「頼られる=自分の価値だと思ってしまうんです」
ある受講生さんから、そんな相談を受けました。
ㅤ
きっと、責任感が強くて、まわりにも気を配れる優しい方なんだろうなと感じました。
でも…もしかしたら、少しだけ自分を後回しにしてしまっているかもしれません。

ㅤ
たとえば、職場でのこと。
後輩から、
「この資料どう作ったらいいですか?」
「この書類、どこに提出すればいいですか?」
と毎日のように質問が来る。
ㅤ
本当は、自分の仕事が山ほどあってギリギリなのに、
「頼られてるうちが華」
「期待に応えなきゃ」
そんな言葉がよぎって、気づけば全部引き受けてしまっている──
ㅤ
こうして頼られることで、自分の価値を実感できることもあるかもしれません。
けれど、それが当たり前になってしまうと、
あなたじゃなきゃ回らない状態を自らつくり出してしまうことにもつながります。
ㅤ
もちろん、後輩をサポートすることは素晴らしいこと。
でも「全部一人で抱え込まなくていい」ことを、
自分にも許してあげませんか?
ㅤ
たとえば、
・よくある質問はマニュアル化する
・説明上手な後輩を「教える役」に育ててバトンタッチ
・質問内容を事前に整理するフォーマットを導入して省エネ化
ㅤ
こうした小さな工夫が、未来の自分と組織を守ってくれます。
ㅤ
頼られることと、自分の価値はイコールじゃない。
本当の価値は、長く無理なく「関わり続けられること」かもしれません。



