に謎の男が訪ねてきたかも

最後にしっかり描かれていて好感が持てますが

本をわざわざ読ませる理由だとか怪物の正体と

ちょっとだけモヤっとする部分も残りますよね

ま、それは想像にお任せという事で楽しめるし

けしてダメってワケではないのですが(^▽^;)

ただ本の中身で描かれた人々の悲劇や苦しみが

主人公に対してどんな意味があるのか分からず

そのあたりは観賞した方の解説も聞きたいかも

で、そんな細かい事はともかく(←バカ!)

やっぱりゾンビ映画と言えば残酷描写ですよね

それがまぁ!ビックリ!B級となめてましたが

驚くほどにグロくて陰惨なシーンが満載でした

ブログやXに貼ったら削除確定の映像もあって

頭を掴んで脊髄もろとも引っぬくような映像や

顔の皮をベリベリとはぎ取る描写なども。。。

そっちの意味では大満足させてもらえましたよ

むしろそうした映像だけダイジェストで観たい

そんな風にも思えるのは私だけでしょうかね?

とはいえ間違いなく悪魔の類?のような怪物が

なんとも言えない活躍を見せてくれたりもして

"震えあがるほど怖い"とはまた違う恐怖を描く

2012年制作のイギリス産ゾンビホラーでした

これもアマプラのレンタルにしかないのかな?

もっと他の配信サービスでも流してほしい本作

気になった方はアマプラの方でぜひ一度です!