6月25日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2504 1.2570 ドル/円 79.63 80.43 ユーロ/円 99.56 101.10 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,502.66 -138.12 -1.1% S&P500種 1,313.72 -21.30 -1.6% ナスダック総合指数 2,836.16 -56.26 -1.9% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .29% -.01 米国債10年物 1.61% -.07 米国債30年物 2.68% -.08 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,588.40 +21.50 +1.37% 原油先物 (ドル/バレル) 79.33 -.43 -.54%
◎NY外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。
28-29日に欧州連合(EU)首脳会議、
26日にイタリアとスペインの入札を控え、売りが膨らんだ。
ドイツのメルケル首相はユーロ共同債、共同証券、欧州預金保険に関する構想を拒否。
キプロス政府がユーロ圏の救済基金による金融支援を要請すると発表したこともユーロ売りにつながった。
株安を背景にした逃避需要から円は上昇した。
南アフリカ・ランドは主要通貨全てに対して下げた。
シティグループが欧州の債務危機を理由に中国の成長見通しを引き下げたことが影響した。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループの為替ストラテジスト、
ブライアン・キム氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は
電話インタビューで、
「ドイツは債務の共有化やあらゆる共同債を望まない姿勢を
崩さないだろう」と述べた。
さらに、「成長プログラムに関しては、首脳らがすでに言及している
以上の決定は一切ないとの認識が週末の間に固まった」と話した。
ニューヨーク時間午後2時47分現在、
ユーロは対ドルで前営業日比0.6%安の1ユーロ=1.2501ドル。
一時は1.2471ドルと12日以来の安値を付けた。
円に対しては1.5%下げて1ユーロ=99円60銭。
円は対ドルで0.9%高の1ドル=79円68銭。
一時は80円62銭と、4月27日以来の安値を付ける場面もあった。
◎米国株式市場
米株式相場は下落。
今週開催される欧州連合(EU)首脳会議は危機の収束につながらないとの懸念が強まった。
危機の影響で、S&P500種の構成企業は2009年以来の減益となる見通しであることも売り材料。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前週末比1.6%安の1313.72。
ダウ工業株30種平均は138.12ドル(1.1%)下げて12502.66ドル。
ラッセル・インベストメンツのチーフ市場ストラテジスト、
スティーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)は
「投資家が不安を抱えるのには理由がある」とし、
「欧州という癒えない傷口に加え、企業決算も軟化しつつある」
と指摘した。
ドイツのメルケル首相はユーロ圏諸国での債務の共有化に対する姿勢を硬化させており、28日に開催されるEU首脳会議での対立は必至の様相を帯びている。
キプロス政府は25日、ユーロ圏の救済基金による金融支援を要請すると発表した。ユーロ圏17カ国中で救済の要請はキプロスが5カ国目となる。
一方、ギリシャではサマラス首相が同日、新内閣の財務相就任が決定していたラパノス氏の就任辞退を了承した。
◎米国債市場
米国債市場では、10年債利回りがここ1週間余りで最大の下げとなった。
欧州連合(EU)が今週開く首脳会議(サミット )では、債務危機封じ込めに向けた対策は進展しないとの観測が広がり、安全資産を求める動きが強まった。
米国債相場は四半期ベースでも上昇している。
ドイツのメルケル首相は、ユーロ圏諸国での債務の共有化に対する姿勢を硬化させた。
EU首脳会議を控えて拒否を鮮明にし、会議での対立は必至となった。
米財務省は今週、国債入札(発行総額990億ドル)を実施する。
RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクター、
ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は
「欧州ではこれまで非常に多くの約束がなされ、多くの会議が
開かれているが、ほとんど何も生み出されていない」と指摘した。
ニューヨーク時間午後2時55分現在、
10年債利回り は前週末比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)
低下の1.61%。日中の下げとしては15日以来で最大。
同年債(表面利率1.75%、2022年5月償還)価格は19/32上げて101 9/32。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は続伸。
3週間ぶりの大幅高となった。
欧州債務危機への懸念が高まり、ヘッジとしての金の需要が膨らんだ。
資産家で著名投資家のジョージ・ソロス氏は前日
、欧州連合(EU)が今週開く首脳会議で思い切った対策を打ち
出せなければ、ユーロの崩壊を意味することになりかねないと警告。
一方、ドイツのメルケル首相はユーロ共同債や共同証券を拒否する
姿勢を鮮明にした。
金を裏付けとした上場投資信託(ETF)の金保有高は過去最高に近づいている。
ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレーディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビューで、
「安全逃避の買いがみられる」と指摘。
米金融当局が先週、一段の刺激策を見送ったことに対して
「失望が広がった後、金は現在の水準で値固めしている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前週末比1.4%高の1オンス=1588.40ドルで終了。
中心限月としては1日以来の大幅上昇となった。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は反落。
3営業日連続でバレル当たり80ドルを割り込んで終了した。
今週開催の欧州連合(EU)首脳会議で域内債務危機の食い止め策はまとまらず、燃料需要の減少につながるとの懸念が強まった。
資産家で著名投資家のジョージ・ソロス氏は前日、欧州連合(EU)が首脳会議で思い切った対策を打ち出せなければ、ユーロの崩壊を意味することになりかねないと警告した。
これより先、熱帯性暴風雨デビーの影響でメキシコ湾岸の石油・ガス掘削設備の操業が停止されたため原油は上昇する場面もあったが、同暴風雨が遠ざかった後は下げに転じた。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、
アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は
「市場はユーロ圏情勢のあらゆる展開を固唾(かたず)をのんで見守っている」と指摘。
「首脳会議に対してはあまり期待できそうにない。危機を収束させること
は何も起こりそうになく、結局は決裂する可能性が高いようにみえる」
と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前週末比55セント(0.69%)安の1バレル=79.21ドルで終了した。
年初からは20%値下がりしている。
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更新日時: 2012/06/26 05:38 JST