「PIGGY ピギー」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

今回はリリースを待っていたコチラを観ました

 

【PIGGY ピギー】

 

肉屋を営む両親、弟と暮らすティーンのサラは

マカ、ロシたち同級生の女子にいじめをうけて

「PIGGY(子豚)」なんて呼ばれ笑われていた

ま、これでコイツらがどんな酷い目にあっても

同情の必要もないし可哀そうでもないのが確定

これで気楽に観れると予防線を張ったところで

以前は仲の良かったクラウもサラと距離をおき

いじめられないようマカたちと付き合うように

もちろんそんな事を両親にも相談できずにいた

 

(引きこもり気味な少女サラ)

 

同級生のクズにもバカにされているその一方で

街の犬からも吠えられ踏んだり蹴ったりのサラ

せっかくの夏休みだし?プールに行った彼女は

人もいないし?豊満な肢体を惜しげもなく晒し

セクシーなビキニ姿で泳ごうと。。。したが?

近所で見たことがないワイルドな男性と出会う

男性は怖いけれど不思議な魅力を感じていると

通りがかったマカ、ロシがサラの姿に気がつき

「小汚い彼氏とデートw」とか彼女をからかい

 

(今回の犠牲者御一行様ですw)

 

その間に男性はそそくさと立ち去ってしまって

サラも水からあがろうと必死にバタバタ泳ぐが

わざわざプールサイドに降りてきたマカとロシ

水面のゴミを取る虫取り網をサラの頭に被せる

二人と一緒にいたクラウは止めたら次は自分?

いじめられるのを恐れて口も手もだせずにいて

ジタバタしてるサラを見てはしゃぐマカたちを

「早く〇ねばいいのに」とか思いつつ観てると

水に潜ったサラは反対側へ泳いでゆくけれど?

 

(水中に。。。誰か沈んでる?)

 

ま、無我夢中で泳ぐサラはそれには気がつかず

ぶはっ!と水から頭をあげて一息つく間もなく

マカたちはサラのカバンを持ち去ってしまう!

着替えもタオルも持ち去られてしまったサラは

セクシーなビキニ姿でマカたちを追い道を疾走

その途中で男子たちが乗る車と遭遇してしまい

「走るベーコンw」なんて小バカにされ。。。

恥ずかしさと悔しさと怒りに震えつつ走るサラ

脇道に逸れて先に進んだ彼女だが?その背後で

 

(草むらから這い出る血まみれのマカ!)

 

そんな彼女をプールで出会った男性が捕まえて

無理やり道端の車に乗せるとそのまま走り出し

サラの横を通り過ぎ。。。ずに何故だか停車?

助けを求めるマカたちと運転する男性に気づき

恐怖のあまり失禁してるサラを目にした男性は

荷物からバスタオルを出しそっと地面に置いて

助けを求めて叫び続けるいじめっこのマカたち

サラのために?バスタオルを置いてくれた男性

どっち?どっち?どうする。。。迷ったサラは

 

(バイバイ。。。)

 

(残念w)

 

男性の車は去りサラはバスタオルを巻いて帰宅

このままいつもの日常に。。。戻れるはずなく

マカが持ち去ったカバンとスマホは消えたまま

見捨てたのがバレたらどうしようとひとり焦り

そんなサラの後を何者かがつけ回すその一方で

プールで"死体"が見つかったと街は大騒ぎに!

ま、間違いなく沈んでいたアレなんだけれども

死体と聞いて慌てるサラを連れママはプールへ

野次馬を押しのけ前に出たママは探偵気取り?

 

(なんで捜査に参加してんだよw)

 

そのうえサラの気持ちを知らないママは警察に

娘が"プールに来た"とか"毎日通ってる"だとか

余計な事をベラベラと話し警察官に注目されて

焦ったサラは「プールになんて来てない!」と

ここで初めて"ブタ"と呼ばれたのをママに告白

それが嫌でプールを避けていたとサラから聞き

自分の娘がいじめられていた事を知ったママは

娘の苦しみに共感し労わる。。。かと思いきや

「痩せればブタとは呼ばれない」とかのたまい

 

(いや、そうだけど)

 

(今夜から食事は野菜だけ)

 

いじめられたくなければ痩せろ!とムチャ言い

極端な食事制限を押しつけられてしまうサラ!

で、深夜に空腹に耐え部屋で悶々としていると

誰かがサラの好きなお菓子を窓辺に差し入れし

不審に思うもともかくお菓子を貪り喰ったサラ

パパのスマホを拝借し登録端末を探すアプリで

自分のスマホの位置情報を頼りに森へと入ると

遂にカバンを見つけ。。。そこで出会ったのは

 

(あの時の男性。。。)

 

と、その時!マカたちを探す親たちの気配がし

暗がりに男性と身を寄せ合いジッと潜むサラは

相手が誘拐犯で殺人鬼かもと恐怖を感じながら

初めて異性を意識し?悶々としながらドキドキ

そこに人の気配がしてサラと男性は別々に逃走

警察も駆けつけ森でロサの死体が見つかる一方

クラウの彼氏ペドロが帰宅したサラを呼び出し

自分にクラウたち失踪の容疑がかかっていると

プールで見聞きした事を話してほしいと懇願!

