最近、英語とともにゆるくスペイン語の勉強も再開しましたが、

スペイン語は英語ほど日常的に見聞きしたりするわけではないので、

単語を覚えるのも一苦労です。

(英語と似ている単語もありますが、ほとんどの場合、似ていない)

 

2月末からのほぼ在宅勤務(2月末以来、出社したのは3回のみ)で、

時間はあれど勉強に身が入らないこともあるので

良い機会だと思い、猛勉強をしていた時期に一切読めなかった本を、

ジャンル問わず色々と読むことにしてみました。

 

時代背景が今よりかなり古い、

山崎豊子の「沈まぬ太陽」、アフリカ編を昨日から読み始めました。

物語の冒頭は狩猟のシーンから始まり、

狩猟をする心理はあまり理解できないなぁ、剥製ってそんなにいいものなのか、

とか、アフリカが舞台とはいえ意外なシーンから始まるな、などと

色々思いながら読み始めたのですが、

ちょこちょこと英語のネタもあって、気がつけば夢中になって読んでいました。

 

「グッドアフタヌーン、ユー キャン シット ダウン」

 

という下りでは、こんな切るようにはっきり発音するかな?

シッダウンのほうが近くないかな?と思ったり、

You can sit down. で着席を促すのってちょっと違和感ある、

sit downではなくhave a seatではないのか?と思ったり、

 

“恩地は、次席副大臣のやたらcan, may, mustの命令口調に内心、うんざりしたが"

 

のくだりで、mustはわかるけど、can, mayも命令になるのかな〜、

couldやmightのほうが柔らかいのは確かにあるけど、うーん、、、

ネイティブ、あるいは駐在者が現地で会話するとそういうものなのか?

と考えたり、結構面白いです。

 

あと、商社に勤める身としては、

駐在に関する捉え方は、ああ、どこの会社も同じなんだな、と思ったり、

駐在先のケースとして勉強になることもあったり、

セクター(インダストリー)は違えど企業勤めという意味では、

転勤や人事についてのあれやこれや、人間関係、駆け引きなど、

あるある、と思ったり、

この歳になったからこそより実感を持って読めるようになっている部分もあるかな、と思います。

 

同じ本でも、時間をおいて読み返せばまた違った印象を受けたりするものですが、

その時々で、同じ本を読んでいて感じることが変わるのが面白いですね。

とはいえ最近めっきり「何度も読み返している本」がないのですが…。

読書量は日常生活を送る上でそれほど大きく日々の営みに影響しませんが、

英語と同じで、読んでいて得をする場面、は大いにあると思います。

 

1日24時間の時間配分をどう割り振っていくかは本当に悩ましいところですが、

英語も、スペイン語も、読書も、続けていきたいと思います。

人生、死ぬまで勉強。

 

とはいえ、好きな本、興味がある本を読むのは第一ですね。

ビジネススクール在学中、あるいは卒業してしばらくは、

同窓の人たちがSNSで紹介していたり、新作で話題になっている本、講師が紹介して

いる本もしくは執筆している本は、「読まなくては」という強迫観念のようなものがあり

常に「みんなと同じことをしていないと、外れてしまう」という意識がありました。

英語を猛勉強して、曲がりなりにも自分に自信が持てるようになると、

「あ、そういうのもうどうでもいいや」と思えるようになりましたが。

 

同調して、「大勢」に染まるのは安心感がありますが、

自分が自分ではなくなっていく気がして、

時間は有限で、そして、一人ひとり、必要なスキルも、価値観も違うのに、

本だけみんな同じものを読む必要ってないんじゃないか、と思うに至りました。

 

そんなわけで最近はもっぱら自分の気の向くまま「死」について考える本をセレクトしたり、

ビジネス本でも最近話題になっている本ではなくちょっと前に出た本で、

改めて読みたいと思った本、

小説、などを色々選んでいます。

自分は、結構本を買っているほうではあると思いますが、

手元に置きたい本と読みたい本は必ずしも同じではないので、

ワンタイムで読み切るための本を無料で借りられる地元の図書館の存在はありがたいです。

 

読書についてあれこれと書きましたが、

常々ここでも書いている通り、英語を勉強する以上、

どこを目指すかにもよりますが、真の意味で英語を身に着けたいのであれば、

やはり日本語訳にしたものではなく、現地のニュースを生のまま聴いたり、読んだり

するのことをはじめ、常に英語なら英語に触れる機会を多くして、

頭を使う環境を整えるのが良いと思います。

日常に取り入れる、母国語以外の言語を多くする、これ最初は大変ですが効果は絶大です。

 

かつて英語が全くできない、苦手意識があったときはそんな発想もありませんでしたが、実際に少しずつ日常生活に英語を取り入れ、ウェイトを増やしていくと、

英語への抵抗、違和感はなくなり、

そこにあるのが当たり前、ともに暮らすことが、当たり前になりました。

 

あと、日本向けに翻訳されたりしているニュースは結構、恣意的というか、ニュアンスが歪められていたりすることが多いことに気づくと、

英語ができない人向けに翻訳された海外のニュースを見ることに抵抗を感じるようになったりもします。

実際、こういった、中間に誰かが入ることによって歪んだ情報を見聞きするのはなんのメリットもないので、

できるだけ英語のものは英語で見聞きするのが良いでしょう。

 

英語に触れる機会を増やすにあたり、

私は駐在から帰任した同僚の真似をして、

iPhoneの言語設定をEnglishにするところからはじめました。

当時は、iPhoneで時々表示されるメッセージとか、設定画面を読み解くのにも

一苦労でしたが、いつの間にかすっかり慣れていました。

現在、パソコンも含めて言語設定は概ね英語にしてあります。

たまに、アップデートやバックアップからのリストアのタイミングで、

うっかり日本語に一旦戻したりすると、

ものすごく落ち着かず、気持ち悪く感じます。

 

SNSでもBBCやCNN、ほか現地のメディアを複数フォローしていますが、

まがりなりにも語彙力がかなりついてきた、と思っていても、

実際に英語圏で使われているセンテンス、単語には驚くほどの気付きや、学びがあり、

日々、要約などの短文でも、ニュースの見出しを見るだけでもとても勉強になっています。

 

もっぱらSNSは読む・見る専門ですが、

英語のニュース、トピックを見るのも、一つの楽しみであり、日常の動作の一つに

なっています。

顔を洗う、歯磨きをする、髪を乾かす、とか、

英語にふれることが日々のルーチンに組み込まれるようになると、

伸びるスピードも速くなる気がします。

 

ほか、街なかにある看板や表示を読んで、

「へぇ」と思ったり、

自分ならどう書くかな〜とか、こういう言い回しもあるんだな、とか、

考えるのも面白いと思います。

能力を伸ばすにはインプットだけでなくアウトプットも必要ですね。

思考を整理する、瞬発力を養うという意味でも、

私ももっともっとアウトプットをしていかないといけないな、と感じます。

インプットとアウトプットは使う脳が違って、回路をつなげるのは訓練あるのみです。