「私ばっかり…」
昔の私は、心の中でこの言葉を
何度もつぶやいていました。
営業事務の仕事をしていた頃。
残業しても仕事が終わらない日が続いていた中で、
ある日また、新しい業務を当然のように振られたんです。
私は顔に出ていたと思う。
「もう無理なんですけど…」って思ったけど、言えなかった。
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「文句を言っても、どうせ変わらない」
「上司に言っても意味ないし」
そうやって、黙って我慢するのが癖になっていました。
実際、何度か掛け合ったこともあります。
でもそのたびに「今はみんな大変だから」なんて流されて、
状況は何も変わらなかった。
そのうち、何も言わなくなりました。
悔しさと、無力感だけが残りました。
一番しんどかったのは、
そんな状態を受け入れちゃってる自分に気づいた瞬間です。
あの頃の私は、
「頑張ってるのに報われない」って思ってたけど、
本当は「頼り方がわからないだけ」だったのかもしれません。
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そしてあるとき、
私は職場の外に目を向けてみました。
このままの毎日を一生繰り返すなんて、無理だと思ったからです。
その中で出会ったのが、
「自分が二番でいい。相手を一番にする」
という利他の価値観でした。
びっくりしました。
今まで、「誰かのために動く」=損することだと思ってたから。
でもその人たちは違いました。
誰かのために動いてるのに、苦しそうじゃない。
むしろ、自分の軸でちゃんと立ってる感じがしたんです。
私の中の「当たり前」が崩れていくのを感じました。
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我慢することが強さじゃない。
ちゃんと頼れること、甘えられること、
そして「私ばっかり」にならない関係性の中で生きていくこと。
それが、本当の意味で自分を大事にすることなんだって
ようやく気づきました。
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あなたにも、もし今「私ばっかり…」と思う瞬間があるなら、
一度、いつもの世界の外に目を向けてみてほしいです。
ちょっと居心地が悪くても、
その違和感の中にこそ“「あなたの人生を変える何か」があるかもしれません。
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私はそこから、
自分の人生を「選べる」ようになりました。
だから、あなたもきっと大丈夫。



