今日の心得 「前詰めしている、出てくる相手にはロブを使う」 | 噺新聞(874shimbun)

噺新聞(874shimbun)

「落語」のこと、暮らしの中にある「噺」についてなどを集めた、噺新聞

 

amebloを始める前は自分でホームページを作り、好きなことを書いてアップしていた。

 

その頃はテニスにはまっていて、週末の土日にはクラブへ行き、終日ボールと戯れ、日頃仕事でたまるストレスを日がな一日、ボールを打つことで忘れることを繰り返していた。

 

週に1回、「今日の心得」、「ときどきテニス」と題し、テニスをしながら感じたことを綴る文、テニスを離れることもあるが、気ままな内容である。

 

そうやってアップした文をときどき思い返したように読むことがある。

昔の文章である、埃まみれになった文、ちょっとハタキをかけて、皆様にご披露してみたいと思う。

 

2001/1/13-No.8(戯言おやじぃは:越智 健)

年頭の中山金杯は関西馬が制し、今日も中山ではレースが行われている。競争路はトラックなので当然四つのコーナーがある。地方競馬場で直線コースのレースをするところがあると聞いた。直線ということは、コース取りの不利有利が無いように素人のおやじぃには思える。が、ちょっと違うらしい。走る目標が無いと馬によって戸惑いがあるらしい。中央を走る馬が左または右の枠に沿って走ろうとする。直線だからといって真っすぐ走るとは限らない。目標を求めるらしい。


スクール育ちのおやじぃもそれに似た慣らいせがある。コーチの球だしをコーチめがけて返球する。あっちこっちバラバラに返球すると自分の番はすぐ終わってしまう。少しでも長く続けるため、コーチを目標に球を返すことを無意識に続けてきたらしい。


この癖がゲームでよく出てしまう。人を目標にして返球してしまう。サーブのリターンもクロスに鋭角に返すのではなく、前に出ている人に吸い込まれるように返してしまい、待ってましたとばかり叩かれる。オー!アウチッ。


クラブの会員もそれぞれプレーに個性がある。前詰めで守るのがとても好きな人がいる。ラケットを振るとネットに当たるようなポジションを取るのだ。どうもおやじぃはこのタイプに弱く、分かっていてもスルスルと吸い込まれるようにこの人に返球してしまう。いとも簡単に餌食だ。


前詰めしている、出てくる相手にはロブを使うことが有効。振られたら大きく返す、だそうだ。


人がいるところに返してどうする。相手が居ないところ、届かないところに球を送り込む意地悪ゲーム、これがテニスの原点です。