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【ニューヨーク・ロイターES=時事】
週末16日の米欧石油市場では、米国産標準油種のWTI先物2月きりが8週ぶりに上昇して取引を終えた。
2月きりの納会を20日に控えショートカバーの動きが強まり、引けにかけて大きく上昇した。
WTI2月きりは前日比2.44ドル高の1バレル=48.69ドルで終了。
英国産標準油種北海ブレント3月きりは1.90ドル高の50.17ドルで引けた。
国際エネルギー機関(IEA)のリポートは強材料。
IEAは、相場の下落により、北米を含む一部地域で生産抑制の動きが出始めたと指摘した。
ロイター・ミシガン大学が発表した1月の消費者景況感指数も相場を一段と押し上げた。
景況感指数の暫定値は、ガソリンの値下がりや雇用増を背景に、10年超ぶりの高水準となった。
アゲイン・キャピタルのジョン・キルダフ氏は「ミシガン大の数字は相当なものだった。景気の先行きにとってとても良い兆候だ」と指摘した。
ただ、ドル高は逆風。
スイス国立銀行(SNB、中央銀行)が15日にスイス・フランの対ユーロ上限を撤廃したことを受けてユーロが下落し、ドルは対ユーロで値上がりした。
テュケ・キャピタル・アドバイザーズのタリク・ザヒル氏は、消費者景況感と生産に関するリポートがあったが、いくつかの逆風があり、市場を不安定にしていると分析した。
同氏は、こうしたリポートは需要増加を示すかもしれないが、世界はなおも供給過剰だと説明。「需要は増加しているが、まだ供給に追い付いていない」と述べた。
世界2位の石油消費国である中国では、銀行の貸し出しや海外からの対中投資の伸びが2年ぶりの低さに鈍化したことを受け、中銀が新たな下支え策を発表するなど、弱さを示すサインがある。(了)