世界規模の核戦争で地上は汚染され
人々が地下のシェルターに隠る一方
奇跡的に無事だった谷間の山村で
自然の中でひっそりと暮らす女性アン
他の村人らは生存者を探すためにと
谷間を出て誰一人戻ることはなく。。。そんなある日、汚染水で水浴びする
黒人の男性と遭遇して彼を助ける
献身的な介護で回復したその男性は
政府機関で働いていた科学者ジョン
シェルターの生活に限界を感じて
防護服を着て世界を徘徊してたとか
その後、静かな二人での生活が続き
しばらくは淡々とした映像が流れ。。。
たった二人の男女という事もあって
なんとなく意識し始めるアンとジョン
しかしジョンがどうしても煮え切らず
ユルい話はここまでで新たな展開に
二人きりの楽園と思えていた山村だが
そこへイケメン白人ケイレブが現れ
南にある軍関係者の家族が暮らす
"安全な街"を目指しているという若くてワイルドな彼とアンが急接近!
なんて二人にジョンはやきもき。。。
ともかく体力が回復するまでという事で
で、男女三人の微妙な生活が始まり
無頓着なのか?鈍感なのか?
まったく気にしないケイレブをよそに
なんとなく気まずいアンとジョン。。。
冬を迎える前に汚染水の滝つぼに
発電用の水車を設置しよう!となって
男女関係のモヤモヤを払拭するよう
黙々と作業を進める三人だったが
そして遂に完成間近となった頃に
アンが酔った勢いでジョンに迫る
が、断られたためケイレブの部屋へ
もちろん若い彼は断る理由もなく。。。
翌朝、二人の関係に気づいたジョン
水車の設置にとケイレブと滝つぼへ
防護服を着ての水中作業を終えた
ケイレブが滝の上で足を滑らせ。。。
ここで魔が差した命綱を握るジョン
で、ひとりで帰宅したジョンにアンは
昨夜はおかしかったと自分を責めて
そんなつもりじゃなかったと謝罪。。。
と、ケイレブがいないのに気がつき
けげんな顔をするアンにジョンは
彼は南へと向かい旅立ったと告げ
ラストシーン
アンは全てを察したのかどうなのか
それ以上はなにも詮索はせず。。。
発電機が動いて家に電気が回復
二人きりの生活に戻るも関係は
以前までのものとは微妙に違うなか
アンが静かに弾くオルガンの曲に
ジョンがそばで聞き入って。。。
いろいろあったけどエンドロールへ
核戦争後とSFの体はなしてますが
そんな世界観や設定を背景にして
静かで淡々とした山村の生活と共に
男女の三角関係を描いた本作品
ってか、ジョンがさっさとアンに答え
夫婦のようになっていたなら?とか
先に来たのがケイレブだったなら
どんな関係になっていたか?だとか
いろいろ考えさせられる部分も。。。
なんてあー!もうめんどくさーい!
核戦争後と言えば「ヒャッハー!」な
そんな展開が大好物な私には少し
物足りないし不完全燃焼?(←バカ)
せめて女性を取り合う二人が
血で血を洗うバトルを繰り広げたり
派手なシーンでもあればよいけれど
撃ったのは七面鳥だけですから
ま、文学的で芸術的な作品ですし
期待する方が間違ってますね(;^_^A
とにもかくにも登場人物の感情や
微妙な関係をうまく描いていた本作
気になった方は観てみてはいかが?