 

(そりゃあ災難だね)

 

マカたちはプールでサラをいじめている動画を

SNSにアップしペドロはそれを観ていたらしく

言え、言わないでペドロと押し問答となる二人

そこにクラウの母まで乱入!サラを問い詰めて

大騒ぎとなった挙句に警察が介入!全員確保!

で、サラは事情聴取を受け三人のいじめを告白

もしも「プールで三人と会った」と話したなら

いじめも発覚して三人が傷つくからかばったと

泣きながら話すサラに警察官が質問を重ねると

それを遮ったママは弁護士を呼べと言い出して

 

(強気だなw)

 

「映画の観過ぎだ!」なんて怒る警察官。。。

なんか映画ばっかり観ていてスンマセン(-_-;)

ともかく警察署を出てサラとママは帰宅したが

帰宅して早々に二人が口喧嘩をはじめたその時

家に侵入していたあの男性がママにビンタ一閃

なんかパパも先にK.O.されちゃってるようで

トイレから「紙が無い!」と弟が叫ぶ声が響き

ママが「やめて」と涙ながらに訴えるのを無視

男性はサラの手を掴み強引に連れ去ってしまう

 

(愛の逃避行?)

 

近所の悪ガキどもに見られるもサラを車に乗せ

そのまま夜道をひた走る男性の車だったけれど

男性がよそ見したその時!横断する牛に激突!

なんで道に牛がいる?いたんだから仕方ない?

朦朧とするサラを男性は抱えてどこかへと運び

ふと目覚めたサラは屠畜場のような場所を探索

吊るされているが生きてるマカとクラウを発見

サラの姿を見て「助けて!」と叫ぶクラウだが

警察に通報しなかったというサラを責め立てて

 

(いや、悪いのはあの男だろ)

 

「怖くて言えなかったの」と泣いて訴えるサラ

それを罵りまずは私の縄を解けと命じるクラウ

逆にいつも率先してサラをいじめていたマカは

男性の気配を感じると「サラ!早く逃げて」と

どっちもクズだけどマカの方がマシなのかな?

するとサラが逃げたところに男性が戻ってくる

彼女が逃げたと気づき名を呼んで探し回る男性

出口を探してはいつくばって右往左往するサラ

と、転げ落ちた床には切断された死体が転がり

 

(これまでの犠牲者。。。)

 

恐怖するサラを捕まえた男性は彼女を抱きしめ

死にたくないと泣くサラにそんな事はしないと

マカの前までサラを連れてゆきナイフを握らせ

一緒にやろう、憎いんだろ?なんてサラを煽り

煽られたサラは。。。マカじゃなく男性を斬る

が、バレていた?腕を掴まれてナイフを落とし

怒り心頭の男性が銃を手にした。。。その時!

吊られたクラウが根性見せ動く足で男性を蹴り

ナイフを拾ったサラが男性を刺すと銃が暴発!

 

(わき腹を刺された男性は悶絶)

 

(暴発で片手を吹き飛ばされクラウ悶絶)

 

すると覚悟を決めたサラは男性にぶちかまして

怯んだところをガッチリと抱え首に噛みつく!

首から大量に出血して血の海に沈んでゆく男性

ハッと我に返ったサラはとんでもない事をした

自分がしでかした結末にガタガタと震えだして

と、男性の側に落ちた銃を拾っててにしたサラ

「許して!」「誰にも言わないから!」

とか怯えるマカとクラウに向け一発ずつ発砲!

しかし撃ったのは二人を拘束している縄。。。

 

(二人を助け去ってゆくサラ)

 

あ、ちなみにサラはパパと頻繁に狩猟に行って

多くの得物を仕留めてきた凄腕のハンターです

乾いた血にまみれて茫然自失で道路を歩くサラ

バイクで通りがかったペドロが彼女に気がつき

街まで送るとバイクにのせると走り出し。。。

で、エンドロールへ

 

自分をいじめる子たちが拉致されるのを目撃!

恐怖?復讐?ざまあみろ?見逃した女の子だが

拉致した犯人に何故か惚れられてしまい。。。

なんてまさかの展開?を見せるこの作品ですが

YouTubeで公開され話題騒然となった短編を

大胆にアレンジして制作された作品なんですよ

元々の短編はいじめっ子たちが拉致されたのを

主人公が見送ったところで終わっちゃいますが

そこから先はこの作品のオリジナルストーリー

田舎町特有の保守的で閉鎖的な思考や人間関係

いじめを受けても口にできない風潮を交えつつ

主人公の心と体の成長を丁寧に描いてる作品で

終盤で人体破壊描写がチラホラあったけれども

思っていたほど陰惨で残酷なシーンなどは無く

怖いというよりどちらかというと精神的に不快

気分が悪くなるタイプの作品になってましたね

誘拐殺人犯の男性の動機や内面が見えないうえ

主人公が最後に人道的?な選択をしたところと

なんかモヤッとする?部分もあるスペイン映画

きっと観る人により受け止め方も変わりそう?

それでも思春期の少女の心の内側を表現したり

見所も多いので気になる方は機会があればぜひ