ロンドン五輪では、100ミリリットル以上の液体の持ち込みが禁止される。
液体爆弾、もしくは生物兵器や猛毒によるテロを防止するための措置だ。
航空各社でも2006年から液体の持ち込みが禁止されており、それと同様に、
液体のほか、エアゾール、ジェル、過剰な量の食べ物もNGとされる。
アルコールやピクニック用のバスケット、
クーラーボックスなども持ち込むことができない。
もし、持ち込もうとすれば、入り口で没収。
このため、来場者はオリンピック・パーク内の売店で
飲み物や食べ物を買わなければならないのだ。
セキュリティー上、致し方ない措置とはいえ、
競技場内の値段設定が「ボッタクリではないか?」との批判も出ている。
例えば、
ミネラルウオーターは1.6ポンド(約200円)、
コーヒー2.6ポンド(約320円)、
330mlのハイネケンビールは4.2ポンド(約510円)、
1/4サイズのボトルワインは4.8ポンド(約580円)といった具合。
ちなみに、ワインにはオフィシャルスポンサーが付いていないため、
単に「ロンドン2012ワイン」と呼ばれる。
食べ物もニンジンとキュウリのスティックが2.5ポンド(約300円)、
チーズとレタスのサンドイッチが3.8ポンド(約460円)、
ベイクドポテトが5.8ポンド(約710円)、
チキンブリトーが6.5ポンド(約790円)、
ラムカレーライスが8.5ポンド(約1040円)という値段設定で、
確かに安いとはいえない。
英紙「デーリー・メール」は「家族で昼食を買ったら、
40ポンド(約5000円)はかかってしまう」とし、
「水増しされた法外な値段だ」と批判している。
比較の対象となっているのは、
毎年6月から7月にかけて、
同じくロンドンで行われるテニスの四大大会、
ウィンブルドン選手権で、「ウィンブルドンには食べ物の持ち込みはもちろん、ワインは1瓶まで、ビールは2缶まで持ち込める」(同紙)としている。
「デーリー・メール」によると、
ロンドン五輪組織委(LOCOG)のスポークスマンは「われわれは、
最高の味や品質をみつけるため、考察に長い時間をかけた。
これらは業界の新しい基準になるだろう」と話したという。
これには1ポンド(約130円)のチョコレートバーも含まれるのだ。
ちなみに、売店で使えるのは現金とVISAカードだけ。
そう、VISAはオリンピックの公式スポンサー。従って、
他のクレジットカードは使えないのだ。
実際に競技を見に行く人はちょっと注意が必要かもしれない。
(五輪取材班)