16日のシカゴ穀物市場で大豆は小幅に反落した。
11月物の終値は前日比2セント安の1ブッシェル=10.0725ドルだった。
記録的な豊作見通しを背景にした売りが優勢だった。
新たな取引材料に欠き、8月に入って上昇した反動から売られたとの指摘もあった。
「中国は貯蔵する大豆を今週にも国内で売ることが弱材料になった可能性もある」
(米穀物アナリスト)という。
しかし、米農務省は16日、中国からの新規買い付けがあったと明らかにしたため、
大豆相場の下げ幅も限られた。
トウモロコシと小麦は小高い。
トウモロコシ12月物は同0.25セント高の3.3725ドル、
小麦9月物は同1.5セント高の4.235ドルで終えた。
外国為替市場でドル安が進み、
米産の輸出が改善するとの期待から売り持ち高を手じまう買い戻しが広がった。
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17日の東京商品取引所で原油が4日続伸した。
主要産油国による増産凍結などを巡る協議への期待が引き続き買いを促した。
午後の東京外国為替市場で円相場が1ドル=101円台に下げ幅を拡大すると、
割安感が強まった円建ての商品には幅広く買いが入り、原油も上げ幅を拡大した。
市場では原油価格について「生産調整への思惑を支えにした上昇基調がまだ続く」
(商品先物会社)との声が聞かれた。
金は反発した。
ドルが円やユーロなど主要通貨に対して上昇したためニューヨークの金先物相場は
時間外取引で下落したが、東京金には円安進行を受けた買い圧力が上回った。
以下は主な商品(期先)の清算値。
・金 4348円 10円高
・白金 3613円 2円高
・ガソリン 3万9880円 690円高
・原油 2万9580円 820円高
・ゴム 158.4円 1.3円高
・トウモロコシ 1万9700円 70円高
・一般大豆 4万3500円 横ばい
※単位は
金と白金が1グラム、
ガソリンと原油が1キロリットル、
ゴムが1キログラム、
トウモロコシと一般大豆が1トン。