こんな噺家たち | 噺新聞(874shimbun)

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「落語」のこと、暮らしの中にある「噺」についてなどを集めた、噺新聞

立川志の輔の龍角散のコマーシャル、TVでもこのところよく流されている。

テレビCMでは、志の輔が「理屈じゃねぇんだよ」と語る姿がたまらなく、いい。

もう、志の輔は師匠談志と横並びするくらいの領域にいっているんじゃないかと、私は感じている。

志の輔の全面広告、同じ新聞、そしてこの記事。

両、噺家が日にちをかえ、新聞紙面を賑合わせている。

2024.1.25付け毎日新聞東京本社版朝刊掲載紙面より

「落語は男が演じるためにできてる」

 

確かに、落語には熊さん、八っつあん、ご隠居さん、与太郎、お店の旦那や番頭さんと、男たちの世界である。

 

露の五郎に弟子入りしたのが高校を卒業した1974年。上方にも東京にもまだ女性落語家の姿はなかった。

二十代で結婚、二人の子を授かり、その後離婚、四十代を前に四人の子をもつ男性と再婚、六人の母になった。

家事と仕事のバランスがうまくいき、両方あったからこそ上手に切り替えができたと記事では語っていた。

 

現在、上方、東京の落語家のうち、女性落語家は五十人あまりという。そのうち露の都の女性弟子は五人。夢は、一門の落語会を全国で開くことという。

 

上方の露の都師匠、この方の高座姿を知らなかったし、その存在もこの記事を読むまで分からなかった。

芸歴半世紀、これはお見事です。