思いが変われば (2024 No.3) | 噺新聞(874shimbun)

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 何事も、どう思うかは、個人の自由です。有難いことに、各自に任されています。

 心が変われば、人生が変わる こう言われても、ピンときません。日本の諺、大風が吹けば桶屋が儲かる。これからいきましょう。大風が吹くと砂ぼこりが目に入り、目の不自由な人が増える。その人たちの多くは、三味線で生活をする。三味線は、猫の皮を使う。猫が多く捕らえられ、少なくなる。すると、鼠が増える。鼠は桶をかじるので、桶がよく売れるようになり、桶屋が繁盛し儲かる。長くなりましたが、このような流れです。

 ヒンドゥ教に、こんな教えがあります。

心が変われば、態度が変わる

態度が変われば、行動が変わる

行動が変われば、習慣が変わる

習慣が変われば、人格が変わる

人格が変われば、運命が変わる

運命が変われば、人生が変わる

 次は、外国の少年(十歳位)の文章です。

 水のはいったコップを見て、だれかが言う。「いいな。水が半分もはいっていて」もう一人が言う。「いやだな。水が半分しかはいっていないよ」ぼくは、すくなくとも半分は水がはいっている、いつもそう思う人になりたい。それは人生では、とても大切なこと。半分しかはいっていない、そう思ったら、ぜんぜん水がはいっていないように思えるから。

 半分入っていても、思い方で全々入っていないことにもなります。WBC元日本監督栗山英樹著「覚悟」(二〇一二年発行)の言葉。「正しいやり方があるのではなく、自分が正しいと思ったやり方が正しい。いつもそう思っていなければ、決して、前には進めない」

 「この世で唯一変わらないこと。変わらないものはない」私、これに一つ付け加えます。自分の思いを変えることが出来る唯一の人間。一人一人、今の自分だけです。 ’24   1/22   悪志