終値は前日比111.06ポイント(0.48%)安の2万2799.78だった。
朝方に心理的な節目の2万3000を上回った場面での上値の重さが嫌気された。
主力銘柄の一部に業績を材料とした売りが出たほか、
前日夜に香港と深圳の証券相互取引「深港通」の詳細が発表されたことで、
関連銘柄が利益確定目的の売りに押されたことも相場全体の重荷となった。
指数は大引けにかけて下げに転じ、この日の安値圏で引けた。
大引け後に四半期決算を発表予定の中国ネットの騰訊HD(テンセント)が
実質的な上場来高値の更新後下げに転じ、相場全体の足を引っ張った。
昼休み時間中に減益決算を発表した空運のキャセイパシフィック(国泰航空)は急落した。
香港と中国の証券当局は、16日夜に「深港通」の詳細を発表した。
今週中の詳細発表観測が強まっていただけに材料出尽くし感が広がり、
これまで恩恵期待から買われてきた証取の香港交易所は大幅に下落。
ハンセン指数の構成銘柄以外でも、証券株や、
深圳との重複銘柄は総じてさえない動きだった。
半面、時価総額上位の英金融大手HSBCが堅調に推移し、下値を支えた。
香港複合企業の長江和記実業が買われ、台湾系食品の康師傅HDも押し目買いが入った。
香港のメーンボード(東証1部に相当)の売買代金は847億香港ドル。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうちでは、下落が34、上昇が15、横ばいが1だった。
中国関連株では、H株(香港上場の中国本土企業株)
指数の終値は前日比0.68%安の9641.76。レッドチップ指数は
0.24%安の3906.40で取引を終え、ともに続落した。
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17日の中国・上海株式市場で上海総合指数は小幅に続落した。
上海総合指数の終値は前日比0.4820ポイント(0.01%)安の3109.5549だった。
指数が約7カ月ぶりの高値圏にあることで主力銘柄を中心に持ち高調整の売りが優勢だった。
ただ、前日夜の香港と深圳の証券相互取引「深港通」の詳細発表を受けて
深圳株が買われたため、上海株の地合いを下支えした。
足元の不動産取引が再び増加しているとの報道を受けて、
当局による不動産価格抑制方針への懸念が再燃。
金地集団など不動産株の一角が急落し、相場全体の足を引っ張った。
中国銀行など銀行株も総じて安い。資源株がさえず、大引け後に
四半期決算を発表予定の中国聯合網絡通信も売られた。
証券大手の中信証券は、もみ合った末に下落して取引を終えた。
半面、自動車株は上昇した。
深圳株の堅調を背景に中視伝媒といったメディア株が買われ、
医薬品の上海第一医薬は急伸した。
上海市場の売買代金は2434億元と心理的な節目の2000億元を上回ったが、
前日(3085億元)からは減少した。
上海B株指数の終値は前日比0.01%安だった。
深圳市場では、深圳総合指数は0.31%高、深圳B株指数は0.22%高、
ベンチャー企業市場の創業板指数は0.32%高でそれぞれ取引を終えた。
発表された「深港通」の詳細については「想定内」
(地元証券会社)との受け止めが多く、
香港との重複上場銘柄は高安まちまちだった。
電気自動車メーカーの比亜迪(BYD)や石油生産者向け資材の
山東墨龍石油機械が上げた一方、不動産の万科企業や自動車部品の浙江世宝は売られた。