「最後の写真」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

今回はアマプラで見放題配信されている

コチラの作品が気になって鑑賞しました

 

【最後の写真】

 

カメラ店で働きながら写真を撮るジェフ

敏腕編集者の妻マノンに支えられながら

写真家としての成功を夢見ていたけれど

致命的に才能がないため鳴かず飛ばずで

そんなある日、謎の紳士が店に現れると

年代物の"カメラ"を預けたまま姿を消し

 

(怪しげで品のある紳士)

 

(特別なカメラだと。。。)

 

古いだけで価値のないカメラとはいえど

紳士が現れるまで預かる事にしたジェフ

使いかけのフィルムと預かったカメラで

人々の様子を思うがままに撮影してゆき

ホームレスへの炊き出しの現場に遭遇し

ボランティアの男性の許可をもらい撮影

 

(街の現実を切り取る。。。)

 

撮影を終え現像した写真にジェフは満足

しかしその中に見覚えない女性の写真が

ジェフ自身はまったく撮った覚えがない

もしかしてあの紳士が撮影した写真か?

その写真を改めて自宅で現像したジェフ

アンニュイな表情の女性に思わず見入り

 

(誰が撮った?彼女は誰?)

 

透明感のある不思議な魅力を放つ女性に

人を魅了する何かを感じ取ったマノンは

ジェフを連れて顔なじみのギャラリーへ

ギャラリーのオーナーも写真を気に入り

女性の写真をメインに個展を開くことに

写真は話題となって個展は賑わい。。。

 

(一枚の写真が人生を変える)

 

個展の賑わいを喜ぶジェフだったけれど

それが自分の写真ではないと言い出せず

悶々としていると男性に声をかけられる

刑事だという男性マシューは写真を指し

いつどこで撮ったのか執拗に質問。。。

実はその女性アンナは既に死亡していて

 

(事態はまさかの展開に)

 

翌日、警察を訪ねたジェフにマシューは

アンナが殺害された現場の写真を見せる

現場はあの写真が撮られた場所に酷似!

するとその場所にジェフは見覚えがあり

それは炊き出しをしていた廃工場。。。

警察を出たジェフはその場所へと向かう

 

(ここでいったい何が。。。)

 

ボランティアの男性に声をかけたジェフ

アンナについて質問すると驚きの返事が

撮影の時にジェフも彼女と会っていると

それも彼女は撮影の直後に消えたらしく

で、アンナの"死"をジェフが口にすると

男性は今聞いた話を忘れると語り。。。

 

(。。。何か怪しい?)

 

進むマシューの捜査、妻に言えない真実

悩んだジェフはやはり紳士に会わねばと

バッグに刻まれた名前から所在を探して

高齢者療養施設で紳士セラファンと対面

アンナ殺害について問い詰めるジェフに

答えをはぐらかした末に"彼"が撮ったと

 

(彼?って誰?)

 

このカメラは"被写体"が見たものを映す

つまり被写体の中に犯人がいると。。。

何を言っているのか理解できないけれど

セラファンが施設にいる理由は理解した

その間にもマシューは執拗に姿を見せて

アンナの死の真相について話すよう迫り

 

(憎い犯人を捕らえるため必死)

 

このままでは自分が犯人にされてしまう

セラファンの言葉を信用してみる事にし

撮影したホームレスたちをもう一度撮影

もし犯人がいるなら何か映るはず。。。

が、何も映らず最後のひとりとなったが

その男"ジョセフ"は最近姿を見せないと

 

(彼はどこへ消えた?)

 

ボランティアの男性もその行方は知らず

そこでジェフはマシューに協力を求めて

ジョセフが真相を知っているはずと説明

と、アンナはジョセフの恋人だった事や

多くの事件を起こしていると判明。。。

これで容疑も晴れ仕事も順調でそのうえ

 

(嬉しい知らせを受け)

 

人生が好転し順風満帆のジェフだけれど

それ以来アンナの幻覚を見るようになり

マノンがアンナに見えたりと心を蝕んで

思い悩んだジェフはセラファンを訪ねる

ジェフがカメラを返そうとするのを止め

それはできない。。。既にそのカメラは

 

(手放す事はできない。。。)

 

