積み重ね  (2024 No.24) | 噺新聞(874shimbun)

噺新聞(874shimbun)

「落語」のこと、暮らしの中にある「噺」についてなどを集めた、噺新聞

  今回のまくらことば、No.24。西暦2024年で24が重なりました。つい先日は、令和6年、6月6日、6が重なりました。今回のテーマは重なるではなく「積み重ね」です。今年のNo.24も、今までの七年(約350)がありますので、374積み重ねたことになります。

 どう意識して、自分の人生を歩むかは、大事なことになりそうです。ガンジーは、「明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学ぶ」という言葉を残しています。まとまった人生があるのではありません。積み重ねが、自分の人生になるようですね。一日一日、一時間一時間、今、今の積み重ねです。このまくらことばでさえ、一回一回の積み重ね。これからも、そうだと思っています。

 積小為大(せきしょういだい)という二宮尊徳(金次郎)の言葉があります。小を積みて大と為す(あるいは、大を為す)。小さい一つの積み重ねの大切さを説いています。

 二宮尊徳は、江戸時代の人です。今から二〇年前(2004年)の秋、当時現役のイチロー選手の言葉です。大リーグで、年間最多安打新記録258本を達成した直後のインタビュー。「やっぱり、ちっちゃいことを重ねていくことが、とんでもないとこに行く、ただ一つの道なんだと感じています」。私も、今のまくらことばを集中して書いています。このまくらことばを、今集中して読んでいる皆さん、お互い、積み重ねていきましょう。

 私は、若い頃、先のことを考えすぎる傾向がありました。将棋の百手先まで読んだら、私の負けです、のような。今は「まず一歩、一歩一歩もう一歩」に。フランクルの「その都度、自分の最善を尽くす」ことを積み重ねれば、答えを急ぐ必要はないのでしょう。無理はしないが、気も抜かずに歩んでいます。

 大を為した人の共通点があります。小さな一つを積み重ね実践すること。 '24   6/17   悪志