香港ハチソン、英携帯「O2」を1.8兆円で買収へ 英最大の携帯会社に | 人生の水先案内人

人生の水先案内人

全国の倒産情報をいち早くお伝えします。





香港の資産家、李嘉誠氏が率いる複合企業ハチソン・ワンポアはスペインのテレフォニカ傘下の英携帯電話会社O2を102億5000万ポンド(約1兆8248億円)で買収することで合意した。

テレフォニカが24日、資産精査の完了を受けて最終合意に至ったと発表した。

ハチソンは関連事業をO2と統合することにより、契約者数3000万人を超す英最大の携帯電話サービス会社誕生への道が開かれる。

テレフォニカはまず92億5000万ポンドを受け取り、その後に10億ポンドの支払いを受けるという。

この合意条件は、計画が1月に明らかになった際とほぼ同じ。

KGIアジアのディレクター、ベン・クウォン氏は「O2買収は生活関連事業への関与というハチソンの戦略の一環だ。

同社は引き続き関連事業を買収し、十分に成長したら再編もしくはスピンオフ(分離・独立)させる可能性がある」と指摘した。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、昨年のハチソンの事業別収入では、通信事業が小売りチェーン事業に次いで第2位に位置づけている。

ハチソンは規模を大きくすることで、テレビやインターネット関連などサービス付加を急ぐ競合他社に対して優位に立てるとみている。

ハチソンのO2買収が実現すれば、英国の携帯電話事業者数は4社から3社に減少する。

O2の売却はテレフォニカの債務削減にも寄与する見通しだ。

欧州や南米での事業拡大により、同社の債務は過去10年間で約2倍に膨らんだ。

テレフォニカの負債額は2月時点で450億ユーロ(約5兆8874億円)。

テレフォニカは2013年、同社のアイルランド部門をハチソンに最大8億5000万ユーロで売却することに合意している。

関係者によれば、ハチソンはロシアのヴィンペルコムのイタリア部門、ウィンド・テレコムニカチオーニなどとの話し合いも進めている。

次の課題は規制当局の認可だ。O2が当局の認可が下りるのに1年かかる見通しを示したのに対し、テレフォニカは16年6月までに取引が完了すると予想した。

ハチソンの陸法蘭(フランク・シクスト)財務董事は、O2買収の成功の鍵は、英国当局ではなくブリュッセルの欧州当局者が握っているとの見方を示した。

(ブルームバーグ Amy Thomson、Rodrigo Orihuela)