やはりセラファンも同じ経験をしていた

術後の合併症で亡くなった幼い息子だが

真相を知るためにカメラで執刀医を撮影

手術ミスがあった証拠写真を手にするも

幻覚に襲われて心が死んだと語った彼は

逃れるには"犯人を探して罰を与えろ"と

 

(愛する妻のためにも。。。)

 

セラファンから銃を受け取ったジェフは

炊き出しに来たジョセフの友人を尾行し

遂に隠れ家に潜んでいたジョセフを発見

が、素人のジェフが人を撃てるはずなく

ジョセフと友人の写真を撮るのが精一杯

ボコボコにされたその挙句に路上に倒れ

 

(通行人に助けられるも気絶)

 

気絶したジェフが目覚めるとそこは病室

朦朧とする彼の側には何故かマシューが

どうやらずっとジェフを尾行してたよう

そのうえセラファンにも会っていた彼は

カメラの"秘密"も知ってしまったようで

映せば犯人が映るカメラを渡せと。。。

 

(そこまで。。。する?)

 

すると看護師が現れマシューは一時撤退

その後、退院したジェフを迎えるマノン

彼女がカメラを保管してくれていたため

ジェフは全てを告白しフィルムを現像!

しかしジョセフは真犯人ではなく。。。

と、写真を見ていたマノンは何か気づく

 

(よく見ると誰かが)

 

写真にはもうひとり何者かが映っていた

ふと思いついたジェフは警察署へ行くが

探していたマシューの姿はそこにはなく

仕方なく自宅へ戻るとマノンがいない!

伝言を頼まれたという少年から話を聞き

廃工場へ行くとそこに気絶したマノンと

 

(写真に写っていたマシューが)

 

犯人が映るあのカメラを欲しがったのは

殺人の真犯人を捕まえたいからではなく

自分が犯人だとバレる事を恐れたから!

アンナを本気で愛していたマシューだが

マシューには売春婦という裏の顔があり

それを裏切りと感じたから殺害したとか

 

(殺す必要はないでしょ)

 

銃を向けカメラを渡せとせまるマシュー

渡すわけにはいかないと逃げるジェフは

地面に置たカメラを囮にマシューを誘い

油断した彼を背後から鉄パイプで殴打!

真犯人を殺す事で呪縛から解放された?

ジェフは朦朧としているマノンを保護し

 

(これで大団円?)

 

-ラストシーン-

ジェフはカメラをセラファンの元へ返す

戻ったカメラを愛おしそうに手に取ると

「新しい主を見つけてやるからな」

セラファンはカメラにそんな言葉をかけ

その言葉を背にしてジェフは去ってゆき

 

(そこまで大切なのね)

 

カメラはこれからも人の心と魂を映す?

で、エンドロール

 

謎の紳士から預けられた年代物のカメラ

それは目に見えるものを映すだけでなく

人が心に秘めている罪までも映すカメラ

何も知らずに撮った写真が人生を変えて

愛する人を巻き込んだ事態へと発展する

ミステリアスで怖いフランスのTV映画

 

罪を映すカメラを起点にしたミステリー

正直、プロットは悪くないと思いました

ただフランス映画だからでしょうかね?

静かで淡々としてる思わせぶりな展開や

ワケが分からない雰囲気は良いけれども

見せ場的なドカン!としたシーンが無く

ふんふん。。。と観ているうちに終わる

全編通しあまり抑揚がないんですよねぇ

ま、そういうのが好きな方ならハマるし

苦手な方は「う~ん?」となる(^▽^;)

 

そもそもあのカメラは何だったのかも謎

悪魔のイタズラか?神が与えた贈り物?

謎は謎のまま丸投げで終わっちゃうので

とにかくモヤモヤしか残らないんですよ

もちろん謎が判明しない終わり方なのも

ラストとしてアリといえばアリ?ですが

ふんわり謎めいてふんわりと着地。。。

はい!終わり!ではなんとなくね(-_-;)

 

とはいえ、TV映画という事を考えると

十分に見応えはあったと思えるこの作品

無料だから。。。って範疇ですね(笑)

当然ですがあまりオススメできませんが

気になった方は配信の方でぜひ一度です

 

カメラ