・ざっと、文法を飛び飛びで、終点?まで突っ走ったが、途中通過してしまった駅(テーマ)も沢山あるので、今度は、「各駅停車」に気の向くまま乗り降りして、辺りをブラブラと散歩して行こう・・。

 

・スペイン語を勉強する目的の一つに、「ラテン音楽の歌詞を理解する」というのがあり、例えば「キエンセラ」はどうか?チェックしてみた。

 

・¿Qién será?ではじまる曲。・・Quién será la que me quiera a mí だ。

フランス語だとQui sera celle qui m'aimera ?,「誰が僕を愛してくれるの?」・・「次の恋」への期待と不安をうたっているのだそうだ・・。この短文の中に、疑問詞、未来形、関係代名詞、人称代名詞が登場する。辞書をひくと、quererという動詞のずっと後ろの方の意味に「愛する」というのがある。「querer a 〜:〜を愛する」という風に使う。で、前のla queのqueは「関係代名詞」だね。ところで、quieraだと、いきなり「接続法・現在」の登場だ。「私を愛してくるような、そんな人」て感じかな?

フランス語は未来形でサラっと訳している。「接続法」と断定したのは、後段の韻を踏む歌詞が、Quién será la que me dé su amorと「接続法・現在」が登場するから・・。「私に愛をくれるそんな人」かな?多分「スペイン語入門」40節(pp.127)でいう「関係代名詞」「la que」の使いかたに相当するんだと思うんだけど・・。違うかな??

 

・スペイン語の「疑問詞」は、「スペイン語入門から上級まで」(NHK出版)pp.82-95 に詳しい説明がある。・・疑問詞には、cómo(どのように)、cuál,cuáles(どれ)、cuándo(いつ)、cuánto,cuánta,cuántos,cuántas(いくつ、いくら)、dónde(どこ)、por qué(なぜ)、qué(何)、quién,quiénes(誰)。注意点は①「疑問詞」はすべて、ほかの語と区別するためにアクセント記号を付ける。②cuál,cuálesは数変化、cuántoは性数変化する。

 

・歌詞の後半の方の、Quién será la que me dé su amor・・それからyo ne sé, yo ne sé,という「合いの手」みたいに聴こえる箇所は「私は知らない」だな・・。

・あとhicieraというのはhacer(させる・・「使役動詞」)の接続法過去だよね・・。「私を幸せにした、もうひとつの恋」だから過去の恋だね・・。

 

キエン・セラ Quién será 歌詞の意味 和訳 原曲 (worldfolksong.com) すでに「先人」が当然いるので、これ以上の詳細はやめておく。まあ、歌詞を全部理解できた日には「一人カラオケ」のレパートリーに加えておこう。(過去の恋愛をふりかえり、将来は、どうなるだろう、私は知らないが、誰が私を愛してくれるのか・と切なく歌う。接続法の過去も、未来形もでてくる。個別の動詞を子細にみて勉強した方が、今後につながる・・ので、いくつか動詞をとりあげよう。)